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いい学校にするために

第1話 - いい学校にするために

2020年01月15日

#ホラー

怖い話

優人

あーあ、今日も学校かあ～

凛

お兄ちゃん、そんなに学校が嫌なら、このゲームしてみたら？

優人

ゲームしたって、学校はなくならないよ。

凛

私も最初はそう思ってたの。

凛

だけどやってみたら以外とスゴくて

凛

学校が楽しく感じ始めたの

凛

やってみたら？

優人

本当？

凛

本当だよ！

優人

なんていうゲームなの？

凛

「いい学校にするために」っていうの。

優人

なんだよそれ。

凛

自分の好きなような学校を作るゲームで、まあ、校長先生になるの。

優人

へえ

凛

でも、ちょっとやり過ぎたら大変かも…‥‥

優人

たいへん？

凛

その学校に起こったことは本当になるから…

優人

そんなゲームをお前やってたのか？

凛

うん……

優人

メッチャいいじゃん！

凛

え？

優人

じゃ、いってきまーす！

凛

お、お兄ちゃん！

優人

ん？なんだ？

凛

やりすぎないでね。

優人

分かってるって❗

優人

（あー、今日も琴音さん綺麗だなぁ）

優人

（あっ、こういう時にあのゲームの出番じゃん！）

優人

（毎日琴音さんから、挨拶されるっと。）

琴音

優人君おはよう

優人

お、おはよ。

お昼

優人

このゲーム本当だったんだ。

優人

ついでに、告白される、とか。

拓海

おい、お前今日最高だったな。

優人

ん？

拓海

挨拶されてたじゃん！

拓海

いいなぁ

拓海

俺なんか話したこともないのに…

優人

お前が真面目君だからだろ？

拓海

それ聞きあきた。

拓海

それより、なんでなんだ？

拓海

お前好きな人に、話しかけるどころか、話しかけられることもなかったのに。

優人

秘密だよ

拓海

教えろよー

優人

ヤーダね。

優人

凛、このゲームスゲーな。

凛

でしょ✨

凛

ところでやり過ぎなかったでしょうね。

優人

もちろん‼️

凛

なら、安心

凛

じゃあ、

凛

そのゲーム消しといてね。

優人

は？何でだよ。

凛

そのゲーム………本当にあぶないの。

優人

でもやり過ぎてないよ。

凛

それがね、それ以外の危険もあって…

優人

それ以外の危険？

凛

それ、連続で使うと逆になるの。

凛

もし、お兄ちゃんが、「先生は、生徒に命令しない」ってうったとすると、「優人は、誰にも命令しない」ってなるの。

優人

ちょっと文章変わってるけど？

凛

ちょっとひどくなって返ってくるから…

優人

へえ、まあいいんじゃない？

凛

いいことないよ‼️

凛

消してよね、そのゲーム。

凛

お兄ちゃんが、心配だから。

優人

ハイハイ

優人

妹に心配されるようなことはしないって。

琴音

通話
00:00

優人

あ、琴音さんから電話だ！

優人

ちょっとでんわしてくる。

優人

も、もしもし

琴音

ア、モシモシ

優人

（ん？いつもとしゃべり方違う）

琴音

ｱﾉ,ｱｼﾀｱｲﾃﾙ?

優人

ゴメン、ちょっと友達と遊びに……

琴音

ｺﾄﾜｯﾃ?

琴音

ｵﾈｶﾞｲ

琴音

ﾊﾅｼﾀｲｺﾄ…あるｶﾗ

優人

今じゃダメなの？

琴音

ｲﾏﾃﾞｲｲﾉ?

琴音

ｼﾞｬｱｲｳｹﾄﾞ

琴音

私優人君が、好ｷﾀﾞﾖ

琴音

ﾀﾞｶﾗﾂｷｱｯﾃ

優人

え？

優人

良いのか！？

優人

うん！もちろん　

琴音

ﾔｯﾀジャアマタアシタ

琴音

不在着信

琴音

不在着信

琴音

不在着信

琴音

不在着信

琴音

不在着信

優人

え？

優人

琴音さんから電話？

優人

何か変

優人

な、何かあったのかな…

琴音

ｵﾊﾖｳ

琴音

ｵﾊﾖｳｵﾊﾖｳｵﾊﾖｳｵﾊﾖｳ

優人

お、おはよ。

優人

（ヤバイ怖くなってきた）

優人

（ここから離れよう。）

琴音

ﾄﾞｺｲｸﾉ

琴音

待って

琴音

私だって自分自身ｶﾞｺﾜｲﾉ

琴音

ﾈｴ,ﾀｽｹﾃ

琴音

ねえ

琴音

私だってｺﾝﾅｺﾄｼﾀｸない

琴音

からだがかってに

優人

（俺のせいかもしれない）

優人

（悪いことしちゃった……）

優人

ゴメン！

家に帰り

優人

謝った方が言いかも

優人

通話
00:00

琴音

もしもし

優人

ｱﾉ,今日は

優人

（あ、あれ？何かおかしい）

琴音

なに？

優人

ｷｮｳは、ゴメン

琴音

何のこと？

琴音

操っていたんでしょ？

琴音

ゲームで。

琴音

私を！

琴音

知ってるわよ！

琴音

だって…………

優人

え？

優人

ナンでｼｯﾃﾀノ

琴音

すべてが嫌になった。

琴音

でも、昨日のことで、優人君が操っているってわかった。

琴音

しゃべり方、わざとやってたの

琴音

昨日は。

琴音

これまで何人も操ってたから、操られないですむ方法も、知ってる。

琴音

優人君、

琴音

あなたは、もともと、女の子に好かれてた。

琴音

その中には、私もいた…

琴音

だから、

琴音

私を好きになるようにした…

優人

嘘…

琴音

本当よ。

優人

ｱﾉ,

優人

僕、

優人

（なんで？勝手に口が…）

優人

ｱﾅﾀｶﾞ

優人

好きデス

優人

ツキｱｯﾃください

琴音

ウフフ、もちろん！

琴音

一生…………ね？

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