静かな森中に銃声が響き渡る
恵
ぇ...
恵
海月、さん...?
小さな血の海の真ん中にポツンと海月さんがいた
海月
恵...く、
恵
だ、めです
海月
恵く...もうだ めか も...
海月
ごめん ね、
海月
野薔薇ちゃ、と悠、仁く、んに会い たい な...
恵
ッ...
恵
釘崎、虎杖...
野薔薇
...
悠仁
ん...
海月
ごめん なさぃ...
野薔薇
なんで謝るのよ!
野薔薇
なんで生きることを諦めるの!
野薔薇
もっと...もっと海月と一緒にいたいッ!((泣
悠仁
釘崎...
海月
...そう、だね。
海月
恵...くン、
恵
海月さん...
海月
最期くらい“海月“って言ってよ
海月
“恵”
恵
...“海月”
海月
じゃぁ、ばぃばぃ
海月
来世でも私の事、見 つけて ね
海月
私も 探 す から、
“海月”は小さな体で俺を抱きしめてくれた
少し経ったら“海月”の腕は俺からほどけた
そしたら“海月”は冷たくなった
質問しても返事がない
“海月”は俺の腕の中で息を引き取った
涙が溢れた ぐちゃぐちゃになるまで
数ヶ月後
海月の階級は間違いだった
“星家”という謎の偏見で付けられたらしい
悟
恵
恵
はい
悟
海月の寮、片してくれない?
恵
分かりました
コンコン
恵
海月さん、入りまス...
恵
って、もう居ないじゃないか...
ガチャ
“海月”の寮に入ったら
まず目に入ったのが“海月”の机の上にある1通の手紙だった
恵
手紙...?
好奇心に負けて手紙を開けた
震えた字にぽつぽつと水滴のあと
恐らく泣きながら書いたのだろう
俺も涙が止まらなかった
恵
こんなもの書きやがって...
寮を片した
でも“海月”の寮はすごく綺麗だった
俺が片さなくてもいいくらい
教室へ戻る
教室に戻っても前みたいに明るい空気はない
恵
「来世でも私の事見つけてね」
恵
か...
野薔薇
何突っ立ってんだよ…
恵
、すまん
野薔薇
ねえ、伏黒
恵
なんだ?
野薔薇
気分転換にお出かけ行かない?
野薔薇
外の空気吸いに行こ
野薔薇
虎杖もいる
少し考えた
恵
...わかった
恵
人多いな...
野薔薇
ね~
悠仁
な。
しばらく歩いた
少し気分が良くなった
ねーwまじ分かるわ~
でしょー?
そんでさ~w
前から女子高生が通った
何故か見覚えがある
恵
え…“海月”?
野薔薇
何言ってんのよ
悠仁
もう、海月は居ない、だろ...?
恵
...そうだな
恵
見間違えか...
でー、って聞いてる?
“恵”...?
え、誰だろ恵って...
(なんか名前呼ばれた気がするけど)
(海月...?でも私海月じゃないしな)
誰?知り合い?
もしかして、彼氏!?
違う
けど
“大切な人”だった気がする___
𝗳𝗶𝗻.
𝘛𝘩𝘢𝘯𝘬 𝘺𝘰𝘶 𝘧𝘰𝘳 𝘸𝘢𝘵𝘤𝘩𝘪𝘯𝘨!!