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美琴
咄嗟に大きな声が出た
そして置かれた手を振り払う
恵瑠
恵瑠
頭を掻きながら、微笑む彼を見る
恵瑠
ドク、と胸が鳴る
恵瑠
美琴
恵瑠
美琴
美琴
美琴
適当に言い訳を並べ、足を動かす
恵瑠
恵瑠
思いもよらぬ返答に振り返る
美琴
恵瑠
恵瑠
そう言い、ポケットから何かを取り出す
恵瑠
出てきたのは無地のハンカチだった
それは正真正銘、私のハンカチだった
美琴
恵瑠
恵瑠
そのハンカチを恐る恐る手に取る
それを握りしめ、頭を下げる
美琴
恵瑠
暖かい風が私達の間を通り過ぎる
彼の明るい茶色の髪が靡く
恵瑠
安心しきった中、ギクっとする。
美琴
恵瑠
恵瑠
グイ、と顔を近ずけられ、咄嗟に後ろに1歩下がる。
美琴
恵瑠
ハ、と間抜けな声が漏れる
我慢できなくて? それはどういう意味なのだろうか
学校でやるなんて気狂いがやることだ
我慢くらいできるだろう。
美琴
理解ができないまま曖昧な返事を漏らす
恵瑠
恵瑠
何故わざわざそんな事を聞くのだろう
美琴
下を向き事実を話す
時間の無駄でしかない。早く帰りたい
恵瑠
恵瑠
恵瑠
話が飛躍しすぎている
なぜ急に名前を聞いた?
絶対に答えたくないが、答えないと帰らせてくれない雰囲気だった為答える
美琴
恵瑠
恵瑠
恵瑠
左上を見つめ何かを考え始める
恵瑠
変なあだ名を付けられ、眉間に皺が寄る
なんで初対面で、こんなに馴れ馴れしいの?
見た目は韓国アイドルに居そうな 背格好が高い男の子だった
それなりに顔は整っているので、モテるのだろう
先輩だろうか。だとしても馴れ馴れしい
美琴
美琴
恵瑠
恵瑠
これ以上なにか話すことでも?
もう言いそうになったが、念の為留まった。
美琴
顔を見ず、ポツリとつぶやき歩き出す
恵瑠
恵瑠
少し甘えた声でいう彼に嫌気が指す。
この人は誰にでも言う人なのだろうか 彼女もいるのに
だとしたら気持ち悪い。関わってこないで欲しい
美琴
見向きもせず、私はとっとと歩き出した
少し早く。
後ろからもう彼の声が聞こえることは無かった
風呂に入りながら私は楽しみにしていた映画を見る
こうやってゆっくり映画を観るのが私のルーティンだ
この瞬間だけ、気を使わず全力で落ち着ける気がして
美琴
映画を再生し、ペットボトルに入れてきた冷水を口に運ぶ
汗をかくことは嫌いだが、長風呂は好きだ
今見ている映画は 絶対に叶わない 報われない恋愛映画
このような映画は 色んな視点で見れるから好きだ
時々、うっとなる事はあるが
そう言い泣き崩れる
びゅう、と風が吹く
そう言い彼の袖を掴む
そう言い、ガシッと彼の手を掴む
美琴
画面を閉じる
きっとこの後は…そういう事なのだろう
私は''ある日''から どうしても「重すぎる愛」が理解できない
貴方しか居ないなんて そんな事実あるわけがないのに
美琴
嫌な汗のかき方をして来たので 湯船からでる
部屋に戻るとひとつのメッセージが届く
美琴
朝返そうと思い電源を落とすが、また届く
急用なのだろう。と思い開く
柚希𓃠
柚希𓃠
それは案の定柚希からだった
美琴
美琴
柚希𓃠
柚希𓃠
柚希から遊びを誘うことは頻繁にあるので気にならなかったが
急ぐことではないだろう。そう思い少し不思議に思う
美琴
柚希𓃠
柚希𓃠
柚希𓃠
なんだ、そんな事か、と思いほっとする
美琴
美琴
柚希𓃠
柚希𓃠
柚希𓃠
柚希𓃠
サプライズ的なのか
ただ単にまだ正確に分かっていないのか
美琴
スマホを投げ捨て、寝っ転がる
美琴
あまり得意ではないが、予定もないし断る理由が無かったため同意した
そして、明日に備えて私は準備をする
が、この選択はこれからの私の人生を大きく変える選択だった事を私はまだ知らない。
コメント
1件
みぅ🤍🥀です。第3話、じっくり読ませてもらいました。 恵瑠くんの“秘密にしてて”ってとこ、めちゃくちゃ気になる…。軽いノリなのに、どこか重さを感じさせる空気、好きです。美琴ちゃんが映画で“重すぎる愛”に引っかかってるのも、彼女のこれからを暗示してるみたいでドキドキ。柚希からの遊びの誘いも、どんな伏線になるんだろう…続きが待ち遠しいです🌙