意識が浮上してくる。
武道
??
武道
重い瞼を持ち上げて、霞む視界をクリアにするために瞬きを繰り返す。
薄らと見えてきたシルエットは、金髪緑目にベージュの服を着た姿。
武道
千冬
千冬
武道
しっかりと見えるようになって、特徴的な猫のようなつり目がわかった。
素の姿は紛れもなく、松野千冬のもの。
千冬
千冬
千冬
俯いた千冬に、ぼぅっと考えた。
武道
武道
意識を飛ばす前のことが頭をよぎる。
武道
じっ、と見つめれば後悔に滲んだ目がこちらを向く。
千冬
千冬
ふと思い出したのは、何回目かのタイムリープの記憶。
未来で、千冬は俺の隣にいた。
武道
武道
千冬
千冬
「今度は間違えない」という目。
「後悔しない」ではなくて、「間違えない」。
武道
タイムリープを繰り返す。
そこで生まれたものは、「絶対に助ける」ではなく、「もう間違えない」だった。
武道
武道
武道
千冬
千冬
相棒、とは呼ばない
武道
覚悟だろうか?
恐れだろうか?
緑の瞳が小さく揺れ、ただ、確かに真っ直ぐを見ている。
見定めるように目を細めた時、カーテンが開かれた。
武道
武道
今更気づいた視界の白さ。
微かに消毒のにおいもする。
??
武道
春千夜
意味深につぶやいたそいつ。
長い紅茶色の髪に、水色の目。
カーテンを閉めて、どさりと座った。
武道
武道
武道
武道
春千夜
春千夜
東卍の集会、それから天竺。
その時には知らなかった口調。
これから先、三天戦争と梵天で知った荒々しい口調だ
武道
武道
武道
武道
訝しんで見れば、そいつは狂ったように頬を歪めた。
未来の、ヤク中のように。
春千夜
春千夜
武道
尚も笑う三途に、千冬共々少し引き気味になる。
春千夜
春千夜
春千夜
こいつは信じなかったよう。
ほぼ話したこともないやつに信じられるとは。
武道
武道
春千夜
武道
武道
千冬
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
睨むように見れば、興奮したように好調する。
武道
武道
武道
武道
くくっ、と喉を鳴らして笑ってしまった。
春千夜
武道
正しく生きた人間ほど、信じた人間に裏切られるんだ
それなら、
狂えばいい。
狂うことは逃げでもない。
最大の防御になる。
武道
春千夜
春千夜
見たことないほどに笑って見せた。
武道
武道
にっ、と笑ってやれば上機嫌になる。
武道
再び目を閉じて、2人とは反対を向いて寝る体勢に入る。
武道
武道
相棒だろうが、友人だろうが、知り合いだろうが、家族だろうが
裏切り者は関係なく殺処分だ。
千冬
春千夜
武道
目を覚まして、窓の外を見ると既に夕日が差している。
??
武道
寝ようとしていた意識をまた浮上させ、目を開く。
そこには、見覚えのある人“達”がいた。
黒龍のイヌピーにココ。
天竺の、イザナ、灰谷兄弟、鶴蝶。
武道
武道
不機嫌に声を出せば、驚いたように目を見開かれた。
それはすぐに、もとに戻ったが。
イザナ
イザナ
武道
イザナ
イザナ
唐突の告白。
武道
イヌピー
ココ
黒龍
武道
今回のタイムリープの成果として、こいつらに今まで以上に慕われていたのを思い出した。
蘭
蘭
竜胆
武道
こいつら反社予備軍か
その結論に至ってから、未来で反社だったのを思い出す。
鶴蝶
鶴蝶
武道
唯一の常識人と思いたい鶴蝶も、未来では反社だった。
武道
武道
武道
話したことないやつ、敵対していた奴らが信じる。
一部を除いた、仲間だと思っていたヤツらが俺を信じない。
なかなか、面白い状況。
武道
武道
スっ、と静かになったみんなを見て、ひとつ提案する。
武道
互いに目を合わせたそいつらは、気の抜けたような笑みを作った。
全員
武道
武道
武道
少しは悩みを見せて欲しかった。
イザナ
賛同するように頷く。
武道
武道
類は友を呼ぶとは言うが。
武道
コメント
6件
続き速くみたい
ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛! さいこうすぎるぅぅ!!! 続き楽しみにしてます(落ち着いた)
続き楽しみ