とある日、彩葉の通う高校
ホームルームが終わり 生徒達が次々と帰っていく
彼もその1人だった
男子生徒
(…面倒くさい)
学校も家も、今歩いていくことすら
クラスの奴らは気が合わない 家族といると息が詰まりそうになる
後ろでカツン、と音がして振り向いた
女の子が物をいくつかを落として慌てている
男子生徒
はぁ、
見てしまったからには無視する訳にはいかない
男子生徒
大丈夫?
声をかけながら拾うのを手伝う
彩葉
あ、すみません
彩葉
ありがとうございます
全て拾い終わり2人立ち上がる
彩葉
ありがとうございました!
男子生徒
気を付けて
彩葉
はい
彩葉
!
そう言った後、急に彼女の顔が少し赤くなる
なにか喜んでいるようにも見える
彩葉
それでは失礼しますね!
そうして早足に帰って行った
…何故か可愛らしい子だと思った
今、確かにいた
学校の門の向こうにシャオさんが 歩いていた
彩葉
!
見つけた
彩葉
シャオさん!
歩いているシャオさんに声をかける
シャオロン
ん?あぁ、学校終わったんか
彩葉
はい!
シャオロン
なんか…慌ただしいな
両手に細々と物を抱えていることを思い出した
彩葉
さっき荷物を地面に落として
しまったんですけど
しまったんですけど
彩葉
シャオさんの姿が見えたもので
つい走ってしまいました
つい走ってしまいました
シャオロン
危ないからそんな大荷物で
走ってこんでええよ
走ってこんでええよ
シャオロン
連絡でもくれれば別に
その場で待っとくし
その場で待っとくし
彩葉
心配してくれたんですか?
彩葉
また好きになりました
シャオロン
はいはい