文瀬
よし。書くか
彼は文瀬薫。小説家を通り過ぎた文豪だ。今年で24の若さで様々な賞を取った
渡辺
おやおや、まーた書いているのですね。
文瀬
あぁ、渡辺
彼は渡辺澄。この屋敷に仕える従者
文瀬
いやー、難しいな。
渡辺
文瀬様が迷っている姿は珍しいですね。
文瀬
こことここの繋がりがな。
渡辺
例えば、編み物の糸が切れた。とかはどうです?
文瀬
面白い。さすが元小説家
渡辺
いえいえ。私なんて足元にも及びませぬゆえ。
文瀬
わからぬぞ?
渡辺
それは置いとき、今日近所のお祭りがあるそうです。行きませぬか?
文瀬
たまには息抜きも大切やなし、行くとする。
渡辺
はは。着替えを用意いたします
文瀬
すまないな
文瀬
つきましたな
渡辺
そうですね
文瀬
何を買う?
渡辺
やはりまずは!
羽ペンと万年筆!そしてラムネ!
文瀬
気が合うな
渡辺
そちらこそ
文瀬
いきましょうか
渡辺
ですな