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アサガオ

1 - 知らぬ場所

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2023年06月10日

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真っ白な場所

見知らぬ場所

俺は…?

さんど。

………なんだよ…ここ

 「さんど。」

「お前は、仲間を愛せる自信があるか?」

「お前は誰よりも、仲間を大切にできる自信があるのか?」

さんど。

は…??意味わかんねぇよ。誰だよお前…??

 「苦しめ。足掻け。愛せ。」

「"リーダー"であるために。」

周りの白が加速していく。

しっかり立てないほどに視界がゆらつく。

俺は………

さんど。

頭痛い……なんだ…今の……

ゆらゆらと立ち上がるとそこは1面真っ暗な空間だった。

困惑に包まれながらも手探りで誰かいないか探す。

さんど。

まじで真っ暗だ……。

さんど。

何も見えやしねえ、

さんど。

おーい!!誰かいるかー?!

大声で叫ぶが、気配は一切ない。

誰か。誰かいてくれ。と、不安が強くなっていくのが自分でも感じた。

さんど。

誰か…誰か、いねぇのか…??

すると

「おーい!!!!!!!!!」

さんど。

誰かいる…?!

一気に安心感が襲う。

 良かった。ひとりじゃない。俺はひとりじゃない…

…聞き覚えのない声だったような…

でも、誰かいるのは確かだ。とりあえず合流はしたい。

さんど。

誰かいるんですかー?!?!?!?!こっちです!!!!!!!!!

大声でこちらの居場所を教える。

コツコツと靴音が加速していく。明らかにこちらに近づいてきている。

「不安だったんだ!!誰かいて安心したよ!!」

JACK

我が名はJACK!JACK_KINGSGLAIVE!

JACK

よろしくお願いする。

さんど。

あ…えと、さんど。です…。

JACK

さんど。か、了解した。

JACK

オレ、ここら辺をとりあえず歩き回ったのだが、何人もの話し声が聞こえた。

JACK

きっとオレら以外にもいるのだろう。

さんど。

そうなのか…?!

1人でここら辺を歩き回るなんて…勇気がすごいな…

さんど。

ねえ、JACK?だっけか?

JACK

ああ、あってるぜ

さんど。

もし良かったら、その何人かを探しに行かない?

JACK

いいよ?2人だけだと心細いしな

なんて交渉をしていたら後ろから声をかけられた

 「あの」

黒髪でピンクのグラデーションの入るボブの女の子。 見覚えしかない。

ぴぇこ

さんど。さん……だよね…?!

ぴぇこ

よかった!!いたんだ!!

さんど。

ぴぇちゃん?!

さんど。

怪我とかしてないよな?!

ぴぇこ

してないよ〜!!

無邪気に笑う彼女をみて安心した。

ぴぇこ

隣の方は…じゃっくさん…だよね?

さんど。

?、面識があるの?

ぴぇこ

会ったことはないけど…知ってるよ!

JACK

よろしく頼む。ぴぇこちゃん。

ぴぇこ

うん、よろしくお願いします!

さんど。

それにしても…どうやってここが分かったの?

ぴぇこ

えーと……さんど。さんとJACKさんのクソデカ声に釣られて…

そうか…大声で…

それだったら、他の奴らも俺やJACKさんがいることを知ってる…?

さんど。

あ、そうだ。ぴぇちゃんは…

ドタドタした足音が聞こえる。

さんど。

なんだ…?!

「うわぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!ごめんさぁぁぁ!!!!!!!!!」

さんど。

うぉッ?!?!

走ってきた何かにぶつかる

その衝撃で俺は倒れてしまった。

走ってきた誰かが俺に馬乗りの状態になる

オタ

あああああああああああああ!!!ごめんなさいごめんなさい!!

オタ

おります!!!!!!!!!!!おります!!!!!!!!!!!

JACK

オタくん…?!

オタ

JACK!!!!!!!!!!!やっぱJACKだったよね!!!!!!!!!!!

オタ

ごめんなさい!!!!目が覚めたら周りが真っ暗で!!不安で!!そんなときJACKの大声が聞こえてきたから走ってたら!!

JACK

走るなアホ

な…なんだこの嵐のような…男は……

オタ

大丈夫ですか?!?!頭打ってないですか?!

さんど。

お、俺は大丈夫です……

オタ

よかった…

オタ

あ、お、オタです…

さんど。

えぇ??あ、さんど。です

ぴぇこ

多分だけど…さんど。さんも、オタさんも、JACKさんもいるのなら、これみんないるんじゃない…?

さんど。

は…じゃあ全員探さないと?!?!?!

JACK

うちはあと2人ってところか……

ぴぇこ

どうだろう…私たちは卒業生まで含むとあと5人だけど…

さんど。

確かにな…いるかどうかわかんない…な…

オタ

ああああああ、俺ヨースケさがしてくる!!

JACK

1人でか?!?!やめろ!!

オタ

年少に言われたくない!!お前よりも年上なんだぞ!!

オタ

ヨースケのこと探してくるから!!!

JACK

おい待て!!

暗闇に消えていくオタさん。 JACKさんは追いかけようとしたが足を止めた。

さんど。

…追いかけないの?

JACK

…あ、あぁ!あいつなら行けるだろ!

さんど。

…ふーん

俺は、JACKさんが一瞬見せた不安そうな顔を見逃さなかった。

「オタくんのことは勿論心配だが、暗闇の中で1人になるのはもっと嫌だ。」 とでも言いたそうな不安そうな顔を

オタ

俺の事舐めやがって……図々しいっつーの。

オタ

別に1人でもヨースケのことくらい探せるし…

前から何かが歩いてくる

背丈の高い2人組が

やっぱりひとりで来るんじゃなかった

JACKを連れてくりゃよかった。

オタ

あ…ぇあ………やだ………

2つの人影が近づいてくる

逃げたい。でも足がすくんで動かない。 怖い。助けて欲しい。

オタ

っえあ……やだ…やだ……

影が目の前までくる。

オタ

っあごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!!!!!!!

「な…なに謝ってるんですか…」

オタ

え…?

るる

大丈夫ですか?

カンキャラ

オタくん…だよね

オタ

え…あ…

しんきゃらさんの…兄だ…!!

その隣は…よくつるんでる、るるさん…!?

オタ

よ、よかったぁぁ……

カンキャラ

大丈夫…?

るる

んー、やっぱりみんないるんじゃないですかぁ?カンキャラさん

カンキャラ

そうだよね…あの大声はどう考えてもJACKとさんど。さんだよね…

オタ

あの…俺さっきみんなといたんです…よ

るる

え?

オタ

その……仲間を探したくて…1人で飛び出してきちゃって……

カンキャラ

あちゃー……もうみんなの場所は分からない?

オタ

わかんないです!!!!!!!!!

るる

そんな元気にいなくてもなぁ…w

オタ

勝手に飛び出してきちゃってぇ……

カンキャラ

んー、ちなみにみんなって誰だったか覚えてる?

オタ

えーと…さんど。さんとJACKとぴぇこちゃん…かな

るる

ほかの人たちとは会ってない?

オタ

会ってないです…

オタ

2人は他に会ってないんですか…?

るる

それがあってないんだよねぇ…この調子だとあと五人かなぁ、全員合わせて

オタ

あと5人も……

カンキャラ

とりあえずその3人を探そうよ、

るる

そうっすねぇ〜。オタさんも着いてきて

オタ

あっ…はい!!!

ぴぇこ

結構歩いてるよ〜。誰もいないの〜??

さんど。

今のところはね。もしかしたらいるんじゃない?

JACK

もしかしたら、だろ?オタくんもいなくなっちまったし…

さんど。

JACKさんがしっかり止めなかったからじゃないんすか?

JACK

っぁ……………

さんど。

………………

苦い顔をしてそっぽを向く。

なにか、酷いことをした自覚があるんだろう。

これ以上責めるのもなんだから、話を変えようとした

「おーい!!!!!!!!!」

びっくりして前を見ると、3人ほどの影がこちらに向かって走ってきている。

ぴぇこ

あ、あれ!!2期生のみんなじゃない?!

さんど。

まじか?!

ゆん

いたんだねー!!よかったー!

ほむら

いやさぁ〜びっくりしたよ〜

ぜある

とりあえず、安心した。みんながいて。

ぴぇこ

えーと…現ずや全員集合ってところかな?やったね!

あとは…いるかどうか分からない2人だけか…

JACK

……おめでとう…。

オタさんを止めなかったのが相当痛かったのか、 とても辛そうな顔をしている。

さんど。

また合流出来ますよ、死んだわけじゃないっす

JACK

…そうか、そうだよな…

さんど。

そんなJACKさんが苦い顔してたらきっとオタさんまで苦い顔してますよ〜、

JACK

はは……

どんなに元気づけようとしても苦い顔のまま。

これはほっといた方がいいやつ…だな。

ほむら

そ、そういえば、みんな!!

ほむら

俺さっき、変なゲートを見たんだ!!

ゆん

ゲート?そんなのあった?

ほむら

2人に合流するまえにだよ!!

ほむら

白く光っててさ、ひとりじゃ怖くて入れなかったんだけど、

ほむら

そこ行ってみない?何となく来た道覚えてるから!

さんど。

この真っ暗で覚えてるのすごいな…

ほむら

だろ?

ぜある

じゃあ…行ってみるか。

カンキャラ

そういえばさ、2人とも聞いてよ

オタ

?、なんですか?

カンキャラ

2人に会う前に白く光ってる出口みたいなところがあってさ

カンキャラ

入ろうかなって思ったけど、まずみんながいるかどうか確認してからがいいかなって思って入らなかったんだよね。

るる

白く光ってる出口みたいなところ…?そんなのが?

オタ

そ、そこ行ったら出られるかも!!

カンキャラ

もしかしたら他の人たちも見てるかもしれないからみんなと合流とか出来るかもね

るる

じゃあ行ってみて損はないか

カンキャラ

よし!じゃあレッツゴー!だね!

ほむら

こ、ここだ!!

さんど。

ここか…その白く光ってるゲートというのは…

ぜある

異様なオーラ放ってるけど…

「あっれー、JACKじゃん」

アベヨースケ

よぉ、ほかの人たちは?

JACK

アベちゃん…?!?!

アベヨースケ

しんきゃらさんもいるぜー、オタくんは?

JACK

あーと…お前を探しに飛び出して行ったぞ…

アベヨースケ

まじかよ?!?!?!

さっきのゆるゆるな雰囲気を消し飛ばし、大声を出すアイコス(タバコ)を持ったアベちゃんとかいう男。

アベヨースケ

おーっす、みんなこんにちは〜アベヨースケでーす

しんきゃら

よろずやのみんな久しぶり〜しんきゃらだよ〜

ゆん

カンキャラさんの…弟さんだったよね?!?!

しんきゃら

そーだよ〜

しんきゃら

兄貴がいつもお世話になってます〜

アベヨースケ

んで、このゲートは?

ほむら

お、俺が思うに……

「ヨースケえええええええ!!!!!!!!!」

聞き覚えのあるこのクソデカ声…は…

オタ

あああああああああああああああああヨースケえええええええええええ(泣

アベヨースケ

うぉぉぉ離れろ!!!!!!!!!倒れあああああああああああ!!!!!!!!!

カンキャラ

おぉ〜!みんないた〜!!

るる

見渡す限り全員集合だな、おめでとぅ!

ほむら

えと…解説していいかな…

ぜある

どうぞ

ほむら

俺が思うに、このゲートは出口だと思うんだ!!

ほむら

単純に考えてね!!

ほむら

ここに入ったら外に出られる…

アベヨースケ

違うと思うぜ

ほむらくんの話を遮ってアベさんが話し出す。 オタさんが勢いよく飛び込んできたせいで倒れ、馬乗りにされている。

アベヨースケ

出口じゃなくて、入り口だな。

アベヨースケ

俺はそう思うぜ

高速で振る犬のしっぽが見えるくらい嬉しそうなオタさんの頭を撫でながら話を続ける。

アベヨースケ

まず、ここまできて出口な訳が無いんだ。単純に考えすぎだ

アベヨースケ

でも、とりあえず入ってみるのがいいのかもな、

アベヨースケ

ここじゃ何もねぇし餓死してしまう。

ほむら

う〜……そうかな……

ゆん

とりあえず入ろうよ!話はそっから!!

さんど。

そうだな!入るか!

アベヨースケ

よーし、オタくん離れろ

オタ

無理

アベヨースケ

おお殴るぞ

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