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第42話 - 君と月明かりをもう一度

278

2021年10月30日

#青黄

結雨

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278

結雨

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青黄らいにぃからのリク

感動系

君と月明かりをもう一度

青

ねぇ、

青

一緒に帰ろうよ、！

初めて君と出会った日

君からだったよね、

黄

ぇ、ｯあ

黄

ぼ、ｯ僕ですか、？

君はクラスの人気者

僕なんかに話しかけるはずも

なかった、

青

え、？w

青

君以外誰が居るの、？w

もうすぐ最終下校時刻の3階廊下

静かな廊下に2つの影が伸びる

黄

で、でも、ｯ

青

帰ろ、？

青

ほら、ｯ

君は僕の腕をとり

2人で廊下を走る

黄

はぁ、っはぁ、ｯ

黄

どこまで、ｯ走るんですかっ

君は僕の腕を掴んだまま

一切離さない、

青

、もうすぐだから、

黄

う、ｯ海ですか、？

青

うん、

青

今更だけど、

青

今日、予定ない、？

黄

ない、ですけど、

それから君は

日が暮れてきても

ずっと砂浜に座ったままで

僕は彼を置いていくわけにもいかず

彼の隣に座っていた

黄

わぁ、ぁ、！

気づけばもう日は暮れていて

目の前には大きくて綺麗な

月が顔を出している

青

、

隣で彼は唾を飲み込む

青

月が、綺麗ですね、

黄

へ、？

さっきまでタメ語だった彼が

いきなり敬語で話し

僕は困惑する

黄

そう、ですね、

黄

とっても綺麗です、！

黄

こんなに綺麗に見えるところ

黄

あったんですね、！

僕は彼を見た

青

、…

青

ごめんね、

黄

ぇ、？

そう言って彼は去っていった

誰もいない砂浜で

何かを理解したかのように

僕はスマホを開く

黄

、なーんだ、

黄

僕、

黄

最低じゃん、…ﾎﾟﾛｯ

僕は月明かりに照らされながら

だだひたすら

静かな海を眺めた

次の日から

ｶﾞｯｺｳ君がここに来る事はなくなった

先生に理由を聞いてみても

先生が答えることはなかった、

そして僕は

ここに通うようになった、

もしかしたら、もう一度

“ 初恋の君 ”に

会えるかもしれないから、

“ 夢でもいい ”

“ 幻覚でもいい ”

ただ、君に会いたかった、

君に思いを伝えたかった、

謝りたかった、

君に、許してもらいたかった

ただ、それだけなのに、

もう、君には会えないから

そう、思う度

僕の瞳からは涙が零れる

黄

なんで、

黄

置いてくんですか、？ﾎﾟﾛｯ

辛い、苦しい

そんな気持ちでは、

収まりきらなかった、

僕はただ

水面に浮いている、

片足だけしかない君の靴を、

揺れる視界のなか、

永遠に、眺めていた

ℯ𝓃𝒹