たまご
たまご
たまご
たまご
たまご
たまご
たまご
たまご
たまご
たまご
たまご
たまご
ころん
ころんから送られてきたたった一言のLINE
これが何を意味するかはすぐに分かった。
俺はドアを開けて、マンションの屋上へ向かった。
さとみ
ころん
案の定、ころんは屋上に立っていた。
日が沈み出した空と君の姿が、フェンス越しに重なっている。
ころん
ころん
ころんがこうやって自殺を図るのはこれで4回目だ。もう毎度恒例の見慣れた光景である。
一つ、疑問に思うことがある。 ころんは自殺を図る時、必ず俺に連絡を入れる。
一人で何も言わずに静かに死んだ方が手っ取り早いのに、なんでそんなめんどくさい事をするのだろう?
さとみ
ころん
ころんの綺麗な瞳が揺れる。
本当に綺麗だな。
ころんは何ヶ月か前、このマンションに引っ越してきた。
初めてあった日から、俺の全てを奪った。一目惚れ、というやつだ。
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
ころん
ころん
この世界には、ふたつの種類の人間がいる。
生に対する欲動、「エロス」に支配された人間と、
死に対する欲動、「タナトス」に支配された人間。
この世界のほとんどが前者だが、ころんは紛れもない後者だ。
ころんには、死神が見える。 「タナトス」の人間に稀に見られる症状だ。
その死神は、ころんの理想の姿をしているらしい。
俺は、ころんがその死神の話をしていると、腹が立つ。
さとみ
ころん
俺が死神のことを否定すると、彼は決まって泣き叫ぶ。
さとみ
ころん
ころん
さとみ
心にどす黒いものが押し寄せてくる。
なんで。
俺じゃダメなの?
死神じゃないと、お前の心を満たせないの?
ころん
俺も嫌だよ
ころん
俺も疲れたよ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
ころん
ころん
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
ああ、そうか。
お前が自殺を図る時に連絡を入れる理由。俺が来るまで待っている理由。
それは、俺に助けてもらいたいからじゃない。
”俺を連れていきたいから”
俺の死神さんは、ころんだ。
ころん
さとみ
ぎゅっと手を握る。
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ずっと、ずっと………
ニュースキャスター
ニュースキャスター
ニュースキャスター
ニュースキャスター
ニュースキャスター
たまご
たまご
たまご
たまご
たまご
たまご
たまご
たまご
たまご
コメント
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あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!! 好きィィィィィィ!!!