桜木らん
え?
俺は、できるだけこの子を怖がらせないように距離をとっていた
それなのに、ゆっくりと近づいてきて俺の目の前で止まってしゃがみこんだ
緑羽すち
あの…私の血で良ければ…
緑羽すち
飲んでください……
震える声でそう言われた
桜木らん
……え?
桜木らん
本気で言ってる?ハァ
緑羽すち
コク
大丈夫と言い張ってるけど、俺が怖いのか男自体が怖いのか手が震えている
桜木らん
でも…ハア君…手震えてるし
桜木らん
怖いんでしょ?ハァハァ
緑羽すち
怖いですけど…
緑羽すち
あなたを助けたいって思って…
涙目になりながらもそう言ってくれた
ほんとに…この子は周りの子とは違う
桜木らん
(この子の血なら…)
桜木らん
ねぇ…ほんとにいいの?
緑羽すち
コクコク
俺は、その子にもう一度確認した
桜木らん
ここ来て
俺は、その子に自分の目の前に来るようにいい自分の座っている足の間に座らせた
桜木らん
触るよ?
緑羽すち
コク
俺はゆっくりとその子の手を握った
大丈夫そうなことを確認してその子の長い髪を横に流して首元が見えるようにした
桜木らん
少し、チクッとするかも
桜木らん
俺の制服とか手とか掴んでていいから
緑羽すち
分かり…ました
俺はその子の手を握ったままその子の色白い肌をした首に擦り寄った
桜木らん
ペロッ
怖いのか、俺の手をギュッと握り目を強く瞑っているのを横目で見て首元に噛み付いた
桜木らん
カプッ
緑羽すち
ビクッんっ//
桜木らん
ゴクッゴクッ
桜木らん
(あま…)
俺は、初めてこんな上手い血を飲んだ
緑羽すち
(なにこれ…頭ふわふわ)
桜木らん
ん…ぷはぁ
桜木らん
ペロッ
緑羽すち
コテン(終わった?)
桜木らん
ごめんな…ありがとう
緑羽すち
ん…//
飲み終わって首元から口を離すと、 俺の方に身体を預けるようにもたれてきた
俺は、その子の頭を撫でながらまだ繋いだままの手を少し握り返した
桜木らん
大丈夫か?
緑羽すち
はい…
まだちょっとふわふわしてますけど…
まだちょっとふわふわしてますけど…
この子の血を飲んだことで俺の体調も大分回復した
桜木らん
ほんと助かった
緑羽すち
フフ元気になられたのなら良かったです。
この子の声すごい安心する…
俺は、何故か無性にもこの子を離したくなくてその子の身体を抱き寄せて抱きしめた






