ほとけ
なら教えてくれても
食い気味に問いかけてくるのがどうしても泣きたくなる。
そろそろ、思い出してよ
初兎
教えたらいけない規則なの
これだけは、神様と天使との約束だから
ほとけ
なにそれ
ほんとに、なにやってんだろ。こんなことやるよりいむくんが死んでから会う方が良かったんだろうな
初兎
じゃあ現実世界の君を見る?
いい加減僕のエゴに付き合ってもらうのも終わりにしよう
そう思っていむくんの彼女を映し出す
ほとけ
ここは現実じゃないの?
澄んだ水色の、ビー玉みたいな瞳で問いかけてくる
もう、そのキラキラした無垢で純粋な瞳を穢れた僕に向けないで。







