テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ある夏の一時
私は
初めて幽霊とういものに
出会った
真菜
音央
高校生最後の夏休み
始業式が終わり、親友の真菜と
いつものように下校する。
音央
音央
真菜
太陽が照らす中
歩きながら、色んな話をする
宿題、補習、入試
どれもこれも耳に痛い話ばかり
聞きたくないけれど、真菜とこう言う話ををするのは以前悪くない。けれど
そうこうしているうちに、真菜の家の近くまで来る
真菜
音央
いつもの交差点で別れ、再度
自分の家に向かって歩き出す
音央
真菜と別れて10分後
相変わらず自分の家に近づかず
イライラする。
さっきまでは10分位なんて短く感じた
きっと話し相手が居たからだろうが
家までの道のりが地味に遠いからか
なぜだかすごくつまらなく感じる
あれから5分、しばらく歩いて
やっと近場の公園まできた
あと少しで家に着く!
そう思った寸前、私は足を止めた
???
人がいた
普段はあまり使われていないような公園で
木の下にあるベンチにポツンと座っていた
あまりにも珍しい光景に、私は興味を持ち
観察してみようと、こっそり近づいた
???
男の子にバレないように茂みに隠れてよく目を凝らす
幸い私は目がいい為、目を凝らしたらすぐに何をしてるのかわかった
音央
よくよく目を凝らしたら
下に俯いたまま、寝ていた
顔までは見えないけれど
寝ているのは間違いない
音央
ただ寝ているだけだと分かった瞬間
先程までの興味はどこかへいき、
なんだか地味に落ち込んでしまった
諦めて帰ろうと立ち上がった瞬間
私の中に一瞬、ある考えが巡った
音央
私は再度、振り返り、茂みから男の子を見つめる
そして一生懸命目を凝らす。だけど
音央
さすがにこの距離じゃ、どんだけ目を凝らそうと
寝てるか意識を失ってるかの判別は難しかった
音央
音央
何度も何度も目を凝らし、少し距離を近づけてみるものの
肝心な顔が見えないため分からない
最悪の事態が頭をよぎる
音央
音央
今ある頭で、考えに考え抜く
そして
音央
音央
茂みから出て、直接男の座るベンチに向かう
音央
何とか男の人が座るベンチまでいき、
男の人の顔色を伺う
音央
音央
男の人を間近で見ると、思った以上に顔色は酷くくまも濃く
さらに不安になる
音央
気になった私はさらに思い切り
男の子の肩を揺さぶってみることにした
???
揺さぶった瞬間、男の子の顔が少し歪む
音央
肩を揺さぶる手を止めて、安堵する
だがふと、あることを思い出す
音央
慌てて地面に置きっぱなしにしていたカバンを持って立ち上がる
今起きられたら変質者扱いされる
そんなことにはなりたくない。
でも、気がついた時には遅かった。
???