コメント
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続きまってます!
好きすぎるぅぅぅぅぅぅ!! やっぱ主様最高ですぅぅぅ!! └('ω')┘フォォォ!!
熱出したし夢小説書く気力はでないからヤケクソでハートなんて1000でもくれたりますわあああ
若井side
藤澤の家に向かう。
それだけの事なのに、汗がやばい。
駄目な考えがぐるぐる巡って、 ぽろぽろと涙も出てくる。
やめろ、こんな弱くてどうすんだ
滉斗
しばらく走って、藤澤の家に着いた。
俺は目を疑った。
なんで
なんで
なんで
滉斗
雪の上にぐったりと倒れている ボロボロの彼女。
雪はほんのり紅く染まっていて、 靴すら履いていない。
自分の上着を藤澤に掛け、 スマホで救急車を呼ぶ。
滉斗
正気を保てなくなりそうだった。
涼架
滉斗
「大丈夫」そう言いたいのか…?
彼女の目は虚ろで口を開く度に どろどろと紅く吐血をする。
滉斗
微かに服の裾を握られている。
滉斗
涼架
救急車はまだ来ない。
俺が、俺がもっと早く来ていれば、
どうしようもない自己嫌悪に陥る。
藤澤は静かに目を閉じてしまった。
救急車が到着して、藤澤が乗せられる。
「付添人」ということで、俺も乗る事に。
経緯を聞かれて、関係を聞かれて、 …全部正直に話すしかなかった。
医者
車内には緊迫した空気が流れる。
心肺蘇生法をやる人。 酸素マスクを準備する人。
やられているのは変わりなく藤澤だ。
こんな光景、見たくなかった。
看護師
医者
看護師
狭い車内で情報が行き来する。
俺はただ、手を握る事しか出来ない。
滉斗
もうピクリとも動かなくなった。
滉斗
届かない。自分でも分かってる。 なんなら自分が一番分かってる。
それでも、こうでもしないと 正気が保てなくなりそうだから。
生きていて欲しいって思いたいから。
滉斗
「藤澤涼架」
名前の通り、お前は涼しい顔して 笑ってくれればいいんだよ。
誰かに痛めつけられる人生なんて 送って欲しくなかった。
いつだって幸せでいれば良かったんだ。
眠りから覚めて欲しい。 戻って来て欲しい。
次に目を覚ました時は、今度は俺が…
幸せにするから
病院に着いて、藤澤は集中治療室に 緊急で連れてかれた。
看護師
滉斗
外の椅子に腰掛ける。
家に行った時、強行突破すれば…
後から押し寄せる後悔と罪悪感。
滉斗
声に出して何度も復唱する。
鳥肌が止まらない。 胸の奥が気持ち悪い。
聞こえる秒針と、焦る心音。
一番辛いのは、本人なんだから…
医者
医者
医者
滉斗
医者
滉斗
なに寝てんだよ、俺… 時計を見ると23:52と表記されている。
医者
滉斗
しばらく沈黙が続いた後、 医者からは藤澤の容態を伝えられた。
医者
そう言われ、プリントを渡される。
滉斗
・右腕骨折 ・後頭部負傷 ・喉の潰れ ・放心
他にも書いてあったが、見たくもない。
俺は恐る恐る聞いた。
滉斗
医者
医者
医者
滉斗
なんだよ、忘れたって事?
医者
担当医は気まずそうに口を開いた。
「男性不信って知ってますか?」
滉斗
滉斗
医者
医者
血の気が引いた感触が直に分かる。
藤澤が、男性不信?
あの話の後、俺は帰宅して大泣きした。
とにかく憎んだ。 ここまで追いやった彼氏を。 早く助けてあげられなかった自分を。
でも会社に行った。 …部署の皆に、藤澤の事を全部話す為。
上司もモブも、そして元貴も… 皆驚いて、声も出ていなかった。
しばらく会社は休みになった。
そして今に至る… って言っても、二週間は経ったけど
ベットに寝ている藤澤。 酸素マスクを付けられている藤澤。 点滴で栄養を送られている藤澤。
いつ見ても綺麗で優しい藤澤は 目の前にいるのに、
ピッピッと規則的な機械音が鳴り響く 病室には、無言の時が流れている。
元貴
社員
上司2
皆が泣いている。そりゃそっか。
なにが正しくて、なにが間違いなのか
頭の中はいつだってグルグルしていて
…
涙って枯れないんだなって
元貴
滉斗
元貴
ハンカチと一緒に手鏡を渡される。
そこに写ってるのは、涙で濡れている 情けない俺の顔。
泣いてるのにも気づかなかった…
コンコン🚪
看護師
替えの点滴を持った看護師が入ってくる
看護師
当たり前のように声を掛ける。 …目は覚めてないけど
藤澤side
社員
元貴
面会時間が終了し、部屋にいた人達は 帰って行く。
皆、行ったのかな…? 病室は静かになった。
看護師
看護師さんに呼ばれて、 僕は静かに「目を開ける」。
看護師
涼架
ここだけの話、僕は一週間前から 目は覚めている。
でも、なんで此処にいるのか 自分になにがあったか
なにより、お見舞いに来てくれてる人は 誰なのか…
分からないのが、思い出せないのが 恐くて、いつも寝たふりをしていた。
看護師
涼架
看護師
喉がズキズキして、食べ物が通らない。
吐血は治まったけど、話すのも大変。
でも、声に出した方が楽なんだよね、
看護師
そう言って、看護師さんは出て行く。
体を横に倒し、お見舞いの品を見る。
そこには手紙もあって、 「社員一同」と書かれていた。
その下には「思い出してね😉」の文と 数人のフルネームが書かれている。
モブ、上司(2人)、大森元貴、 …若井滉斗?
涼架
ズキッ
涼架
何故だか頭が痛い。特に後頭部。
なんだっけ、なんだっけ、なんだっけ
もう少しで思い出せそう… でも思い出そうとすればするほど 頭痛は酷くなる。
痛い、痛い、痛い
胸が苦しい。 罪悪感と嫌悪感に包まれる。
涼架
思い出せなくてごめんなさい。 こんな僕でごめんなさい。
…生きててごめんなさい。
僕の意識はそこで途切れた。
どうも主です。 …主は病んでないですから御安心を。
前話も沢山の❤ありがとうございます! 感謝しかないです。
コメント見るたびに、ニヤニヤしてます (グヘヘ)
雑談も見ていただき…感謝
主