初めまして。 私の名前は桜。 これは私の家に友人3人が遊びに来た時に何気なく始まった怪談話です。
美咲
桜
椿
瑠衣
美咲
桜
何度も何度も電話が掛かって来て
自分の所にやって来るってヤツ?
美咲
それとは別にメリーさんの話があるらしいの。
美咲は私達4人の中で1番の怖い話が大好きで よく私達に聞かせてくれるのです。
桜
美咲
でね、私の知り合いでこの話を
聞いて実際にこの体験をしたらしいよ。
瑠衣
美咲
どうしたの、瑠衣
瑠衣
瑠衣が大声を出し3人が一斉に 瑠衣の方を見ました。 それも、そのはず。 瑠衣は4人の中で1番の怖がり。 つまり美咲とは正反対なのです。
椿
どんな話なの?
美咲
メリーさんっていう女の子がねある雨の日に
お父さんを駅まで傘を持って迎えに行ったんだって。
桜
美咲
信号を無視してきた車にはねられたんだって。
桜
瑠衣
椿
美咲
そのまま病院に運ばれたんだけど
全身を強く打ちつけていて助からなかったの。
美咲
桜
椿
美咲
瑠衣
大丈夫って
今から話すことって怖いの?
美咲
かなり、怖いわね…。
瑠衣すごい怖がりだから…。
瑠衣
美咲
聞く?
瑠衣
ここまで聞いてしまった以上
最後まで聞くわ。
怖いけど。
桜
今度何か奢ってあげる!
美咲
話が和み美咲が話を再開しました。
美咲
手の小指が取れて何処かへ
飛んでいってしまったの。
美咲
その日はそのまま終わったの。
美咲
駅前の横断歩道で『私の小指は何処?』
と言って姿を現す様になったの。
瑠衣
ヤダー泣
椿
小指が何処かに行ったって
ことよ。
桜
確かに怖い(><)
美咲
桜
椿
美咲
この話を始まる前にも
言ったけど知り合いがこの
体験をしたって話したけど
瑠衣
聞かなくても良いんでしょ?
美咲
桜と椿は?
椿
私も迷ったけど
ここまで聞いてしまった以上
最後まで聞くよ。
桜は?
桜
私は…。
桜
…分かった。
聞くよ。
美咲
この時の判断を私は後悔しました。 まさかあんなことになるなんて。
美咲
3日以内にメリーさんの夢を見るらしいわ。
それで夢の中である場所に落ちているという小指を
拾いに行かなければならいの。
椿
美咲
そしてそのときに
次の約束を守らないといけないの。
桜
美咲
でもね、その約束は絶対忘れてはいけないの。
美咲
現実世界に戻れなくなるらしいから…。
と言いつつ、美咲は話を続けました。
美咲の話はこうです。 まず眠りにつくと赤い服を来たメリーさんが現れて 手をひいて門の前まで連れてってくれるそうです。 そして『門の中に私の小指が落ちています。拾って来て下さい。』 と言って消えるでしょう。 少し進んで行くと大きな青いドアの前に出ます。 そうしたら右手で開けて左手で閉めて下さい。 (※絶対間違えない事) 門に入ったらちょうちんがあります。 それを左手で取って明かりをつけると 細い1本道を進んでいきます。 そうすると赤い扉ドアに突き当たります。 ここでは左手で開け右手で閉めて下さい。 (※絶対間違えない事) そしてまた1本道を進んで行くと 道の真ん中に古いお墓が建っています。 お墓の後ろにメリーさんの小指が落ちています。 小指を見つけたら右手で拾い左ポケットにしまいます。 そして来た道を戻る時途中でもし後ろから声をかけられても 後ろを振り返ったり、返事をしてはいけません。 「○○さん」と呼ばれてしまうかもしれないですよ。 なので静かに前を向いて歩くのです。 返事をしてしまうと夢の中の住人になるから気を付けて。 そして帰りは赤と青のドアはどちらの手で開けても構わないそうです。 ただしちょうちんはもとの場所に戻して下さい。 そして間違えずに来た道を戻れたなら あなたはこの夢から無事に戻れます。
椿
本当ならヤバくない?
桜
美咲
知り合いの人も体験してるんだから。
瑠衣
美咲
瑠衣
この話が本当なら
その人は無事だったのか。
美咲
ドンドンドン!
桜
美咲
椿
瑠衣
急に部屋のドアを叩く音が。 そして…。
メリーさん
今日貴方達の夢の中へ行くわね
そしてこの4人がどうなったかは これを読んで下さった方のご想像にお任せします。 そして貴方の夢の中にメリーさんが現れるかもしれませんよ?