拓哉
風雅〜朝はごめん!
風雅
いいよ、でもカバン忘れるのはびっくりやったわ…!
拓哉
俺もや笑
風雅
で?何があったん?
拓哉
へ?
拓哉
何もないてそんなん!
風雅
何年の仲やと思ってるん?
風雅
わからんはずがないやろ?
拓哉
…りおんが…
風雅
りおん?
拓哉
俺の姉ちゃん。
拓哉
りおんが好きな人おるみたいやねん…
風雅
え…?
拓哉
待ち受けが、駿佑くんやった…
風雅
えええ!道枝くん?
拓哉
うん…。
拓哉
しかもプライベート画みたいやねん。
風雅
え!
拓哉
ほんで俺…
拓哉
もう…
風雅
待って待って待って待って待って!
風雅
拓は、りおん先輩が好きなん?
拓哉
…うん。
風雅
…ごめん、俺、その相談には乗れへん。
拓哉
ふぇ?
風雅
可愛い声出してもアカン。
風雅
俺もりおん先輩のこと、好きやから。
拓哉
…風…雅?
風雅
じゃあまあ、お互い頑張ろ。
拓哉
…え…
俺は呆然と
その場に立ち尽くしていた。
遠くでチャイムが鳴った。
でも俺は
教室には向かえなかった。