親戚
親戚
親戚
親戚
親戚
久しぶりに親戚に会った織田は驚いた。
織田が上京して己の仕事をまっとうしている間、自分の姉夫婦が亡くなってしまっていたのだ。
弟でもあり、叔父でもあるのに、何一つ知らさせず、結局自身がこうして出向くまで何一つとして知らなかった。
親戚
親戚の一人に呼ばれた白い髪の少年はオドオドとした態度でこちらへやってきた。
年齢は、小学生あたりだろう。
親戚
親戚
織田作之助
そんな約束を契った覚えないと口をついて出そうになったが、
白い少年の切なそうな、なんとも言えない悲しそうな目から目が離せず、つい、
織田作之助
と、少年の背に合わせて屈んでしまった。
少年の目は、少しだけ輝いた。
織田作之助
学校から帰宅し、
せっかくだからと織田の家にやってきた太宰が靴を脱ごうと屈んだ瞬間、
織田が深刻そうな顔をしてやってきた。
太宰治
織田の深刻そうな、いや、げっそりとした顔に太宰は心底驚く。
それほど最近の業務が忙しいのであろうか。
太宰治
織田作之助
太宰治
織田作之助
太宰治
太宰は目をてんにする。
そんな話にそこまで深刻そうな顔をするか、と疑問に思う。
太宰治
太宰治
太宰治
織田作之助
織田は心底申し訳なさそうな顔をして、この件について話してくれた。
話をまとめると、こうだ。
織田の甥である男の子の両親が事故で亡くなる。
それによりまだ幼い甥を引き取ってくれる人が必要なのだが、織田を除いた親戚らは決して引き取ろうとしない。
そのため織田が引き取ることになったが、
織田も決して忙しくないわけではなく、面倒は見切れない。
そのため、織田の友人であり一人暮らしをしている太宰にこうして頼み込んでいる、
という流れであった。
太宰治
織田作之助
太宰治
織田作之助
頬を膨らませてはみる太宰だったが、実をいうとわくわくしている自分もいた。
太宰は高校に入学してからずっと一人暮らしであったがために、
少し寂しさを感じていたのだ。
加えて、ドラマなんかで見るシェアハウスやなんやらに、柄でもなく憧れをもっていた。
そのため、少し楽しそうと思ったのだ。
太宰治
太宰の問いに織田はうーんと天井を見上げ、
織田作之助
と真剣な顔で言ってきた。
太宰治
太宰は少し呆れた。
コメント
5件
うわぁ!!ストーリーの繋ぎ方最高すぎでは…!? そして親戚の方々!!ここに!! 敦くんを完璧に優しく愛情をもって育ててあげる人がここに!!!!!! そして羊右様の作品はやっぱり大大大大大好きです!!
好きですッ続き待ってます!