紅鷹
簪…
lrn
……
中には赤い玉簪が入っいた。
紅鷹
っ……
"あること"を思い出したがきっとない。 ないと思いたい。
紅鷹
…えっと…
"あること"が頭によぎり 変に意識してしまう。
絶対そんなことなんてないのに。
紅鷹
…ありがとうございます
紅鷹
中で…お茶でもいかがですか…?
なんて、誰にもまだ 言ったことすらないのに。
家へ招いたものの、 何を話せばいいか分からない。
紅鷹
ケーキ、余ってるんですが、
食べます?
食べます?
lrn
…あ、はい
気まずい。
客人に余り物を出すのは 失礼だったかもしれない。
lrn
…今日、電車が事故で止まっちゃって…
lrn
来るの遅れちゃったんですけど…
lrn
誕生日おめでとうございます、
紅鷹
ありがとう、ございます
会話が続かない
普段、男の人なんて仕事でしか話さない。
学校だって、ひとり。
紅鷹
………
そう、チラッとその人の方を見る。
しばらく見てたら目が合って
照れくさそうに笑う。
そんな姿に心臓が高鳴って。
だって、 だって、だって…
簪を渡す意味は 「あなたを守る」 そして
プロポーズする時に 渡すものでもあるから。 ーーー
√深裏
簪っていいですよね、
√深裏
貰ったら絶対キュンとしちゃう。







