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肌寒い夜に、

年下の男の子とお酒を飲んで 歩いて帰る…

たわいもない話をしながら。

たぶん今までで一番面白いことをしてる

それくらいに気持ちがウキウキしていた

それと同時に、

浮かれすぎないように 精一杯落ち着かせてみる

( …この歳になって、がっかりするのはごめんだから。)

大きな公園に入って中道を歩く

ここを突っ切れば、 家から近いバス停がある

自転車が横を通っていく

気づけば🦊くんは

さりげなく道路側を歩くように気を付けてくれていた

年下のくせに、 そんなところまで気をつけて…

なんだか大切にしてもらっているみたいで心地良い

長い道のりのはずが、

あっという間にバス停に着いてしまい

なんだか2人ともぎこちなかった

ヨンジュン

ヌナ、

ヨンジュン

もし良かったら…

♥️

ん?

ヨンジュン

番号交換しませんか?

♥️

ああ…

♥️

…うん

♥️

いいわよっ。

少し悩んだ。

深みにハマってしまわないか

このままの付き合いでやっていけるか

でも、画面に映った🦊くんの 名前を見ると

思わずにやけてしまう。

恋することも忘れて仕事だけだった女が

偶然出会った年下の男の子と、

また再会して、

しかも連絡先を交換して、

またご飯を食べに行こう、なんて…。

(少しくらい楽しんだって良いわよね?)

( …弟ができたと思えば!)

一生懸命に自分をフォローして

前向きに考えようとする…

なのに

そんな気持ちも知らずに、

🦊くんは容易く心を揺さぶってくる

ヨンジュン

…ヌナ

ヨンジュン

俺は仕事のせいで、

ヨンジュン

週末しかこうしてヌナと
会えないと思うけど…

♥️

ああ、そうよね、

♥️

私も週末なら

♥️

遠慮なく呑めるし、

♥️

大丈夫よ!

ヨンジュン

でも!

♥️

ヨンジュン

ヌナが会いたいと思ったら

ヨンジュン

俺、いつでも行くから!

♥️

へっ?

ヨンジュン

だから、

ヨンジュン

絶対、俺が必要な時は呼んで!

ヨンジュン

わかった?

🦊くんは心配そうな顔をして 覗いてくる

( はぁ…、本当にこの子は…。)

♥️

…ふっ、

♥️

まるで弟に
心配されてるみたいね?笑笑

ヨンジュン

ヨンジュン

…弟、か、

ヨンジュン

弟でもいいからさ、

ヨンジュン

この間みたいな危ないことは、

ヨンジュン

しないって約束してください。

ヨンジュン

これからは俺を呼んで?

♥️

ふふっ

♥️

わかった、

♥️

遠慮な〜く、呼ばせてもらうわね。

🦊くんはウンウン、と頷くと

満足したように微笑んだ。

その顔を見て トキメキそうになったことは

いうまでもなく…

♥️

じゃあ…

ヨンジュン

うん

ヨンジュン

またねっ。

お互いが

次の何かを待ち望むような、

そんな別れ。

そして今までの生活から

何かが変わり出した

新しい始まりなのかも

振り向くと、まだ彼がいるから

軽く手を振りかえす

帰り道がこんなに輝いて見えるのは

彼の魔法にかかったからなのかな?

…なぁんて。

*つづく*

🦊くんと独り身ヌナ♥️のお話

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