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4件
え、めっちゃ好き(唐突) 神作すぎやろ…
れあ
れあ
れあ
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
ないこ
頭の中に数字が浮かんでは消える 俺は料理とかをした事があまり無いから料理用語はすぐに計算できなくて困る ないこ
りうら
ないこ
りうら
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
りうらが楽しそうに説明してくれるのを俺は魔法の呪文を教えて貰っているみたいで、不思議で面白くて夢中で聞いてた ないこ
2時間後
ないこ
りうらと作ったプリンは、 大成功の出来になった 鍋の中にお湯を張って、プリンになる液体を入れた型を並べて、濡れぶきんをかけて蓋をするんだ ないこ
15分経って、キッチンタイマーの音がしたら、りうらがコンロの火をカチッと止めてた。 ないこ
ないこ
りうら
太陽みたいな笑みを浮かべながら、赤いチェック柄のミトンをはめて、お鍋からプリンが 入った型を取り出す
俺達6兄弟の分を含めたプリンは、まるで温泉に入ってるみたいに鍋の湯の中につかってた
りうら
カラメルソースを作ってる時俺が焦がしそうになった事を除けば大成功の出来だった ないこ
ないこ
りうら
ないこ
バニラエッセンスの甘くて良い香りが漂う キッチンで俺達2人はずっと笑いあってた ないこ
りうら
ないこ
りうらが一つだけプリンを手に取った
りうら
ないこ
りうら
りうら
りうら
ニコニコ笑顔でりうらが俺の口元にプリンを ひとさじ持ってきた いやいや!俺誰ともあーんなんかした事ないよ!?
ないこ
りうら
聞いてくるりうらに俺は無言で首を横に振って思い切ってぱくんっと食べた
ないこ
りうら
ないこ
りうら
りうらはいたずらっぽく笑うと、りうら自身も俺と同じスプーンを使って、 1口プリンを味見した
ないこ
りうら
りうらが不思議そうに首を傾げた
え、それって...間接キス!? いやいや!俺達兄弟だけど間接キスなんかした事ないよ!?
ないこ
りうら
りうら自身間接キスの事は 気付いてないみたいだ... 純粋め!! ないこ
プリンは1つのスプーンを使うのをやめて、新しいスプーンを使って2人で分ける事にした ないこ
りうらと目をあわすのがめっちゃ気まずく 何となく壁の時計に目をやる
ないこ
りうら
時計を見ると五時半を回っているのが気付いた ないこ
ないこ
りうら
ないこ
俺達はさっき担当の家事を決めて次の担当交換までは自分の担当場所をやる事となってる
りうらは料理 ほとけっちは水回りの担当 初兎ちゃんはゴミ出し 俺は洗濯 まろは勉強を教える アニキは綺麗好きだから掃除 大まかにこんな感じだ
俺らの家はリビングを通ればそれぞれの部屋やお風呂場へ行けるようになってる だから俺はそこを通って行くためにリビングのドアを開けようとした その時だった
??
??
ないこ
れあ
ガチャ(リビングのドアを開けた)
ないこ
リビングのドアを開けて最初 俺の目に飛び込んできたのは
初兎
ほとけ
ないこ
泣きそうないむしょーの顔 そして
いふ
悠佑
喧嘩してる...まろにきだった...
ないこ
ほとけ
初兎
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ほとけ
初兎
ないこ
ほとけ
初兎
ないこ
初兎
ないこ
ほとけ
ないこ
ほとけ
ないこ
初兎
ないこ
ほとけ
ないこ
初兎
ないこ
弟達を高校、大学へ行かせたい、だから自分は大学には出ず、働くって言ってるまろ アニキは自分達もモデルの仕事してて貯金に困ってる訳では無いから弟達全員を大学に行かせたいアニキ
両者の考えはどちらも... 兄弟みんなのためを思って言ってるからこそ なってしまった衝突
いふ
悠佑
いふ
ほとけ
ほとけっちが悲鳴のような声を出して、2人の間に割って入った 瞬間、まろの拳がほとけっちの唇をかすめてしまった
ほとけ
悠佑
初兎
ないこ
全員の時が凍りついた まろの拳は直撃しなかったとはいえ、当たってしまったほとけっちの唇は切れ、血が流れた
ないこ
ほとけ
一瞬痛そうに顔を歪め、ほとけっちはすぐ笑顔になろうとしたけれど、無理してるのがバレバレだった
ないこ
慌ててティッシュを2枚くらいとって、床に座り込んでるほどけっちに駆け寄った
棒立ちになってるアニキとまろ。 ほとけっちの唇に滲んだ赤い血 俺らの空気が今までに感じたことがないくらい重いものへと変わっていく
その空気に耐えかねたのか
いふ
バタンッ!
そうポツリと呟くと、まろはすごい勢いで飛び出して行った
ないこ
ほとけ
初兎
悠佑
ないこ
悠佑
みんなより比較的足の早い俺の出番だ 俺はそう自分に言い聞かせて気合いを入れると まろを捜しに夕闇をかけた
夕暮れの街はオレンジと紫のグラデーション みたいな綺麗な色をしていた 昼間とは違って、人がまばらなせいか、 車の音や色んな音が大きく聞こえた
この街で俺達は生まれた だから何十年もいるこの街で知らない場所は そんなに無いと思う
だからといって、まろを捜しに街中捜してたら真夜中になってしまう だけど俺は確信をしていた まろがいる場所。あそこしかない。 きっとまろはあの場所にいるはずだ
俺達6人しか知らない...秘密の場所... 兄弟が大好きなまろはきっとそこにいると思う 予感がする。
夕方の空気を切り裂き、俺は薄暗い路地裏へと猫みたいに滑り込んだ
ないこ
俺が思っていた場所にまろは
いふ
居た... ここは俺達6人しか知らない秘密の場所 そこは...路地裏にある...ひっそりとした小さな神社 そこにまろは居た
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
夏日が続いたとはいえ、夕方は少し肌寒い 俺は持ってきてた黒色のパーカーを着直した
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
スマホ...置いてきちゃったな... あいつら...心配してるかな? 色んな事が俺の頭の中をよぎる
いふ
ないこ
いふ
今はまだ...夜の6時過ぎ 少しずつ少しずつ空の色がオレンジから紫、漆黒へ変わる
いふ
まろは...何かを考えてるような... 少し悲しそうな...寂しそうな顔をしてた
好きなのに...どうしていがみあっちゃうんだろ 嫌い同士の喧嘩はヤダけど好き同士の喧嘩は もっとやだ
その時
ほとけ
ほとけっちの声がした
初兎
ほとけっちだけじゃない... しょーちゃんの声も聞こえた
けど。
悠佑
アニキの声が名前を呼んだ瞬間、まろは走り出してしまった
ないこ
いふ
ないこ
路地裏へ走ってくる弟、そして兄の気配から逃れるように、まろはいむしょーとりうらの学校に繋がってる脇道へとダッシュした
ないこ
俺はあいつらの声に後ろ髪を引かれながらも結局まろを追いかけていく事にした
れあ
学校の門はもちろん閉まってたけど まろは高身長なのをいかしてジャンプして乗り越えてしまった
まろに比べたら身長の低い俺がどうしよう、と塀の外で考えていると「ほら」と手を伸ばしてまろが引っ張ってくれる
着地の時抱っこされたから体は無事なんだけどめちゃ恥ずかしかった
いふ
ないこ
体重には触れないで欲しいので何とか誤魔化した
何とか塀の中には入れた だけど...そろそろ秋なのもあって
ヒュウ
ないこ
めっちゃ寒かった
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
いふ
俺達はたまたまカギの空いていた1階の教室の窓をあけた ないこ
たまたま鍵の空いていた1階の教室から学校内へ入る事ができた
いふ
ないこ
いふ
まろと一緒に悪い笑いをしながら教室へ入った
ないこ
誰も居ない夜の教室に入るのは初めてだ。 いつか見た外国の映画の夜行列車みたい。と思った (ないこ)
開けた窓から、夜風がカーテンを揺らした 誰も居ない教室の椅子達は、決められた誰かが座るためのもの そんなに当たり前の事がなぜだか特別な事のように感じた (ないこ)
家出をしているからなのか 普段当たり前にやってくる日常はもしかしたら違うのかもしれない (ないこ)
朝起きて学校に行くのが普通だけれど、こうやって家出をしたら、途端に崩れてしまうもろいものだって、今ようやく気が付いた (ないこ)
でも...(ないこ)
ないこ
夜の学校って、なんか少し怖い 昼間はみんなと居るから、薄暗くても平気なのに、夜の学校に来るのは初めてのせいか別の風景を見てるみたいだ 今俺達がいるのは夜の学校で、体験したことの無い暗闇が今目の前にある (ないこ)
学校は寝泊まりする場所じゃないし、昼間の姿しか知らないし、得体の知れない恐怖を肌に感じる (ないこ)
ポチャーン...
ないこ
いふ
水滴が落ちる音が廊下にやけに大きく響いた (ないこ)
思わず隣にいるまろの服を掴んでしまった
ないこ
いふ
そっから俺は少しの間まろの洋服に掴まってた(ないこ)
ないこ
ぶるりと身体を震わせる 外よりも学校の方が寒いなんて思わなかった この学校自体がコンクリートで出来ている建物だからかな?
いふ
ないこ
いふ
保健室に向かって歩き始めてから少し経った時まろが人差し指を立てて、しーってしてきた
いふ
両手を口に当てて押し黙る 先生に見つかったら、ただじゃ済まないだろうし、しょーちゃん達にも迷惑がかかってしまう
保健室を目指し、まろと2人静かに廊下を 歩いていく 星明かりと、窓から漏れる外灯の光のせいか、俺とまろの影が廊下へ伸びていて俺達よりもずっと先を歩いていた
不思議だ... 影だって俺なのに、俺より何歩も未来をいっている
俺とまろは沈黙を保ちながら、保健室へと たどり着いた 先生ごめんなさい!と謝りながら、棚にあった毛布を数枚拝借する。
ないこ
ふわふわの毛布に包まれたら、ぬくぬくで 思わず保健室のベットで寝てしまいそうになる (ないこ)
壁にかけてあった時計を見れば時刻は 11時半を回ったとこ そりゃ眠いはずだw (ないこ)
ないこ
いふ
ないこ
その発想は無かったと、驚いてしまう (ないこ)
いふ
ないこ
いふ
ないこ
プールサイドで星を見るのってなんだか ワクワクした 俺達は進路を変えて、北校舎のプール入口を目指す事にした (ないこ)
れあ
プールサイド
いふ
まろがプールに足をつけて、そのまま水面を 蹴った その飛沫が俺に降りかかる
ないこ
いふ
非日常的な感じに、俺もまろも大はしゃぎだ。プールの向こうにはいつも通りの道路が見える 見慣れた景色なのに、違う世界に居るみたい。 家出した罪悪感、学校に忍び込んだ事。 すっごく悪い事をしてるのに何故か、ドキドキが止まらない
ないこ
ここへ来る途中、購買の自販機で買ったホットココアを飲む 馴染みのあるココアも、非日常の中で飲んだら特別な味がするような気がした
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
たくさんの夢の話をまろとした。 それは突拍子も無いことだったり、現実にも 出来そうな事だったり。 夢をいっぱいいっぱい話して、数えた
いふ
すると突然ポツリ、とまろが自分の事を 語ってくれた
いふ
ないこ
まろが、飲み終わったコンポタージュの缶を 潰した
いふ
ないこ
いふ
ないこ
ぱしゃっとわざと足でまろに水をかけた
いふ
ないこ
俺はまろの腕をとって、真剣にまろと 向き直った まろの瞳はいつもの綺麗な群青色だった。 だけどその瞳の奥には僅かな臆病が 見え隠れしてた
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
やめろって言われるかと思ってたのに、 案外されるがままのまろ
いふ
ないこ
まろの髪はサラサラで、ストレートヘアーで ふわふわで柔らかかった
いふ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
チチチと、どこかで鳥が鳴いた この声は、夜鳴く鳥の声じゃない。 早朝に鳴いている鳥の声だ。 確か「イソヒヨドリ」か? 朝の5時くらいに俺の部屋のバルコニーに来て鳴くから名前まで覚えたw
ないこ
いふ
漆黒の星空がだんだん白み始める また新しい朝が来る 昨日とは違う新しい朝だ
ないこ
俺が立ち上がるとまろも黙って立ち上がった
いふ
ないこ
いふ
ないこ
何となくまろと隣同士で歩きながら俺らは 家路に着くことにした
ほとけ
最初に怒ったのはほとけっちだった…
いふ
ほとけ
唇の横に絆創膏を貼ったほとけっちの目から 涙がポロリ、と落ちた そんなほとけっちの体を心ごと受け入れるようにまろはぎゅっと抱きしめた
ほとけ
怒り泣きするほとけっちの背中をまろは どことなく嬉しそうに、優しく優しく撫でた
ほとけ
初兎
いふ
りうらと言う名前にまろはうなだれていた顔をあげた
初兎
しょーちゃんが、持っていた自分のスマホの 画面に視線を落とした。
初兎
ないこ
いふ
ないこ
今日は日曜日だ もう家出したのが平日だったら、徹夜明けで 学校に行かされてたかもしれない でもそうなったら俺らは学校に居られなかっただろうし、電車にでも乗って遠くに行ってた かもしれない(ないこ)
泣き出してしまったほとけっちと怒り顔だったけど安心したのかほっとした顔をした 初兎ちゃんと話していた時
バンッ!
玄関のドアを勢いよく開ける音が聞こえた (ないこ)
タタタタタタ
そして廊下を走る音がした(ないこ)
バンッ!!
リビングのドアを勢いよく開けて 入ってきたのは(ないこ)
りうら
初兎
ほとけ
息を乱したりうらだった(ないこ)
りうら
いふ
りうら
いふ
悠佑
この声はアニキだ… 振り向かなくても分かる。 きっとアニキもりうらと同じくらい 怒ってるんだろうな… いいや…りうらの何倍も怒ってるに違いない… (ないこ)
悠佑
いふ
アニキがまろに駆け寄ってく(ないこ)
きっと…まろも同じ事思ったのだろう… 下を向いて、目をつぶった
悠佑
いふ
いふ
けど…アニキはまろを怒らなかった… キレなかった… ただ…優しく、強くまろのことを抱きしめた (ないこ)
悠佑
それは、とっても優しい声音で。 泣き出したいくらいの温もりで満ち溢れていた (ないこ)
いふ
悠佑
いふ
アニキの瞳から、宝石みたいな小さい涙が1粒だけ、ポロリと落ちた。 それは、落下してどこかに吸い込まれていったけど、宝石と同じくらい価値あるものだと思う だってアニキは普段…全くと言っていいほど泣かないから…w(ないこ)
いふ
悠佑
いふ
りうら
ほとけ
悠佑
いふ
ほとけ
初兎
りうら
ないこ
いふ
悠佑
いふ
俺らは6人とも性格も違うし個性もある やから喧嘩もする。だけど仲直りもする。 お互いがお互いの事大好きでお互いの事を思ってるからこそなってしまう衝突 だけど逆を言えばそういう事も言い合えるいい関係やと言う事 俺らは6人で1つ。 これからもたくさん衝突はあるかもしらん。 やからそんときはお互いの考えをちゃんと話していくことが大切やと思った(いふ)
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
アニキにだけは俺の夢を話した あぁないこも知っとるかw りうらとほとけと初兎には言っとらん(いふ)
いふ
俺は俺のなりたい「英語の教師」という夢に 向かっていく。 これからもたくさん迷惑をかけるかもしれない だからこそ俺は自分の夢を叶えて、ないこ、 初兎、ほとけ、りうらを大学に行かせたい。 もちろんモデルの仕事も。アニキと一緒に やっていく。 こいつら全員に楽な暮らしをさせてやりたい。 これが俺の目標であり、俺の背中を押してくれたこいつらへの恩返しになると思う。
りうら
ほとけ
初兎
悠佑
ないこ
いふ
ほとけ
初兎
ほとけ
いふ
悠佑
れあ
れあ
れあ