わたし
誰…誰が来たの?
Sh氏
来たよ~
静かにカーテンが開かれ、ニット帽を被った
細身の男性が立っていた。
Sh氏
あい、兄ちゃんが見舞いに来たよ~
わたし
に、兄ちゃん!?
わたし
あの、もしかあなたは実写で見たことありますけど…
Sh氏
実写も何も、兄妹やから当たり前やん?
わたし
わ、わたしがShさんの妹!?
Sh氏
なんや、不服なん?
わたし
いやいや滅相もないです。
Sh氏
なんか…なんか怪我したって、入院してるって聞いたから来たけど元気そうやん?
わたし
ええ、その、大丈夫です。
Sh氏
嘘つけ痛むやろ?ほれほれ、兄ちゃんにくらい遠慮するなよな
Sh氏
一応、急いできたからさ、大したもん持ってきてないけど何か要るんやったら母さん連絡しとくで?
わたし
うーん、今起きたばかりで何がなんだか…分かり次第、連絡します。
Sh氏
うん。母さんとかバカ心配してたでw多分何日かしたら来るで。その間は俺が面倒見ろって言われてるんでヨロシク。
わたし
ありがとうございます…その、お兄ちゃん?
Sh氏
なんで疑問系?フフ、まあええわ。
Sh氏
あんま俺にできることないかもしれんけどさ、自分病人やん?消化にいいお粥作ってきたけど食べられそう?
わたし
ワァ…
言語化しにくい、名状しがたい米の残骸を見て言葉を失う。
しかし照れ臭そうにしてる彼は割と本気で作ってくれたのだろう。
Sh氏
見て見て、指めっちゃ火傷したwくそ熱かったwwアハww
わたし
えええ!そこまでしてくれたんですか…!ありがとうございます
Sh氏
まだ食欲ない?
わたし
そ、そうですね。あとでいただくので机に置いといてください。
Sh氏
OK
わたし
ありがとうございます。
わたし
意外と面倒見いいんですね。
Sh氏
俺にどんなイメージ持ってるんだよw生意気な妹やな。
わたし
あーうそうそ、嘘です。感謝してますお兄さま。
Sh氏
ま、ええよ…暇しとるやろ。雑談しよか。生放送で鍛えてるからな。
Sh氏
眠くなったら寝てええよ。
わたし
じゃあ…お願いします。
彼は色々話してくれて、最初は真剣に聞いていたけれど…
優しい声に次第に眠くなり、気づいたら眠りに落ちた。