痛みさえも幸せで

卑怯なのは分かっている

自分で決めるべきだって

でも、俺には難しい

信じて生きたい気持ちと

生きて仲間を傷つける恐怖

答えを出すことはできなかった

実際、頼んだことは ほぼ不可能なこと

言えるわけない

そんな勇気がない

ねぇ…kr

こえが響く

辺りを見回しても誰もいないのに

生きる…って、 凄いことだと思わない？

植物は、 風に揺られても 雨に降られても

必死に耐えてる

人も同じように、 痛みを感じても 耐えようとする

その結果 壊れてしまうんだ

諦めればいいのに

壊れてでも生きようとする

不思議だよね

一点を見つめるknは その場にしゃがみ込む

1輪の花を摘んで

俺の手に乗せた

取り繕ったような笑顔

触れば崩れてしまいそうな

弱々しい表情

knの腕を掴んで引っ張ると 驚いた顔をしていた

頬を強く叩く

自分の手が痛むほど強く

涙をためてknは口を開く

嘘…だろ…

knにkr

土でたくさん汚れている

異常だよ

俺のために…

不可能に近しいことまで 成し遂げるなんて

本当は無理だって思ってた

しぬつもりで言っただけなのに

奇跡と奇跡が重なって

生きている

knに言葉言い放つ

軽く拳でknを殴る

彼が俺を傷つけたように 俺も今knを傷つけた

だから同じ悪者同士

仲間といると

ほんの些細なことでも 幸せを感じられる

痛みを感じたとしても

仲間と共にいれば幸せだと思える

そのせいで俺は 我慢しすぎてしまったようだ

あまりにも幸せで

幸せを追求しすぎたせいで

逆に幸せから遠のいてしまった

次は間違えないように

俺らしく生きよう

それがきっと

1番の幸せだ

痛みさえも幸せで

𝑒𝑛𝑑