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僕の喉を食べて。

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僕の喉を食べて。

1 - 僕の喉を食べて。

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2019年09月12日

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ある日とても貧しい親子がいました。父と母は離婚。ゆう君はお母さんと暮らすことになりました。ゆう君は3年生です。

ゆう

ママー!お腹すいた!

ママ

パンを食べていてね。

ゆう

うん!

ゆうくんがパンを食べていると……1匹の子犬が入ってきました。

くうぅん…くうぅん…

ゆう

どうしたの?お腹すいてるの?

ママ

あら子犬。迷子かしら。

ゆう

ママ僕の分のパン半分上げてもいい?

ママ

でもそれじゃぁゆうくんお腹空くでしょう?

ゆう

大丈夫!

ママ

そう?それならママのも半分あげるわ。

ゆう

ありがとうママ❤

くうぅんっ

子犬はガッツリとパンを食べました。

ママ

この子犬にお名前付けたら?

ゆう

え?飼っていいの?

ママ

この子の飼い主が見つかるまでね

ゆう

やったぁ!

ゆう

お前の名前は「チル」だぞ!よろしくな、チル

チル

くうぅん!

ゆう

へへへ!

そこから1年が経った。ゆう君は4年生。散歩をしていたある日。ゆうくんとチルら森で迷子になってしまった。

ゆう

うぅ。寒いよぉ。お腹すいたよぉ。チル…ママぁ……

チル

くうぅん。くうぅん。

チルはゆう君を温めようとします。でも犬の体温では温められません。ゆう君は、寒さと空腹のせいで動けません。ゆうくんの体はドンドン冷たくなって行きました。

ゆう

うぅ。チル…チルぅ…僕の声をママに届けてくれ…お願い。

チル

くうぅん…くうぅん…

ゆう

お願い…僕の喉を食べて…

ゆう

お願い…

チル

ワンッ!

チルは頑張ってゆう君の小さな喉を食べました。

チル

ゲホゲホくうぅん…

ゆう

チル

さん…あさん…お母さん…

ゆう君の喉を食べたせいか声が出ました。ゆう君の声です。

チル

お母さん…お母さん…どこ…

また1年が経ちました。

チーン…。ゆう君のお母さんはゆう君のお墓で手を合わせます。

ママ

(ゆう…元気?天国の方が幸せでしょう)

チル

お母さん…お母さん…

ママ

ゆう?!どこなの!

ママ

今微かにゆうの声が…

とこ…とこ…小さな足音がします。

ママ

ゆうなのね。

ママ

え…チル……?

チル

お母さん…お母さん…

ママ

嘘…嘘よ…

ママ

あなた…化け物でしょう。

ママ

気持ち悪いのよ!まさか。ゆうの喉を食べたの。そんな…

チル

ゆう君が食べてとおっしゃいました。

ママ

そんな言い訳通じないわよ!

ゆう君のお母さんはチルのお腹を蹴りました。チルは簡単に吹っ飛んだ。

チル

ぐはッ…お母さん…僕だよ…ゆうだよ…

ママ

やめてっ!

チル

お母さん…

ママ

チルが居なければ。散歩なんか行って死ななかった!あんたのせいよ!

ママ

死んで。死ねぇぇぇぇぇぇぇ!

チル

マ…マ…(?)痛いよぉ…

お母さんは近くにあったシャベルでチルを刺しました。簡単に刺さった。

チル

痛い…痛い痛い痛い痛い…お母さんは…僕が嫌いなの…

ママ

大嫌いよ!犬なんか!この!死ね!

グサグサとお腹に刺さるシャベル…血まみれになるシャベル…

チル

……。

チルは静かになった。

ママ

せいぜいそこで斃れ!(くたばれ)

チルの小さな声が聞こえた。

チル

ごめんなさい。ゆう君を守れなくてごめんなさい。

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