反逆者同士の逃避行

中世ヨーロッパ、この時代では多くの神々が信仰されたとされる。

その時代に、一人の神父がいた。

“カナエ”

そしてもう一人、神の嫌う存在

吸血鬼である、“葛葉”。

掛け離れた存在、正反対な性格。

でも、自分の感情には逆らえない

そんな二人の恋模様をご覧下さい

今日はくろのわで教会に来てみた。

ステンドグラスから虹色の光が刺す。

俺ら以外誰もいない教会。

…まぁ正直結構眠ぃ。

そうしてうとうとと眠りについた。

そして意識が遠のいて行った…。

あ…？

何だこの感覚

まるでなんかに吸い込まれてるみてぇな…

浮いてるみてぇな…

夢ん中…？

でもなんかくそ暗いな…

何か声…誰かいる…？

だ…れ…

バンッ

何で…

てか何この状況！？

バンッ

なんだ！？誰だ、こいつ…！

叶じゃ…ない！

ぶっちゃけ今魔力減ってるから結構やばい！

ドゴォッ

一瞬、紅い光が空中を舞った。

相手の腕からは血が滴り落ちていた。

見るからにボロボロだ。

ふと見てみると神父の服を着ている。

俺、髪長くなってね…？

てか羽生えてね…？

あれ…？仕舞えない…

それどころかやばい、俺貧血じゃ…

バタッ

………あれ…、

カナエのこえ…

何故か僕は、奇妙な運命を感じた。