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先生の秘密

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先生の秘密

1 - 先生の秘密

♥

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2019年08月21日

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ん…ここは…

見覚えのない場所だな…もしかして…ああもう!考えるだけで怖くなってくる。ひとまず出口を探そう。

楓が歩いていると

わっ!?って人!?大丈夫ですか?

って璃来!

璃来

お…おう…よう楓…

大丈夫か?怪我はないか?

璃来

怪我はないけど…一体ここはどこなんだ?

俺も知らない。目が覚めたらここにいた。

璃来もか?

璃来

うん。薄暗くて気持ちわりぃ。早く出口を探そうぜ。

ああ。

2人がしばらく歩いていくと

璃来

楓待て!

どうした?

璃来

これを見てみろ。

あ、学校の教室についてるアレか。

璃来

だよな。周りをよーく見てみろ。

汚いな。それがなんだ?

璃来

それじゃないんだよ。このクラスのプレート?以外にも学校出よく見るものがあるよな。教室のドア、運動場のライン引き、他にも。

言われてみれば確かにそうだな!

璃来

それに、どの道具を見ても明らかに使い古された感がある。

だな…でもそれと何か関係あるか?

璃来

お前そろそろ察しが付かないか?笑

えーっと……はっ!

璃来

分かったよな?

ああ…

璃来

ここは使われなくなった学校、つまり廃校だと思う。

よな。ってひとついいか?

璃来

いいぞ!

なんか俺達の学校と構造が似てないか?

璃来

言われてみれば確かにそうだな。となると、ここを進んでいけば図書室だな。まぁ、そんな訳ないけど何か出口のヒントがあるかもしれないから行ってみるか。

だな。

進むと…

璃来

あっ…た。

うわあ!気持ちわりー

璃来

いやいや偶然だろw世界にどれだけ学校あると思ってんのw

だよなぁw

璃来

まぁ、でも一応他のとこも行ってみようぜー

おk

2人の学校での保健室の位置に到着

璃来

嘘だろ…

位置も同じ、ベッドの数も同じ、毛布の模様も同じ、なんだよこれ…

璃来

あっでも楓!逆に考えてみろよ!位置が同じとしたら玄関、裏玄関の場所も分かるじゃないか!

おぉ璃来ナイス!とりあえず正面玄関行ってみようぜ!

正面玄関に到着

璃来

ほらやっぱあった!

璃来天才!さっさと出ようぜー!

璃来

おう!

ガチャッ

あれ?

ガチャガチャ

璃来

え?

開かねぇ…

璃来

おい楓!鍵閉まってるぞw

あ、俺アホだw

ガッ

おい嘘だろ…鍵回せないぞ…固まってる…

璃来

またまたぁw俺にやらせてみろ!

(シーン…)

ほら言ったろ。

璃来

うわまじか…あ、あ!裏玄関!裏玄関なら流石に大丈夫だろ!

裏玄関に到着

ガチャッ キイィィ

璃来

おっしゃ開いた!

でかした璃来!

うっわ外の風景も丸々一緒だなぁ…

璃来

ってかなんでこんなに似てるんだ?外装も風景も似すぎだろ。

だよなぁ…ま、不思議なことは沢山あるけど今は帰り着くことが大切だ。とにかく表に出よう。

璃来

そうだな。

表に出る

あっ先生!

璃来

おわあああ先生いいいいい!!

ほんとに璃空は先生好きだなw

先生

璃来くん?楓くん?どうしたの?なんでこんな所にいるの?

え?って今学校終わって下校してるとこです!

璃来

そうです先生!

先生

あらそう…気をつけて帰ってくださいね!

璃来

はーい!

はーい!

その時、微かに聞こえたような気がする。

「これでできるわね。ふふっ」

俺にはその言葉の意味が理解できなかった。一体何だったのだろう?

俺はその日なんだか違和感を感じ、次の日に寺に行った。

こんにちは…

霊媒師

こんにちは。

さっそくですが俺に霊が付いてるか観てもらっていいですか?

霊媒師

分かりました。

霊媒師

霊は付いてないですけど…洗脳されている気がします。

洗脳…ですか?

霊媒師

何か昨日おかしなこととかありましたか?

昨日…特になにも…

霊媒師

そうですか…でも万が一のためにこれを身につけていてください。

これは…勾玉ですか?

霊媒師

魔除のチップです。これを身に付けていれば霊は絶対寄ってきません。

霊媒師

あ、言い忘れていましたが、あなたは今取り憑かれていなくても取り憑かれる寸前です。このチップを身に着けていないと命が危険です。

霊媒師

なので、たとえどこにいてもこのチップを持っていてください。

そ…そうなんですね。助かります。ありがとうございました。

楓と璃来のメールのやり取り

おーい璃来ー

璃来

どうしたのか?

なんかなー、変な感じしたから今日寺に行ったんだよ、

璃来

うんうん

それでさー、観てもらったら霊が取り付く寸前だったらしいのよw

璃来

ゑ!?

wwwwww

それでな、こんな魔除のチップ貰ったわけよ

璃来

おー!良かったじゃん!これで霊来ないってことだよな?

そうだよ!璃来の方は大丈夫か?

璃来

大丈夫!ピンピンしてるぜー

良かったーw

璃来

んで楓、ちょっと気になったんだけど俺そのチップどっかで見た事あるような気がするんだなぁ

ええ

ガチでw

璃来

ガチガチw

璃来

ってかお前知ってるかわからんけど今紗良先生が楓のことを気にってるっていうのが噂になっててな

えっなにそれw聞いたことないぞ

璃来

……

お前…

嫉妬してるだろw

璃来

ちょっとなw

まぁ沙良先生かわいいし、運動神経抜群だし、優しいし、好きになるのも当然だよねー

璃来

( ゚ー゚)ウ ( 。_。)ン

璃来

あんな先生神だろ…裏表も無いし

璃来

その先生に好かれてる楓が羨ましくてたまらない…

いやいやwあくまでも噂だろ?好かれてるって決まった訳じゃあるまいしw

璃来

それを信じようってかもうこんな時間!俺もう寝るー

じゃ俺も寝るー

璃来

おやすみー

おやすみー

ここは…!?

体が動かせない!

誰か!誰か助けて!誰かーー!!

??

ふふ、もう少し我慢してね。楓くん。

なっ!?こいつ俺の名前を知っている…だと!?

??

あと少し…これでずっと一緒にいられるの…

や、やめろ!!

やめろおおおおおおおおおおお!

はっ!?

なんだ…夢か…あっ遅刻!

遅刻だあああ!!

今日は朝ごはんいらないから!

えっ!?何!?どうしたのそんな急いで!

いいから!行ってきまーす!

ちょっと…

学校に到着

はぁ、はぁ…ってまだ7時半じゃん!?寝ぼけてたのか…なーんだ…焦って損した

あっ先生!

先生

楓くんおはようございます!今日は早いね!

寝ぼけて遅刻かと思って猛ダッシュしてきたらまだこんな時間だったんですw

先生

あら!笑

先生

まぁ、教室に上がりなさい!

はーい!

何故か先生の声をさっきまで聞いていたように感じた なんでだろう

先生

今日の授業はここまでです!

はあぁやっと終わったぁ…今日は疲れたから早く帰ろ…

先生

あ、楓さんはちょっと話があるので残ってください

えぇ…面倒くさ…なんだよ話って…

放課後

先生

はい!これだいぶ前のだけど楓くんが休んでた時のプリントです!

あ、ありがとうございます!

そのプリントの端になにかの文字が消された跡が残っていた

俺はその事についてあまり深く考えないようにした

ただいまー!

おかえり!っ言うかなんで今日あんな早く学校行ったの?笑

寝ぼけてたから遅刻かとw

なるほどwあ、そういえば担任の先生から朝のうちにお手紙が届いてたよ!

あ、うん後で見とく!

先生優しいなぁ…ずっと紗良先生でいいよもう…

って今の霊的な何かは夢もコントロールして洗脳も出来るんだ…こえぇ…そうされない為にもチップをちゃんと身につけておかなくちゃな。

璃来

おい!!大変だ!!

どうしたんだ!?

先生

璃来くん!!

璃来

ちょっ先生!

璃来

んー!んーっ!

え…

俺はこの光景を見ながら呆然と立つことしか出来なかった

あんなに優しい先生が…そんなことする訳ない。

先生!!辞めてください!!

その瞬間俺は目の前が真っ白になって苦しみもがいた

ぐわああああああああああああ

気付いたらそこはベッドの上だった

先生

楓くん…大丈夫?

はい…

先生

休み時間中、走り回りすぎて倒れたの。とにかく休んでなさい。

はい…

ガラガラッ(先生が保健室からでた)

ほんとに…そうなのか?

確か俺、今日風邪気味で外では遊ぶなって親に言われた気がするんだが…まさか…!?そ…そんなわけ…な…い…よな

先生

楓くんちょっと来てくれない?

はい

うわああああああ

ん…ここは…何故か見覚えが…初めてのはずなのに、学校用具が落ちている…学校用具…見覚え…はっ!!ここはまさかあの時の!

うっ!

戻って…来た?

先生

思い出してしまったからにはしょうがない。そろそろタ・ネ・明・か・し

っ!?

操り者(先生)

私があの時手紙に書いていた洗脳したりする者。自分から書いたら流石に怪しまれないと思ってたのにねぇ…まぁ、バレるのも時間の問題だとは思ってたけど。実はあの霊媒師、グルなの。あの時渡されたチップはGPS。

ぐっ…先生…

操り者(先生)

言ってしまった…なら…

殺すか

こっ殺す!?

操り者(先生)

ふっふっふ、大人しくしていてね。せっかくの最後だから言っちゃうわ。

な…何を…

操り者(先生)

私は、あなた、楓くんのことが好きだったのよ。どうせ最初から叶わない恋なんていうのは分かってた。でも好きになっちゃった。でも今は違う。

操り者(先生)

あれだけ洗脳してここまで耐えてきたのに…バレてしまった。夢の中も操ってきた。どうせこれでやめても楓くんは私の事嫌いなんでしょ?分かってるよ。

先生…

操り者(先生)

もうあなたなんて嫌い。さようなら。

璃来

待て!

操り者(先生)

ッチ

璃来

先生、今の話全部聞いてました

操り者(先生)

自ら名乗っちゃうの…バカだね

璃来

待ってください!楓はそんな小さいことで人を嫌いになるような子じゃない!

操り者(先生)

だから何!?こんな秘密を聞いたらそりゃ嫌いになるでしょ…あんなことをしたのも私だって…相当ショックだったと思う。

先生!確かに俺は璃来の言った通りそんな簡単に嫌いになるような人じゃありません!

操り者(先生)

楓くん…

確かにショックは受けました。でもこれから見直してくれるなら話は違います。

操り者(先生)

本当に…本当にそれだけで許してくれるの?生徒に、あんなに酷いことをしたんだよ?それでも…

いいです。僕はそんな能力を持っていても悪用しないならば どう思われようがいいです。もう一度、やり直しませんか?

先生

ありがとう。楓くん。気持ちが収まった。

良かったです

先生

これからも…仲良くしてくれる?

はい!

ずっと、俺が大人になっても、仲良しでいましょう!

璃来

俺もです!

先生

楓くん…そして、璃来くんも、ありがとうね。

先生

楓くん。このまま…好きでいていいかな?

はい…!付き合えるかはまだ分かりませんが、これからも、よろしくお願いします。

(なんだか俺も…好きになってきちゃったかも…)

そして10年後

夫26歳と嫁32歳の素敵な夫婦が出来たらしい…

夫婦仲良く同じ会社で働いているそうだ。

物語2 先生の秘密 〜完〜

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〜TikTokから来ていただいた方へ〜 テラーの方はTikTokでは見ない方向けに一気に公開しています。 TikTokの方はテラーを見ない方向けに何回かに分けています。なので、テラーで全部読まれた方、TikTokでのネタバレ等はご遠慮ください。

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