アロハ
キスされてすぐ 俺はそのままソファに押し倒された
アロハ
カイ
アロハ
カイ
カイ
押し倒されたまま 質疑応答が繰り返される
アロハ
カイ
カイ
アロハ
カイくんが指差す方向には寝室
アロハ
カイ
カイ
カイ
嫉妬してるような そんな表情を見せた
アロハ
カイ
カイ
アロハ
カイ
カイ
カイ
カイ
誰かに抱かれる時は いつもカイくんのことを 思い出していた
それだけで 相手がどんなやつでも なんか気持ち良くて
何度も何度も カイくんの名前を心で呼んだ
アロハ
アロハ
アロハ
アロハ
アロハ
俺はカイくんを抱きしめた
アロハ
アロハ
既婚者を好きになった俺が悪い
全部自分で蒔いた種
カイ
カイ
胸がドクンと脈打つ
…俺も抱かれたい
でも…
アロハ
アロハ
カイ
カイ
カイ
そうして俺たちは 寝室へと向かった
寝室についてすぐに 俺はそっと押し倒された
アロハ
アロハ
いつもはこんなんじゃないのに
今日は心臓が落ち着いてくれない
カイ
そうわざと聞いてくるカイくん
アロハ
カイくんが相手だから そうに決まってる
アロハ
カイ
カイ
カイ
カイ
アロハ
優しい笑顔で とんでもないことを言う
そしてそのまま唇が重なった
アロハ
カイくんは俺の唇を食べるように 何度も繰り返しキスしてくる
俺もそれに合わせて 静かな激しいキスをした
そして舌が入ってくる
アロハ
脳裏がビリッと痺れる
舌同士を絡ませ合いながら カイくんの手が俺のお腹を撫でてきた
アロハ
カイ
カイ
カイくんに触られてるだけなのに 俺のは段々と反応し始めた
アロハ
俺はそれを隠そうと横を向こうとする
カイ
アロハ
俺からおりて 後ろ側に来るカイくん
カイ
カイ
スボンの上から優しく触られた
アロハ
カイ
後ろからそう言われる
アロハ
カイ
本当はカイくんに触られてるだけで
それだけで
今までにないくらい心地よくて 気持ち良かった
そしてカイくんの手は 下着の中に滑り込んで 俺のを握った
アロハ
アロハ
カイ
そして上下に擦られる
アロハ
別に変わった触り方じゃないのに いつもと違う感覚に襲われる
カイ
カイ
アロハ
アロハ
触られると反応するのはみんな同じ
先に濡れるのは想定外でびっくりした
カイ
カイ
息を吐くようにわざと耳元でそう言われた
アロハ
でも否定できない 早く欲しくてたまらなかった
アロハ
カイ
アロハ
アロハ
お客に言われて 演技でねだることはあった
でも 本当に欲しくて求めたのは これが初めて
カイくんは俺のから手を離して また正面に来てこう言った
カイ
あの頃と変わっていない 優しい笑顔でそう言われた
アロハ
カイ
カイ
アロハ
カイ
カイ
そう言って見せてきたのは ローションだった
アロハ
カイ
カイ
カイ
誰かに準備してもらったことなんて 一度もなかったから
俺はすごく嬉しかった
アロハ
俺はカイくんを抱きしめた
カイ
カイくんは抱きしめ返してくれた
アロハ
カイ
カイ
カイ
アロハ
カイ
そうして後ろにカイくんの指が当たった
アロハ
冷たかったけど この冷たさには慣れてる
カイ
アロハ
そして指がゆっくりと俺に入ってくる
アロハ
いつもと同じなのに
なんでこれだけで こんなに気持ちいいんだろ
指はすんなり入って カイくんは探るように抜き差しし始めた
アロハ
カイ
アロハ
痛さなんて全くなくて 俺は快感に飲まれそうだった
カイくんは指を増やして 更に俺の中を解していく
アロハ
カイ
カイ
カイ
アロハ
カイ
カイ
俺のために色々調べたんだなって そう思った
その優しさで胸が苦しくなる
優しすぎて申し訳なくなる
カイ
カイ
アロハ
胸が締め付けられた
もう俺は あの頃みたいに綺麗じゃないのに
カイ
アロハ
カイ
アロハ
カイ
カイ
カイ
俺は何度も道を踏み外した
けれどまた 前の道に戻れば いいのかもしれない
そうすれば まだ間に合うかもしれない
アロハ
アロハ
アロハ
カイ
カイ
カイくんは俺の額に 優しくキスを落とした
お互い向き合った状態で 肌と肌を重ねた
カイ
アロハ
後ろに熱くて硬いものが当てがわれた
それがカイくんのだって思うと 俺の身体は熱くなった
アロハ
先が入り そのまま奥へとカイくんのが入ってきた
アロハ
カイ
アロハ
カイ
カイくんと繋がった それが凄く嬉しかった
カイ
アロハ
カイくんが動き出した
アロハ
カイ
ゆっくりだけど カイくんが動く度に 俺の中でカイくんのが混ざり合う
アロハ
アロハ
カイ
アロハ
アロハ
アロハ
カイ
カイ
堪えるような顔して 半分笑いながらカイくんは言った
その表情が俺に刺さった
そしてカイくんは腰の速さを上げる
アロハ
そのタイミングでそれはずるい
アロハ
カイ
カイくん声は ひどく色っぽかった
そして表情
長めの前髪のせいで 片目が見え隠れしてる
少し汗ばんでて 耐えるような表情
7年前より雰囲気が大人になって それのせいで色気がだだ漏れ
俺は視覚も快感へと変わる
アロハ
アロハ
あまりに気持ちよくて 俺はカイくんに足を絡めた
カイ
カイくんはそうされると 俺に覆い被さって 俺の耳元に顔を寄せた
そして揺さぶってくるカイくんを 俺は抱きしめ返した
カイ
色っぽい声が耳元で響く
アロハ
アロハ
カイ
カイ
カイ
熱い吐息も耳にかかった
アロハ
カイ
アロハ
俺はカイくんの背中にしがみつく
カイ
カイくんはそう言うと ある部分を突いてきた
アロハ
アロハ
カイ
そこは俺が1番弱いところだった
アロハ
目の前がチカチカして 意識が飛びそうになる
カイ
アロハ
俺は背中を仰け反らせた
カイくんが離れて俺の腰を掴む そしてそこを思い切り突いてくる
アロハ
アロハ
アロハ
アロハ
俺はシーツをぐしゃぐしゃに掴んだ
カイ
アロハ
アロハ
カイ
突くスピードが上がって 俺は絶頂へと誘われた
アロハ
アロハ
カイ
俺たちは最後にきつく抱きしめ合った
俺はそのまま自分のお腹
カイくんのは俺の中で脈打った
そして後ろの方が暖かくなるのを感じた
アロハ
カイ
俺たちの肌は汗ばんでいた
カイ
アロハ
そしてカイくんのが抜かれて 俺たちの身体は離れた
アロハ
カイ
抜かれた瞬間 中からカイくんのが溢れてきた
それは伝って後ろの方まで流れていく
俺はその時、何故か寂しく感じた
繋がっていた何かが切れたような そんな感覚
なんでこんなに寂しいんだろう
カイ
アロハ
カイ
カイくんはそう言って 俺のことを抱きしめた
アロハ
俺はなんだか泣きたくなって 抱きしめられたまま カイくんの腕の中で静かに涙を流した
カイ
カイ
優しい声でそう言って 俺の頭を撫でてくる
その瞬間に 蓋をしていた気持ちが溢れた
アロハ
アロハ
7年前にも伝えたことを 俺はもう一度カイくんに伝えた
カイ
カイ
カイ
7年前は聞けなかった2文字
その2文字が心の奥で響く
カイ
カイ
思い出すようにカイくんはそう言った
アロハ
本当に長かった
好きになるのは簡単だったのに
忘れることは最後まで出来なかった
アロハ
アロハ
カイ
アロハ
アロハ
カイ
カイくんは俺を離して 驚いたような顔で聞いてきた
アロハ
カイ
アロハ
アロハ
アロハ
アロハ
アロハ
お客のは別に欲しくない
でも今日は… 初めて本気で欲しいって そう思った
カイ
カイ
アロハ
カイ
そうカイくんは笑って言った
そしてさっき離れたばかりなのに また俺はカイくんに抱きしめられる
アロハ
カイ
真剣なのにどこか弱いその声は 俺の耳元で静かに響いた
アロハ
アロハ
アロハ
俺もカイくんを抱きしめ返した
カイ
アロハ
俺の7年間 それはあまりに過酷で
出口のない暗いトンネルを 独りでずっと歩いてるみたいだった
でもカイくんとの再会で やっと出口が見えた気がした
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
これからは それぞれ別の道じゃなく 同じ道を歩いていこう
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
離れ離れだった月日を
取り戻していけるように
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
𝐹𝑖𝑛.
コメント
8件
読むの遅くなりました🥺最高すぎてもうどうしよう(?)
なさんの作品大好きです💕書き方がうますぎます😖
素敵だあ