天使になりたくて

みんなが来る1時間前

私は自分の席の前にいる

そこには、暴言などが書かれた自分の机

予想的中……か。

持ってきた除光液をティッシュに含ませ、落書きをゴシゴシ擦ると、あっという間に消えていく

と、変な心配をする私はおかしいのだろうか

音も立てずに教室に入ってきたのは相川

そう笑顔でこたえる私に、相川はホッと安心した顔をみせた

予想外の返答だった。

予想だと、「ありがとう」とかそこら辺だと思っていたけど…

褒めてくれるなんて思ってなかった。

そんな事で笑っていたら、

後ろからそんな声がすると、

バシャッ

水をかけられる

バケツ1杯分の

私は、ポケットからハンカチを取り出して顔を拭き、後ろを振り向く

そう愛想笑いを浮かべると、吉川はつまらなそうな顔をして教室を出ていく

このぐらいは慣れてる

慣れてるよ……このぐらい

今日1日この状態でいなきゃいけないのか……？

沈黙が流れる

凄く気まずい…

そんな事を考えていると

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

そう言いながら、浦田が教室に入ってくる

そうだ！こいつに借りれば…！

浦田がロッカーから体育着の入った袋を取り出し、私に投げてくる

私は、シャツの前ボタンを外していく

相川さんの話を聞きながら服を脱いでいく

そう言いながら浦田は立ったまま大の字になる

パッパっと上下を着替える