死ネタ 青黄

今日、君が死んだ

病気だった

だから

綺麗なままこの世を去っていった

僕は病室で一人、君の手を握っていた

すっかり冷たくなってしまった手を

そして僕はそのまま眠ってしまった

次の日、そっと家に帰った

案の定Twitterでも話題になり

ネットニュースにもなった

そんなコメントで溢れてる中

そんなコメントを見つけ、悔しさが込み上げる

でも怒る気力もなく、スマホをベッドに投げつけた

そして楽しそうに笑う君の写真を眺めた

会いたい

会えない

苦しいなぁ

僕が生きる理由ってなんだろ

そうだ

僕は青ちゃんの為に生きてた

青ちゃんが居る世界で生きたい

僕も死んでしまおうかな

青ちゃんに会えるかな

僕は青ちゃんにメッセージを送った

｢青ちゃん、僕もそっちに行っていいですか？｣

当然返事なんか返ってこないし既読も付かない

いつもなら一瞬で返ってくるのになぁ

なんて事を考えながら僕は海に向かった

思い出に浸ってると、辛さが込み上げてきた

そう言い僕は

海のすぐ傍に立った

そして体を前に...

その時、誰かが僕の腕を掴んだ

紫目線

"青ちゃんが死んだ"

そう聞いたとき、真っ先に黄くんの顔が浮かんだ

青ちゃんと黄くんは付き合っていた

黄くんはいつも"青ちゃん"と言っていた

それくらい愛していたのだろう

そんな事を考えながら急いで病院に向かった

青ちゃんは綺麗な顔をして眠っていた

もう目を覚まさないなんて信じられなかった

メンバーはこんな風に泣きじゃくっていた

俺も自然と涙を流していた

...でも

彼だけは死んだような目で青ちゃんを真っ直ぐ見つめていた

彼が自ら命を絶ってしまうのでは、と心配になった

しばらくして、黄くん以外はそれぞれ家に帰った

次の日、黄くん以外のメンバーで集まった

これからどうして行くかなんて事を話し合っていた

そんなとき、桃くんがあることを言い出した

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

そこには海のすぐ傍に立っている黄くんが居た

俺は海に飛び込もうとしていた黄くんの腕を掴んだ

省略

"俺達じゃダメだった？"

"大好きです"

ここはライブ会場です()

青ちゃん....！

まだ感覚が残ってる

僕の名前を呼ぶ声

抱き締めてくれた君の体

指の感触

僕の指には....

指輪がはめられてあった

ずっと傍に居てくれてるんだ...