アメリカの太くて長い指が 俺の中をかき回す。 容赦なく、無遠慮に解されていく内側に 俺は悲鳴をあげ続けていた。
JE
USA
内側で指が暴れるたび、 奥歯を噛み締めて痛みに耐える。 本来入れるはずのないところをいじられ、 詰まるような不快感と吐き気に襲われる。
だが、ある一点に触れられた途端… 俺の身体は妙な興奮とともに 大きく跳ねた。
USA
アメリカは味を占めたように笑う。
間違いなく触れてはならない場所だ。 これ以上されたら……
JE
この男がそれを見逃すはずもなく。 俺は暴かれた弱点を執拗に攻められる。
JE
JE
……ん、んっ…んんっ…ぅ
繰り返し迫り来る快感に 為す術なく声を漏らすしかなかった。
JE
身体に白濁がかかり、 果ててしまったことに気がつく。
JE
……達したはずなのに痙攣が止まらない?
身体の火照りが冷めず、 絶頂が続いているような感覚がする。
俺はどうなってしまった? 一体何が起きている……?
USA
お前やっぱ素質あるよ。
ベルトを外す音。 俺はぼうっとしたままアメリカの方を振り返る。 下着が落ちて、赤黒く反り上がった凶器が 現れるのが見えた。
うつ伏せのまま腰を持ち上げられる。 先程指を入れられていたところに 何かが当たる感覚がした。
JE
ぉ、…おぃ、アメリカ、
まさかと思った。 浮ついた頭を働かせ、必死に状況を飲み込む。だが、それを拒むように それは穴をこじ開けて入ってくる。
JE
突如、無遠慮に杭を打ち付けられる。 身体が縦に大きく揺れ、 俺は何をされているか嫌でも理解した。
JE
抜け、抜けよ…ッ!!!
USA
USA
深く出し入れを繰り返される。 激しい摩擦に絶頂を迎えたばかりの俺の身体が耐え切れるはずもなく、ただひたすら喘ぐしかない。
JE
嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ!!
敵兵に尊厳も魂も殺されるなんて!!!
JE
ぁっ、ぁ、ぁうっ……
JE
シーツにぽたぽたと自分の欲が垂れるのが見える。俺はまた果てたのか?
……だが、感傷に浸るよりも先に アメリカが腰の動きをまた速めていく。
今度は深く差し込んだまま ごりごりと奥を押し潰される。
JE
……内臓に触れる感覚がした。 俺はその先を知らないが、 防衛本能は確かに警鐘を鳴らしている。
JE
そ、そこもう入んない…!
USA
もう届きそう……
JE
…アメリカ、お願い、駄目…だめだ、それだけは
俺の懇願も虚しく、アメリカは俺の腰を思い切り掴み寄せる。 先程よりも膨張したそれは、 俺の体をいとも容易く貫いた。
JE
俺はまた過剰な快楽を前に 強制的に天を仰がされる。
頭が働かない。 何が何だかよく分からない。 俺は何故こんなことをされている?
肉欲、自己顕示欲。 それを満たすための行為。 ただそれだけ。 それ以上でもそれ以下でもない。
もう嫌だ。 ああ……戻りたい。あの頃に戻りたい。 戦いたくない。痛いのはもう嫌だ。 ……でも、戻りたい。
先輩……唯一無二の憧れ。
高いプライドと、それに相応しい実力を持った人だった。 目を瞑れば直ぐに思い浮かぶ、西洋画に描いたような麗しい出で立ち。 その美しい碧眼が細められるとき、 彼は確かに私を想っていた。
あの目でもう一度、俺を見つめて欲しかった。あの落ち着いた声でもう一度、名前を呼んで欲しかった。
先輩、先輩、せんぱい。
JE
せんぱい、たすけて…っ……
身体が熱い。でもすごく寒い。 だから先輩。 あの日みたいに、 もう一度俺を抱きしめて欲しい。
一糸まとわぬ俺を抱いて、慰めてほしい。
もう一度、たった一度でいい……
USA
もう二度とね。
だが、俺の望みが叶うことは無い。 それを知らしめるようにアメリカはぶっきらぼうに言い放ち、 自身を抜いて俺を仰向けに寝かせた。
USA
絶対に来ないよ。
分かってる、一番よくわかっている。 言われなくても。 だからもう、何も言わないでくれ。
俺の意思など関係なく 大きな手で頬を掴まれて、否が応でも目を合わせられる。 いつもは隠されているはずの、 鮮やかな空色の瞳と目が合った。
JE
だが、その目は曇り空で 今にも雨が降りそうな──
USA
ほろり、俺の顔に一粒の雨が落ちた。
……何もかも許せなかった。 お前の態度の全てが。 ナチスを選んだお前が。 だから教えてやった。 あれがどんなヤツなのか。 お前だって知っているだろ、アイツが何をしたか。 アイツはレイシストだ。 それだけじゃない…
可愛い後輩を残してピストルでバン、だ!
でも俺は違う。アイツみたいに弱くない。 お前を容易く殺すことができる。 最期を看取ってやることができる。 ほら。お前は、俺を選ぶべきなんだよ。 俺を選んだ方が良かったんだよ。 その方が、ずっと……
だからお前を泣かせてやる。
殴って、絞めて、犯して、 分からせてやるんだ。 お前に相応しい相手は誰なのか!
それなのに……
JE
おまえなんかや、だぁ…!
JE
USA
いくら叩いても、振っても、 泣かせても、教えても。 お前は全然応えてくれやしない。
USA
こんなご立派に立たせてるくせに。
何回もトんでるくせに!
日帝の頬を叩き、何度もキスをする。 すると、元軍人とは到底思えぬ情けない悲鳴をあげ、甘くとろけた嬌声を漏らす。
愚かなヴィランにお似合いの結末。
USA
USA
お前の尊厳をぶち壊して、永遠に燻り続ける劣等感を植え付けてやれるんだ。
こんな風にさ。
USA
USA
お前たちは負けて、俺達が勝った。 それなのにどうして?お前がアイツに固執する理由なんてないだろ?
USA
JE
歪む視界の中で俺は日帝の手を引いて起き上がらせ、骨ばった身体を思い切り抱き締める。 腰を上下に振ってやれば、 途切れかけた切ない声が聞こえてきた。
JE
USA
JE
USA
あんまり締めるな……ッ!
ぎゅ、と自身全体を締めるように扱かれる。一気に絶頂が押し寄せてきて、次第に抑えが効かなくなっていく。
目の前の青年の全てを感じるように、 その首に顔を埋めて大きく息を吸う。
……火薬の匂いがした、気がした。
温かくて、血なまぐさい。 それなのに、その全てが心地良くて── 俺は、日帝の中に思い切り欲を吐き出した。
USA
JE
日帝は口を半開きにして涎を垂らしている。 空を見上げたままの目は見開かれ、 ぼろぼろと涙を流しながら果てている。 ……酷い顔だ。 だが、人のことは言えないだろう。
JE
ぼそり、 枯れた声で小さく呟いたのが聞こえる。
USA
USA
その瞬間、俺は気がついてしまった。 どう足掻いても、 俺があの男に勝ることはないのだ、と。
あの男は死してなお俺たちを呪い続け、 俺はアイツを恨み続ける。 そしてお前は、 あの幻影に焦がれ続けるんだ。
…俺がお前にそうあるように。
USA
俺もお前も、 はなから勝ち目なんてなかった!
…これが俺たちの末路だったんだ。
**終わり**
この度は拙作を最後まで閲覧いただき、 誠にありがとうございました!
正直面白いかなコレ……とか色々考えながら書いてましたが、応援してくださる方がいたおかげで完結までこぎ着けました ꉂꉂ📣
フォロー+👤に❤、コメント💬…✨✨ 本当に嬉しかったです!! 励みになりました!!«٩(*´ ꒳ `*)۶»
おまけ程度ですが、最後に 本作品におけるキャラクター紹介をば…… 苦手な方がいらっしゃいましたら 6タップ/スクロールをお願いします🙏
JE
ナチスと両思いだった。
自分に無いものを全て持つ"先輩"を神聖視している節がある。
アメリカのことは本気で憎んでいるし怖がっている。
米ソ対立により両者の溝深まったことで、偶然にも国体を護持できることになる(…が、その前後で失うものが多すぎた)。
本作の可哀想キャラその1。
USA
日帝のことが好き。
正義感の強いナルシスト。
故にその裏返しで承認欲求が強く、日帝に対して歪んだ愛情を向けることになってしまった。
本作の可哀想キャラその2。
N@ZI
日帝と両思いだったが、先に一人で逝ってしまった。
今作のキーパーソンであり、日帝とアメリカを拗らせてしまった張本人。
本作で最も業が深い。
USSR
登場人物設定を作ったのはいいけれど登場させる機会がなかった人。
ごめんね、
今度出すからね‼️😭
✂︎------------------キリトリ線-----------------✂︎
以上です! 改めまして、 閲覧いただきありがとうございました! またの機会がありましたら どうぞよろしくお願いいたします(♡ᴗ͈ˬᴗ͈)








