涼月
涼月
涼月
涼月
ピピピピ
涼月
今日も、面倒くさい一日が始まった。いつも通り、携帯を開いてYouTubeを見ながらご飯を食べる。
いつも二度寝三度寝して怒られるよりかは、こうやって起きた瞬間YouTube開いてうるさいらっだぁさんの叫び声を聞く方がいいだろう。
涼月
ママ
ママとハイタッチして、私はドアを閉めた。
涼月
1年生の窓の所を見ると、いつものメンツが楽しく遊んでいる。私は歩きながらその様子を見ていると、こちらに気付いたのか、幼なじみの「O」が手を振ってくれている。私は笑顔で、振り返す。
その後に、仲のいい女の子「Aちゃん」が手を振ってくれている。私はまた、笑顔で手を振り返す。本当、自分って幸せ者だなぁ、と、明るい気分で教室に向かった。
O
涼月
Oが挨拶をし、それに気付いたAちゃんが私に駆け寄ってギュッっと抱き着く。最初の頃はビビったが、最近ではもう慣れたようなものだ。
Aちゃん
涼月
この会話はいつもの事。でも、過去の事もあってか、まだ信じきれない。信じたいのに、またあの頃みたいになってしまえば、今度こそ死にそうな気がして。
今の私にとって、Aちゃんは本当に大事な友達と言いたい。でも、友達と言えない。怖いからだ。そんな自分に少し情けなく思いながら、教室に入る。
_あぁ、また、アイツが此方を見ている。今Aちゃんを友達と呼びたいのに呼びたくない原因。私は視線を気にせず、席に座る。私には夢がある、って、何度も聞かせながら。
Aちゃんは、あまり仲良くしなかった一学期から、よくこちらを見ていた事がある事を知っている。一学期、たまに話しかけてくれたこともあったけど、まだ信じれなかったから全然話が出来なかった。
でも、二学期は校外学習辺りで仲良くなった。また、何処かの人みたいに、修学旅行対策のように…校外学習対策なのか、と何度も思った。だから、私は感情を一切働かせず、耐えていた。
でも、違った。何なら、校外学習が終わってから、もっと仲良くしてくれた。信じられるのか、と思った。でも、何度私は裏切られた?パンを食べた枚数を覚えていないと同様に、何度も裏切られた私には、信じられなかった。
信じていいの?信じちゃいけないの?そんな感情が何度も渦巻いた。
先生
M
涼月
突然、食べているとミニトマトの事を言うのは6年の頃毎日ゲームをしていたM。毎日遊んで居たからだろうが、コイツだけは呼び名をしっかり覚えて居た。
病んだせいか、6年の頃、記憶が1度飛んだ事があった。4年の記憶、5年の記憶、6年の楽しかった頃の記憶。1部飛んで、全員の呼び名や、どんな接し方だったかも忘れてしまった。
あのままアイツと遊んで居なければ、アイツに敬語で話していただろうか。そう考えると、まぁまぁ恐ろしい。
涼月
M
涼月
M
涼月
M
中3も合わせて、1年のくせに卓球部の中で3位。20人以上居たような覚えがあるのだが、その中でも1年で3位という記録。本当に恐ろしい奴だと思う。
前の席の前期学代の相方も合わせて、席が隣のMを中心に話していたあの日は、少し思い出。楽しく休み時間を過ごすには、AちゃんやOとクラスが離れている為、コイツらがいつも楽しませてくれている。
そんなコイツらが、大好きだった。
O
涼月
Oは私が憧れるような存在。成績は良くて、大阪府で開催された勉強系の大会でも、何百人もの人から5位か6位辺りをとった、凄すぎる奴だ。テストの平均点は90点位だったはず。本当に、神すぎる。
ただ、保育園からの幼なじみ何だから、敬語は抜いて欲しいな、と思う時も。前なんか、王様ゲームなんかで「本当にごめんなさい」って謝ってきた位なんだから。
そのお陰で、結構励ましの言葉が最近直ぐに思い浮かぶ。将来スクールカウンセラーになりたい私にとっては好都合なのかもしれないが。
O
涼月
学校からの帰り道は、いつも皆の事を考えている。今日の幸せだった時の事、将来の事、友達の事、全部を記憶に入れる為に、考えるのは一人で居られるこの時しかない。
帰るまでに、近くの私が行っていた場所とは違う保育園を見ていたり、遊んでいる子供達、小学生達を見ていたり、周りの景色を見ていたり。とにかく色んな事をする時間だ。
本当に、将来の夢を見つけてからは私は人生が明るい。こんな私を良いと言ってくれた、TELLERの皆、気付く前も、私を壊れてしまわないように、仲良くしてくれた皆。
そんな皆が本当に大好きで、手放したくない、大好きな皆。まだ信じれないAちゃんも、何時までも敬語なOも、いつも人を弄ってばっかのクソみたいなMも、何も失いたくない。
……本当、私って皆の事、好きだよな。静かに笑って、家までの帰り道を歩いた。
コメント
4件
抱きついてもらえるのいいな〜….ちょっと憧れる…