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あなたが見ているのは私じゃない
簡単に言えば私じゃない誰かを見てる
それでも良かった
「あなたの彼女」 という肩書きが嬉しかった
なんとなくでも嬉しいから
隼人
…………
玲奈
ねぇねぇ、さっきの見た？
隼人
うん？
玲奈
凄かったよ！
隼人
凄いよね！よくあんなことが…
玲奈
私もやりたいなぁ…
隼人
いや、玲奈にはできないよ笑
玲奈
うるさいなぁ！
…こんなカップルらしい会話をしていてもあなたは別の誰かを見ている
きっと元彼だろう
はやく忘れてよ
玲奈
ねぇ、隼人君
隼人
……
玲奈
隼人君？
隼人
ああ、どうしたの？
玲奈
今日晴れてて良かったね！
隼人
そうだね
デートしてる時だって違う誰かのこと考えてる
少し、辛い
隼人
喉乾いたね、なんか買ってこようか
玲奈
うん、そうだね
隼人
なに買ってく？
玲奈
隼人君の好きなのでいいよ
隼人
そっか…
隼人
隼人
あっ
隼人
これ…
玲奈
どうしたの？
隼人
いや、なんでもないよ
隼人
じゃあ、これ！
玲奈
分かった
誰なんだろう？
いつになったら彼は私の事を見てくれるんだろう？
隼人
……な？
はやく忘れてよ
隼人
…いな？
もう、一生思い出さないで
隼人
玲奈？
玲奈
ああ、ごめん、考え事してた笑
隼人
そっか
だめだ、玲奈。欲張るな
そう、いつか私の事を見てくれるから
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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