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LINE158「高校時代、3軍女子とバカにしてきた同級生と再会し中途社員だと思われてまた見下してくる

第1話 - LINE158「高校時代、3軍女子とバカにしてきた同級生と再会し中途社員だと思われてまた見下してくる

2022年11月21日

#スカッと

#スカッとする話

LINEドラマ

シュン

おい、セイ！

シュン

なんで、お前みたいな3軍女が

シュン

ウチのような大手企業にいるんだよ(笑)

シュン

しかも営業って……

シュン

お前なんかに営業ができるのかよ(笑)

セイ

お久しぶりです、シュンさん。

セイ

なんとか入社することができました。

シュン

お前でも入社できるってなると、舐められそうだな(笑)

シュン

ここは学校とは違うんだ。

シュン

誰でも勤められると思うなよ！？

シュン

俺みたいに、一流大学を卒業して大手企業に入社するという

シュン

エリートな道を歩まなければいけないんだ。

シュン

どうせ、一度入社した会社を続けられずに辞めて、

シュン

運よくウチの会社に転職できたんだろうけど、

シュン

舐めるなよ！？

セイ

そんなことおっしゃらないでくださいよ。

セイ

シュンさんにご迷惑をおかけしないよう、

セイ

精一杯仕事、頑張りますので……！

シュン

ふぅん……

シュン

ま、そう言うなら認めてやらないこともないけど(笑)

セイ

嬉しいお言葉、ありがとうございます。

セイ

営業というと、シュンさんのように誰とでもすぐに

セイ

打ち解けられるコミュニケーションが必要になりそうですね。

シュン

当然だろ！(笑)

シュン

身なりにも気を付けないといけないからなぁ……

シュン

多少ブランド物や目立つものを身に着ける必要があるだろ？(笑)

シュン

俺みたいに、ブランドの一つや二つ身に付けろよ(笑)

セイ

たしかに、おっしゃる通りですね。

セイ

シュンさん、すごく良さそうな腕時計されてましたよね？

シュン

なんだ、気づいてたのかよ(笑)

シュン

そう、俺はお前なんかじゃ到底買うことができない

シュン

一個数百万する時計を買うことができるエリートなんだ。

セイ

一個数百万……！？

セイ

そんなの、普通のサラリーマンは買えませんよね……？

シュン

あぁ、だから俺とお前は格が違うんだよ(笑)

シュン

分かったか？

セイ

はい、凄いと思います……！

セイ

あの、よろしければご教授願えませんか？

シュン

お前、地味で陰キャだったのに勉強もできないのかよ？

シュン

少しだけなら教えてやるよ。

シュン

俺はな、会社が持ってる脈とは別で取引先を自分で見つけたんだ。

セイ

ご自分で見つけたんですか……！？

シュン

あぁ、すごいだろ？(笑)

シュン

それで、その会社に格安で工事してもらってるんだ。

セイ

なるほど……！

シュン

で、浮いた金を俺のものにしてるんだよ。

セイ

え……？

シュン

ま、この話はさスゲー秘密なわけ。

シュン

お前も仲間に入れてやってもいいぞ？(笑)

シュン

お前の態度で気分がよくなったからな(笑)

シュン

昔のことは水に流して仲良くしてやってもいいぞ？

セイ

あ、ありがとうございます……？

シュン

なんで疑問形なんだよ(笑)

シュン

高校時代、クラスにいたリクって覚えてるか？

セイ

え、えぇ……

セイ

たしか、お二人は仲が良かったですよね？

シュン

あぁ、アイツ今建設会社の社長なんだ。

シュン

卒業してすぐ位の時に、親父さんから会社を継いだらしい。

セイ

同い年なのに、社長ってすごい……！

シュン

だろ？(笑)

シュン

で、リクが詳しいことは知ってるからさ。

シュン

仕方ないから、お前に連絡するように言ってやるよ

セイ

えぇっ……！

セイ

わざわざありがとうございます……！

シュン

おう、お前にとって悪い話じゃねぇからな。

シュン

ちゃんと教えてもらえよ？(笑)

セイ

はいっ、ありがとうございます♪

数日後

リク

よう、久しぶりだな。

セイ

リクさん、ご連絡お待ちしてました！

セイ

お久しぶりです！

リク

お前、シュンと同じ会社に入ったらしいな(笑)

セイ

はい、ビックリしました！

セイ

まさか、高校の同級生と一緒に働けるだなんて！

リク

で、お前シュンがしてることが気になってるんだろ？(笑)

リク

お前、金に興味なさそうな感じだったけど、

リク

やっぱり大人になったらみんな金が必要になるわな(笑)

セイ

シュンさんの素敵な腕時計を見たら、気になって！

セイ

きっと、リクさんも素敵な物たくさん持ってるんだろうなぁ……

リク

まぁ、そのうち仲良くなったら見せてやらないこともない(笑)

セイ

えぇっ、嬉しいです……！

セイ

それで、早速本題なんですけど……

リク

あぁ、そうだった。

リク

あのな、シュンは会社では別の会社に依頼したことにして、

リク

俺の会社に工事を依頼してるんだ。

セイ

へっ！？

リク

つまり、元からやり取りのある会社じゃなくて、

リク

俺の会社に依頼することで、アイツに浮いた金が入ってるんだ

セイ

で、でも、それって……

セイ

危ないやつじゃないですか……？

リク

まぁ、多少のリスクはある。

リク

だけど、これまで一回もバレたことがないんだ。

セイ

一回も、ですか……？

リク

あぁ、だからシュンはその金で良い時計とか

リク

車を買ってるんだよ。

セイ

車もですか……！？

リク

で、俺の会社に依頼してくれてるから俺も俺で

リク

稼げてるってわけ

セイ

すごい……！

セイ

そういうことだったんですね……！

リク

あぁ、お前も興味が湧いただろ？(笑)

リク

どうだ、お前も一緒にやるか？

セイ

すごく興味は出たんですけど……

セイ

ただ、まだやろうっていう風には……

セイ

でも、良い返事はできます……！

セイ

自分でも勉強してお二人にご迷惑をかけないようにしたいです。

セイ

なので、返事の方は少しだけ待っていただいても大丈夫ですか？

リク

あぁ、それは別にいいけど……

リク

でも、お前他の奴らに言ったりするんじゃねぇだろうな？

セイ

へ？

セイ

ど、どうして……？

リク

他の奴らに言ったら、俺らの取り分が少なくなっちまうんだよ。

セイ

大丈夫です……！

セイ

私、まだ会社に入社したばかりで友達もいませんから(笑)

リク

そっか、それなら安心か？(笑)

リク

絶対に他の奴らに言うんじゃねぇぞ？

リク

でなきゃ、お前のこと仲間に入れてやらねぇからな！

セイ

はい……！

セイ

絶対に言いません。

セイ

ただ、勉強するお時間が欲しいので……！

リク

お前、相変わらず1悪いなぁ……

リク

ま、結果は分かってるけどさ。

リク

いいぜ、待ってやるよ

セイ

ありがとうございます。

セイ

後日、お返事させて頂きたく思います。

セイ

宜しくお願いしますね？

数日後

シュン

おい、セイ！

シュン

お前、せっかくいい話を教えてやったのにチクったのかよ！？

セイ

はい？

セイ

あの、突然なんですか？

シュン

だから、お前が言ったんだろ！

シュン

そのせいで俺は懲戒解雇になったんだよ！

セイ

あぁ、横領の件ですか。

セイ

もちろん、横領の件は報告しましたよ。

シュン

横領、だと……！？

シュン

昔のよしみでせっかくいい話を教えてやったのに！

セイ

報告するのは当たり前ですよ。

セイ

だって、それが私の仕事ですから。

シュン

へ？

セイ

私、中途入社したフリをしていたのですが……

セイ

私は中途入社した社員ではなく、

セイ

あなたがいる会社の上層部から依頼を受けた

セイ

コンサル会社の社員です。

シュン

ど、どういうことだ……？

セイ

あなた、一流の大学出身なんですよね？

セイ

それなのに、説明しないと伝わりませんか？(笑)

シュン

なんだよその態度！

セイ

説明しないと分からないのかと聞いてるんです。

シュン

何だよお前……！

セイ

私が依頼を受けた経緯を説明しましょうか。

セイ

この会社の業績は最近落ち込んでいるんです。

セイ

しかし、営業部の成績は落ちていない。

セイ

だから、不正があるんだと疑われていたんです。

セイ

それで、私を営業部の一員として送り込まれたんです。

シュン

なん、だと……！？

セイ

そしたら、私が配属になった初日にまさかあなたから

セイ

横領している事実を言われるとは思いませんでした。

シュン

お前……！

シュン

そんなこと言ってなかったじゃないか！

セイ

そりゃあそうですよ。

セイ

自分から、営業部の不正を探りに来たなんて言わないでしょ。

セイ

あなたが勝手に勘違いをしたから

セイ

思ったよりもスムーズに不正を暴くことができました。

セイ

それはとても感謝しています。

セイ

しかし、あなたがしていたことは許されません。

セイ

業績が落ち込んだら、真面目に働いている社員さんたちが

セイ

職を失う所だったんですよ！？

シュン

そんなの知らねぇよ！

シュン

金を稼ぐ方法を考えなかった奴らが悪いんだろ！？

セイ

まだ、あなたが安く取引できる会社を社内で言っていたら

セイ

ここまで大問題にはならなかったでしょう

セイ

しかし、他の業者に依頼したことにして

セイ

別の取引先に安く依頼して浮いたお金を自分のものにしたら

セイ

横領になりますよ。

セイ

しかも、その依頼した会社は手抜き工事をしている建設会社で、

セイ

取引を受けたこちらにクレームが来てるんですから。

セイ

で、こちらに依頼してくれる方が減って、業績が低迷。

セイ

業務妨害もいいところです。

シュン

お前ふざけやがって……！

シュン

ん？

セイ

どうかされましたか？

シュン

いや、LINEしてても気になるくらい外が騒がしくなって……。

セイ

あぁ、思ったよりも早かったようですね。

シュン

なんだ？

セイ

あなたをお迎えに来たパトカーですよ。

シュン

は！？

セイ

横領は立派な犯罪です。

セイ

もちろん、あなたのことは通報しています。

シュン

お、お前……！

シュン

俺ら同級生だろ！

シュン

なんでそんな残忍なことができるんだよ！

セイ

まぁ、ただのクラスメイトだったというわけで

セイ

友達ではありませんし。

セイ

それに……

シュン

それに？

セイ

あなた達にはいい印象よりも悪い印象の方が強いので。

シュン

は！？

シュン

なんでだよ！！

セイ

そりゃあ、自分たちが楽しければいいという雰囲気で、

セイ

周りの人間を蔑んだり、イジったりしてますから……

セイ

特に、私のように勉強に集中したい学生を中心に

セイ

嫌がらせをしていましたよね？

セイ

そんな人にかける情けはありません。

シュン

お前……！

セイ

そろそろ警察の方が到着すると思いますので

セイ

この辺で失礼しますね。

セイ

あなたのことはもうブロックしますから。

セイ

今後二度とあなたと関わることはないと思いますから。

シュン

おい、待て……！

シュン

クソが！！ふざけんなよ！！

数日後

リク

おい、セイ！

リク

お前、どういうつもりだよ！？

セイ

あら、リクさん。

セイ

どうされました？

リク

どうされたじゃねぇよ！

リク

お前のせいで、ウチが潰れそうじゃねぇか！

セイ

はい？

セイ

あの、どういうことでしょうか？

リク

だから、お前がシュンのことをチクったせいで

リク

俺の取引先がいなくなったんだよ！

リク

シュンの会社から受ける利益がほとんどだったのに

リク

どうしてくれるんだ！

セイ

どうしてくれるって……

セイ

彼がしていたのは横領ですよ？

セイ

そんなのを許したら、真面目働いている他の社員さんが

セイ

損を被るようになるんです。

リク

はぁ？

リク

そんなの俺に関係ねぇだろ！！

セイ

……は？

セイ

そうですか、分かりました。

リク

ん？なんだよ？

セイ

あなたの会社が請け負った手抜き工事で

セイ

被害を受けた方たちと話し合いをしていたところなのですが

セイ

あなたを民事訴訟で訴えようと思います。

リク

へ？

セイ

手抜き工事の証拠も素人の私でもバンバン取れるくらい

セイ

集まっているので、これを元手に

セイ

あなたを訴えることにします。

リク

お、おい！

リク

ちょっと待てよ、そんなことをされたら……！

セイ

間違いなく会社が潰れますね(笑)

セイ

でも、あなたもシュンさんも

セイ

自業自得なので、可哀想とは思えません(笑)

リク

お、お前……！

セイ

自分でした事なので、きちんと罪を償ってくださいね？(笑)

後日談

セイ

シュンは横領で懲役刑、

セイ

リクは民事訴訟を立て続けに起こされて、

セイ

今は多額の賠償金の支払いに追われている。

セイ

真面目に働いている人が損をして、バカにされ

セイ

ズルをしている人が、良い思いをしているなんて許されない。

セイ

彼らはこれから長い年月で罪を償っていくでしょう。

セイ

そして私は、今日も会社で悪事を働こうとしている

セイ

人達を見つけ、クリーンな会社作りを頑張ります。

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