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チャンス@メイド化@ヤンデレ化
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お読みいただきありがとうございます🌷 第2話まで拝読しました。ゼロとルカの「丘の約束」、拳をぶつけるシーンが何度も出てくるのが胸に沁みますね。「忘れないで」という言葉が、離れ離れになったあとでより重く響きました。守護神との因縁も少しずつ見えてきて、続きが気になります…!
### ――数日前の思い出 夕暮れの丘で、ゼロとルカは並んで座っていた。 ルカ「なあ、ゼロ。もし俺たちが離ればなれになったら、どうする?」 ゼロ「急に何だよ。」 ルカ「いいから。」 ゼロは少し考えてから笑った。 「簡単だ。俺が見つけに行く。」 ルカ「本当に?」 「当たり前だろ。」 ルカは嬉しそうに笑った。 「じゃあ、約束な。」 二人は拳を軽くぶつけた。 **コツン。** ルカ「もしどこにいるか分からなくなっても……」 ゼロ「うん?」 ルカ「この丘のことを思い出して。」 ゼロ「なんで?」 ルカ「だって、ここが俺たちの始まりだから。」 ――そして数日後。 黒いヒビが空を走った。 「ルカ!」 二人の間に光の壁が現れる。 ゼロは必死に手を伸ばした。 「ルカ! 絶対に見つけるからな!」 ルカも手を伸ばす。 「ゼロ! 忘れないで!」 「何を!?」 ルカは涙を浮かべながら叫んだ。 「**丘の約束を!!**」 **パァァァッ!!** 二人を包んだ光が消える。 ゼロはその場に立ち尽くした。 「…………丘の、約束。」 そして拳を握る。 「待ってろ、ルカ。」 その瞬間、ゼロの足元に小さな光が落ちた。 それは―― 二人があの日、拳をぶつけたときに残った**小さな光の欠片**だった。 ゼロはそれを拾い上げる。 「これがあれば……きっと見つけられる。」 だが、その光の欠片には、誰にも知られていない奇妙な紋章が刻まれていた。 それは後に、ゼロと守護神を結びつけることになる―― **「守護神の紋章」だった。**
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### ――ゼロが忘れられない思い出 ある日の雨上がり。 ゼロとルカは、街の外れにある小さな木の下で雨宿りをしていた。 ルカ「雨、止まないなぁ。」 ゼロ「じゃあ、止むまでゲームしようぜ。」 ルカ「また勝負?」 ゼロ「もちろん!」 二人は小石を使って、地面に小さな迷路を描いた。 「先にゴールしたほうが勝ち!」 二人は夢中になって遊んだ。 ところが―― ゼロが途中で道を間違えた。 ルカ「ゼロ、そっちは行き止まり!」 ゼロ「えっ!?」 ルカ「ははは! 方向音痴じゃん!」 ゼロ「うるさい!」 二人は笑い合った。 やがて雨が止み、雲の隙間から光が差し込んだ。 ルカは空を見上げて言った。 「なあ、ゼロ。」 「もし俺たちがいつか離ればなれになっても……」 ゼロ「?」 「この場所で遊んだこと、絶対に忘れないでくれよ。」 ゼロは笑って答えた。 「忘れるわけないだろ。」 ルカ「約束な。」 **コツン。** 二人は拳を合わせた。 ――そして数日後。 黒いヒビが二人を引き離した。 ゼロは、ルカの最後の言葉を思い出していた。 **「絶対に忘れないで。」** ゼロ「……忘れるもんか。」 その日からゼロは、ルカとの思い出を胸に抱えながら旅を始めた。 そしてゼロが持っていた小さな光の欠片は―― 雨宿りした木の下で、二人が最後に描いた**迷路の形**をしていた。
守護神の思い出
## 第4話 守護神の記憶 ゼロがルカとの思い出を思い出していたころ―― 守護神もまた、遠い昔の記憶を思い出していた。 まだ守護神が、普通の棒人間だったころ。 彼には、いつも一緒にいる仲間がいた。 二人は毎日のように修行をしていた。 「もっと強くなれ!」 「はい!」 何度失敗しても、仲間は笑っていた。 ある日の修行のあと、二人は丘の上から街を眺めていた。 仲間「いつか、この世界を守れるくらい強くなりたいな。」 守護神「じゃあ、俺たち二人で守ろう。」 仲間「約束だぞ!」 **コツン。** 二人は拳を合わせた。 しかし、その夜―― 空に黒いヒビが現れた。 守護神「……あれは?」 仲間「逃げろ! 急げ!」 二人は街の人々を避難させた。 けれど、最後まで残っていた仲間が突然立ち止まった。 守護神「どうした!?」 仲間「俺はここに残る。」 守護神「何言ってるんだ!」 仲間「お前はみんなを守ってくれ。」 守護神「一緒に行くんだ!」 仲間は笑った。 「約束しただろ。」 そして―― 「この世界を守るって。」 その言葉を最後に、仲間は光の中へ消えていった。 守護神は拳を握りしめた。 「……俺が守る。」 それから守護神は修行を続け、やがて世界を守る存在となった。 ――現在。 守護神はゼロを見つめる。 「ゼロ……お前も、誰かとの約束を守ろうとしているのか。」 ゼロ「…………。」 二人はまだ知らない。 **ゼロと守護神が抱えている二つの「約束」が、やがて一つにつながることを。**
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## 第5話 黒いヒビ ゼロと守護神は、再び向かい合っていた。 ゼロ「……あの黒いヒビ。」 守護神「……。」 ゼロ「お前は、あれが何なのか知っているんだろ?」 守護神はすぐには答えなかった。 しばらくして、静かに口を開く。 「知っていることもある。」 ゼロ「なら教えろ!」 「だが――」 守護神の表情が変わる。 「今のお前が知るべきことではない。」 ゼロ「……どういう意味だ?」 守護神は空を見上げた。 そこには、ほんの小さな黒い線が浮かんでいた。 しかし、それはすぐに消えた。 守護神「黒いヒビは、ただの空間の裂け目ではない。」 ゼロ「じゃあ何なんだ?」 守護神「それは……」 守護神は言葉を止めた。 まるで、何かを思い出すことを恐れているようだった。 「……いつか、お前自身が答えを見つける。」 ゼロ「俺自身が……?」 その瞬間。 ゼロの持っていた光の欠片が、突然震えた。 **カタ……カタ……** 守護神の目が見開かれる。 「その欠片……まだ持っていたのか。」 ゼロ「これが何なのか知ってるのか?」 守護神「……それは――」 その瞬間、遠くから低い声が響いた。 「その話は、まだ早い。」 二人が振り向く。 誰もいない。 ただ、地面には一本の黒い線が残されていた。 そしてその線は―― まるで**何かの文字**のように、ゆっくりと形を変えていた。 **黒いヒビの正体は、まだ誰にも分からない。** だが、ゼロの過去。 守護神の過去。 そしてルカの失踪。 その三つは、少しずつ同じ場所へ近づいていた。
一人の道
## 第7話 ひとりの帰り道 ルカと離ればなれになったあと。 ゼロは、二人でよく遊んだ丘へ戻ってきた。 夕暮れの丘には、誰もいない。 「……ルカ。」 返事はない。 ゼロは地面に残っていた、二人で描いた迷路を見つめた。 雨で少し消えかけている。 ゼロ「……まだ残ってたんだな。」 ゼロはしゃがんで、消えかけた線を指でなぞった。 すると、昔のことを思い出した。 「ゼロ、そっちは行き止まり!」 「うるさい! 今から逆転するんだよ!」 「じゃあ勝ったら何をお願いしようかな。」 二人の笑い声。 ゼロは少しだけ笑った。 でも、その笑顔はすぐに消えた。 「……また一緒に遊びたいな。」 風が吹く。 返事の代わりに、迷路の線が少しだけ砂で隠れた。 ゼロは立ち上がり、拳を握る。 「俺、約束したから。」 そして丘を後にした。 その背中には、以前のような明るさはなかった。 それでも―― 胸
二人が出会った日
## 第8話 二人が出会った日 ゼロと守護神は、実は一度だけ、昔に会っていた。 まだゼロが旅を始めたばかりのころ。 ゼロは森の中で道に迷っていた。 「……どっちだ?」 そのとき―― 「そっちは行き止まりだ。」 木の上から声がした。 ゼロが見上げると、一人の棒人間が立っていた。 「誰だ?」 「ただの旅人だ。」 それが、まだ守護神になる前の彼だった。 守護神はゼロを街まで案内した。 ゼロ「助かった。ありがとう。」 守護神「気にするな。」 二人は別れようとした。 しかし、ゼロがふと振り返る。 「なあ!」 「ん?」 「また会ったら、今度は勝負しようぜ!」 守護神は少し笑った。 「いいだろう。」 二人は拳を軽く合わせた。 **コツン。** それから何年も経った。 再び出会った二人は―― 敵として向かい合っていた。 ゼロ「……あのときの旅人。」 守護神「……覚えていたか。」 ゼロ「忘れるわけないだろ。」 二人は静かに拳を構える。 だが守護神は、ゼロの手にある黒い欠片を見て、一瞬だけ動きを止めた。 「……まさか。」 ゼロ「どうした?」 守護神「いや……なんでもない。」 しかし守護神の胸には、昔の約束がよみがえっていた。 **「また会ったら、勝負しよう。」** その約束が、こんな形で果たされるとは―― 二人とも、まだ知らなかった。
すれ違った約束
## 第9話 すれ違った約束 ゼロと守護神が再び出会ったのは、黒いヒビが現れた直後だった。 ゼロ「お前なら知ってるんだろ。ルカが消えた理由を!」 守護神「……知っていることはある。」 ゼロ「だったら教えてくれ!」 守護神は首を横に振った。 「今は話せない。」 ゼロ「またそれか!」 ゼロは拳を握った。 「ルカを取り戻すためなら、俺は何だってする。」 守護神「それが危険なんだ。」 ゼロ「危険?」 守護神「黒いヒ
守護神が隠す理由
## 第10話 守護神が隠す秘密 ゼロと別れたあと、守護神は一人で古い神殿へ向かった。 そこには、誰にも見せたことのない部屋があった。 壁には、黒いヒビと同じ紋章が刻まれている。 守護神「……やっぱり、消えていない。」 彼は昔の記憶を思い出した。 まだ守護神になる前―― 黒いヒビが初めて現れた日。 仲間を失ったあと、守護神は神殿の奥で一つの記録を見つけていた。 そこには、こう記されていた。 **「黒いヒビは、誰かの強い願いに反応する。」** 守護神は言葉を失った。 「……願いに?」 さらに記録を読み進める。 黒いヒビは、失ったものを取り戻したいという願いに反応する。 そして、その願いが強くなるほど―― ヒビは大きくなる。 守護神「だから……ゼロには言えなかった。」 ゼロがルカを取り戻そうとすればするほど、黒いヒビが広がる可能性がある。 しかし、それだけではなかった。 守護神は記録の最後のページを開く。 そこには、かつて自分が知らなかった事実が書かれていた。 **「ヒビを完全に閉じるには、最初にヒビを開いた者の願いが必要である。」** 守護神「……そんなことを、どうやってゼロに伝えろというんだ。」 ゼロがルカを想う気持ちを否定すれば、ゼロを傷つける。 だが真実を伝えれば、ゼロは黒いヒビへ向かってしまうかもしれない。 守護神は目を閉じた。 「だから俺は……嫌われてもいい。」 そのとき、神殿の奥から―― **コツ……コツ……** 何かが歩く音が聞こえた。 守護神「……誰だ?」 返事はない。 ただ、壁に刻まれた黒い紋章が一瞬だけ光った。 そして守護神は気づく。 **黒いヒビの秘密を知っているのは、自分だけではなかった。**
ゼロの黒
## 第11話 ゼロの黒 ゼロは、昔から黒かったわけではない。 ルカと一緒にいたころのゼロは、普通の色をした棒人間だった。 ある日、ルカと別れたあと―― ゼロは丘で、一人で黒い欠片を拾った。 「……これ、何だ?」 その瞬間。 **パキッ。** 欠片から黒い光がゼロの腕へ流れ込んだ。 「うっ……!」 黒い光は少しずつ広がっていった。 しかし、不思議なことに痛みはなかった。 ゼロは自分の手を見つめる。 「……黒くなってる。」 その黒い部分には、あの黒いヒビと同じ紋章が浮かんでいた。 実は守護神は、このことを知っていた。 だからゼロの黒い姿を見るたびに、過去を思い出していた。 守護神「……あのときの欠片が、ゼロを選んだのか。」 だが、黒くなった理由は一つだけではなかった。 ゼロの強い願い―― **「ルカにもう一度会いたい。」** その想いに反応して、黒い力はゼロの中に残り続けた。 ゼロ自身は知らない。 自分の黒い姿が、黒いヒビとつながっていることを。 そして―― 黒い力はゼロを変えるために存在しているのではない。 **ゼロが何かを守ろうとするとき、その力は強くなる。** その秘密を知った守護神は、ますますゼロに真実を伝えられなくなっていた。
すれ違う二人
## 第12話 すれ違う二人 神殿の前。 ゼロは黒い欠片を握りしめていた。 ゼロ「ルカを返せ!」 守護神「できない。」 ゼロ「……なんでだよ!」 守護神「今のまま黒いヒビに近づけば、お前まで――」 ゼロ「また秘密かよ!」 ゼロの周りに黒いオーラが広がる。 守護神「ゼロ、落ち着け!」 ゼロ「俺はずっと落ち着いてる!」 **ドンッ!!** ゼロが地面を蹴る。 守護神は光の盾で受け止める。 **ガンッ!** ゼロ「俺はルカとの約束を守りたい!」 守護神「俺だって、お前を失いたくない!」 ゼロ「だったら止めるな!」 守護神「止める!」 二人は互いに距離を取る。 ゼロ「……昔は、また会ったら勝負しようって言ったよな。」 守護神「ああ。」 ゼロ「なら今度こそ、本気で勝負だ。」 守護神は拳を握る。 「……分かった。」 二人が同時に走り出す。 **ドォォン!!** 黒い力と光の力がぶつかる。 その瞬間―― ゼロの拳が守護神の胸元で止まった。 守護神も、ゼロの目の前で拳を止めていた。 二人とも、昔の記憶を思い出していた。 **「また会ったら、勝負しよう。」** ゼロ「……なんで止めた?」 守護神「お前も止めただろ。」 二人はしばらく黙った。 そして守護神が小さく笑う。 「昔と変わらないな。」 ゼロ「……うるさい。」 二人は拳を下ろした。 しかし―― その瞬間、二人の間に黒いヒビが現れた。 **ピシッ……。** ゼロ「……!」 守護神「まずい。」 ヒビの奥から、二人の名前を呼ぶような声が聞こえた。 「……ゼロ……守護神……」 二人は顔を見合わせた。 今までの喧嘩とは比べものにならない事件が、始まろうとしていた。
ひびの向かう側
## 第13話 ヒビの向こう側 「……ゼロ……守護神……」 黒いヒビの奥から、二人の名前を呼ぶ声が聞こえた。 ゼロ「……今の声!」 守護神「待て、ゼロ!」 ゼロはヒビへ駆け寄った。 「ルカなのか!?」 ヒビの向こうに、一瞬だけ人影が映る。 ゼロ「ルカ!!」 手を伸ばした瞬間―― **バチッ!!** 黒い力がゼロの手を弾き飛ばした。 「くっ……!」 守護神「無理に入るな!」 ゼロ「でも、今そこに……!」 守護神「分かっている!」 守護神もヒビを見つめる。 すると、人影の横に小さな光が浮かんだ。 それは―― 二人が昔、拳を合わせたときに残ったものと同じ光だった。 ゼロ「……あれは、俺とルカの……。」 守護神「違う。」 ゼロ「え?」 守護神は険しい表情をした。 「その光は、お前たちだけのものじゃない。」 ゼロ「どういうことだ?」 守護神が答えようとした、その瞬間。 ヒビの奥から声が響いた。 「――約束を、思い出せ。」 ゼロ「……!」 守護神「この声……まさか。」 ヒビがさらに大きくなる。 **ピシッ……ピシピシッ……!** そして一瞬だけ、ヒビの向こうに三人の影が映った。 ゼロ。 守護神。 そして―― **ルカ。** ゼロ「ルカ……!」 だが、影はすぐに消えた。 残ったのは、地面に落ちた一枚の黒い羽だけ。 ゼロはそれを拾い上げる。 すると羽の裏側に、小さな文字が浮かび上がった。 **「神殿へ来い。」** 守護神「……。」 ゼロ「守護神。」 「……ああ。」 ゼロ「今度こそ、一緒に行くぞ。」 守護神は少しだけ迷い―― 静かにうなずいた。 「……分かった。」 二人は初めて、同じ方向へ歩き始めた。 しかし神殿では、すでに誰かが二人を待っていた。
神殿で待つ者
## 第14話 神殿で待つ者 ゼロと守護神は、古い神殿へ向かった。 重い扉を開ける。 **ギィィ……** 中は真っ暗だった。 ゼロ「……誰もいない?」 守護神「いや。」 守護神が奥を見る。 「いる。」 二人が進むと、祭壇の前に黒い影が立っていた。 「ようやく来たか。」 ゼロ「お前は誰だ!」 影はゆっくり振り返る。 その姿は、黒い棒人間。 しかし―― その胸には、**ゼロと同じ紋章**が刻まれていた。 ゼロ「……俺と同じ?」 黒い棒人間「お前はまだ何も知らない。」 ゼロ「ルカはどこだ!」 黒い棒人間は答えず、祭壇に手をかざした。 すると、空中に映像が浮かび上がる。 そこに映ったのは―― 昔のゼロ。 そしてルカ。 ゼロ「……!」 守護神「これは……。」 映像の中で、ルカが何かを話している。 だが、声だけが聞こえない。 ゼロ「なんで音が……?」 黒い棒人間「まだ、その時ではない。」 ゼロ「ふざけるな!」 ゼロが一歩踏み出す。 すると黒い棒人間は、ゼロの前に小さな黒い結晶を落とした。 「これを見れば、お前は一つだけ真実を知る。」 ゼロが結晶を拾う。 その瞬間―― 頭の中に、ルカの声が響いた。 **「ゼロ……約束、覚えてる?」** ゼロ「ルカ……!」 映像が消える。 神殿は再び静かになった。 守護神「……ゼロ。」 ゼロは結晶を強く握った。 「絶対に、ルカを見つける。」 すると黒い棒人間が、静かに言った。 「ならば――次は、**黒いヒビの中へ来い。**」 その言葉と同時に、神殿の壁に巨大なヒビが走った。 **ピシィィィッ!!** ゼロと守護神は顔を見合わせる。 二人の前に、新たな道が開かれた。
ゼロVS守護神
### 第15話 ゼロVS守護神――絶対に譲れない戦い 黒いヒビが、神殿の壁いっぱいに広がった。 ゼロは黒い結晶を握りしめる。 「……ルカがいる。」 守護神がゼロの前に立ちはだかった。 「行くな、ゼロ。」 「どけよ。」 「ダメだ。」 「……どけって言ってるだろ!!」 ゼロの体から黒い力が一気に噴き出した。 ドォン!! 床が大きく揺れる。 守護神も構える。 「それ以上進めば、お前は戻れなくなるかもしれない!」 「だったら――俺は戻らなくてもいい!!」 「ゼロ!!」 ゼロが一瞬で距離を詰める。 バキィッ!! 守護神が腕で受け止める。 「ぐっ……!」 「ルカを助けるんだ!!」 ゼロが連続で拳を繰り出す。 ドン! バン! ガンッ!! 守護神は必死に防ぐ。 「お前は……何も分かっていない!」 「分かってないのはお前だ!!」 ゼロの黒い力がさらに強くなる。 「俺はルカと約束したんだ!!」 「その約束のせいで、お前まで消えたらどうする!!」 「それでも――!」 ゼロが地面を蹴る。 「約束を破るよりマシだ!!」 ズドォォン!! 二人の力がぶつかり、神殿の柱にヒビが入る。 守護神がゼロを吹き飛ばす。 「やめろ!!」 ゼロは空中で体勢を立て直し、黒いエネルギーを集める。 「やめるわけないだろ!!」 黒い衝撃波が放たれる。 守護神は盾で受け止める。 「ぐあああっ!!」 バキッ! 盾に亀裂が入った。 ゼロが叫ぶ。 「なんで邪魔するんだよ!!」 守護神も叫び返す。 「お前を失いたくないからだ!!」 ――ピタッ。 一瞬だけ、ゼロの拳が止まった。 守護神も動きを止める。 「……え?」 守護神は拳を握りしめる。 「俺は……昔、守れなかった。」 「……。」 「だから今度こそ、守るって決めたんだ。」 ゼロは震える声で言った。 「……俺は守られるだけじゃない。」 そして黒い力を再びまとわせる。 「俺も、ルカを守る。」 守護神も構え直す。 「……なら、俺も譲れない。」 二人は同時に走り出した。 「「うおおおおおっ!!」」 ドォォォン!!! 拳と拳がぶつかった瞬間―― 黒いヒビの奥から、声が響いた。 『……また……争うの?』 ゼロと守護神が同時に振り向く。 その声は―― 間違いなく、 **ルカの声だった。**
### 第16話 黒いヒビの向こう側 『……また……争うの?』 その声を聞いた瞬間―― ゼロの動きが止まった。 「……ルカ?」 守護神も黒いヒビを見つめる。 「この声……間違いない。」 黒いヒビの奥から、ゆっくりと影が近づいてくる。 ゼロは一歩前へ出た。 「ルカ!!」 しかし守護神が腕をつかむ。 「待て!」 「離せ!!」 「まだ分からない!」 「ルカの声だった!!」 ゼロが振りほどこうとする。 その瞬間―― 黒いヒビから黒い腕が伸びた。 「!!」 ゼロが後ろへ飛ぶ。 ドガァン!! 腕が床を叩き、神殿の床が大きく砕ける。 守護神がゼロの前に立つ。 「やっぱり……」 「何だよ……?」 守護神は低い声で言った。 「ルカの声を使っている。」 「……え?」 黒いヒビの奥から、再び声がする。 『ゼロ……』 ゼロの目が見開かれる。 『丘の約束……覚えてる?』 「……!」 ゼロの脳裏に、あの日の記憶がよみがえる。 ――丘で笑うルカ。 ――二人で作った小さな迷路。 ――そして、あの約束。 『いつかまた会おう。』 ゼロは黒い結晶を握りしめた。 「……ルカだ。」 守護神が叫ぶ。 「違う!!」 「なんで分かるんだよ!!」 「分からないから止めてるんだ!!」 二人の間に、再び緊張が走る。 すると―― 黒いヒビの奥に、一瞬だけ人影が現れた。 ゼロが叫ぶ。 「ルカ!!」 影はゆっくり顔を上げる。 しかし、その姿には黒いヒビと同じ模様が浮かんでいた。 守護神が息をのむ。 「……そんな……。」 ゼロが震える。 「ルカ……?」 影は答えない。 ただ一言だけ―― 『……ゼロ。』 そして黒いヒビが、 バキィィィン!! と大きく広がった。 神殿全体が揺れる。 守護神がゼロの肩をつかむ。 「逃げるぞ!!」 「嫌だ!!」 「ゼロ!!」 「今度こそ……!」 ゼロは黒いヒビへ向かって走り出す。 「絶対にルカを置いていかない!!」 その瞬間―― 黒いヒビの奥から、巨大な黒い手が伸びてきた。 そしてゼロの体を―― **つかんだ。**
### 第17話 つかまれたゼロ 「うわあああっ!!」 ゼロの体が黒い手に引っ張られる。 「ゼロ!!」 守護神が腕をつかむ。 「離すな!!」 「守護神!!」 ズズズズ…… ゼロの体が少しずつ黒いヒビの中へ引きずられていく。 「くそっ……!」 守護神は床に足を踏ん張る。 「絶対に……離さない!!」 ゼロが叫ぶ。 「ルカが中にいるんだ!!」 「だからって、お前まで行く必要はない!!」 「ある!!」 「ない!!」 二人の手が強く握られる。 その瞬間―― ゼロの黒い結晶が光った。 ピカッ!! 黒いヒビの奥から、ルカの声が響く。 『ゼロ……来ちゃダメ……』 「……え?」 ゼロが目を見開く。 『ここは……俺が思ってた場所じゃない……』 「ルカ!?」 『守護神を……信じて……』 守護神も驚く。 「ルカ……?」 黒い手の力がさらに強くなる。 「ゼロ!!」 守護神が全力で引っ張る。 「お前を絶対に渡さない!!」 ゼロも守護神の腕を握り返した。 「……守護神。」 「なんだ!」 「俺……一人じゃなかったんだな。」 「当たり前だ!!」 その瞬間―― 二人の間に、かつての記憶がよみがえった。 昔、まだ守護神が旅人だった頃。 「また会ったら、勝負しようぜ!」 「……ああ。」 コツン。 拳と拳を軽くぶつけた、あの日。 ゼロが小さく笑う。 「……約束、まだ覚えてる?」 守護神も笑った。 「ああ。」 そして二人は同時に叫ぶ。 「「絶対に離さない!!」」 ドォォォン!! 二人の力が重なった。 黒い手が―― 少しずつ、ゼロから離れていく。 だがその瞬間、黒いヒビの奥からルカが叫んだ。 『ゼロ!!守護神!!』 「「!!」」 『早く逃げて!!』 そして―― ルカの背後に、 **巨大な黒い影が立ち上がった。**
### 第18話 黒い影の正体 「……なんだ、あれ……」 ゼロは動けなかった。 ルカの背後に立つ巨大な黒い影。 その大きさは、神殿の天井に届くほどだった。 守護神が叫ぶ。 「ゼロ! 下がれ!!」 「でも、ルカが……!」 黒い影がゆっくり腕を上げる。 ゴゴゴゴゴ…… 神殿全体が震える。 ルカが必死に叫んだ。 「ゼロ!! 俺のことはいい!!」 「よくない!!」 「ここに来ちゃダメだったんだ!!」 「俺は……!」 ゼロは拳を握る。 「ルカを助けるために来たんだ!!」 黒い影がゼロを見つめる。 そして―― 『……その願い……』 低い声が響いた。 『……まだ消えていないのか。』 ゼロの黒い結晶が強く光る。 「この声……!」 守護神の表情が変わった。 「……知っているのか?」 ゼロは首を振る。 「分からない……でも、この声……昔にも聞いた気がする。」 黒い影が一歩近づく。 ズン……! その瞬間、守護神がゼロの前に立った。 「俺が時間を稼ぐ。」 「守護神?」 「お前はルカを見つけろ。」 「でも……!」 「今度は俺が約束を守る番だ。」 守護神が拳を構える。 「昔の俺は、守れなかった。」 そして振り返る。 「でも今度は違う。」 ゼロは少し驚いたあと、うなずいた。 「……分かった。」 ゼロはルカへ向かって走り出す。 「ルカ!!」 「ゼロ!!」 二人の距離が少しずつ縮まる。 しかし―― 黒い影の目が、赤く光った。 『行かせると思うか?』 ドォォォン!! 巨大な腕が振り下ろされる。 「させるかぁぁぁ!!」 守護神が真正面から受け止めた。 「ぐっ……!!」 地面が大きく沈む。 ゼロは振り返る。 「守護神!!」 「振り返るな!!」 「……!」 「行け!!」 ゼロは再び走る。 そしてルカの目の前まで来た。 「ルカ……!」 「ゼロ……。」 二人は手を伸ばす。 あと少し。 あと一歩。 そのとき―― ルカの手首に刻まれた紋章が光った。 ゼロの黒い紋章も同時に光る。 ピカァァァッ!! 黒いヒビ全体が震え始めた。 そして、どこからともなく声が響く。 『二つの紋章が……そろった。』 ゼロとルカが顔を見合わせる。 「……二つ?」 守護神が息をのむ。 「まさか……。」 黒い影が笑った。 『これで――扉が開く。』 黒いヒビの奥に、 **さらに巨大な扉が現れた。**