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次のページが めくりたくて
三途
凛
今日を生きている 理由は
凛
昨日死に損ねたからだ
凛
凛
小説を読んでいるのは
凛
なかなか 寝付けないからだ
凛
マイキー
仕事をしている 理由は
凛
新しい小説を 買う為だ
凛
三途
僕にとって 今この瞬間は
凛
所詮死ぬまでの 暇潰しだ
三途
凛
昨日の自分が 生きやがったから
凛
そのツケを払わされているのである
3人
凛
今日こそはこの くだらない生に
灰谷ブラザーズ
終止符を打ちたい
凛
三途
そんな風に 思いながら
凛
かれこれ19年が経った
3人
凛
彼女は居ない
凛
凛
家族も居ない
凛
凛
あるのは
凛
孤独と痛みだけ
三途
凛
しかしそのような 明確に可哀想と
三途
凛
思ってもらえる要因が なかったとしても…
凛
三途
僕は生まれながらに
凛
死にたかったのである
三途
凛
死にたさを忘れる ことはあったが
凛
失ったことは一度も ない
凛
それはこの世に
鶴蝶(偽)
ココ(偽)
生を受けた瞬間から 備わっている
凛
基本的な願望のよう にも思えた
鶴蝶
それから逃れるように
ココ
凛
何かに憧れたり
鶴蝶
凛
誰かを好きになったりしたこともあった
ココ
けれど自分は
凛
ウルトラマンでも なければ
凛
イケメン俳優でも ないことに
凛
気がついてしまった のである
ココ
3人
僕から生まれる 未来など
凛
今より劣悪なものに 違いないのだ
三途
凛
だから今日こそ 終止符を打ちたいが
凛
そろそろ読んでいる 小説が読み終わる
凛
凛
死ぬのはまた 明日にしよう