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rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 天使パロ
rara🎼
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──まだ信じられる。
この世界が、誰かを照らし得る場所であるのなら──
この手の祈りも、いつかきっと。
天界・巡察管理棟の片隅。
こさめは静かに目を閉じ、膝の上で手を組んで祈っていた。
掌に乗せた小瓶の中には、今朝編んだばかりの祈りの結晶。
ほんの少しだけ、光が強くなった気がする。
こさめ_アークエンジェル
あの夜、こさめは祈りを送りながら眠っていた。
夢の中、黒い翼のなつが遠くに立ち、ただ黙ってこちらを見ていた。
声はなかった。
表情も、ほとんど見えなかった。
けれど、不思議と“あたたかさ”だけが胸に残っている。
こさめ_アークエンジェル
ふと窓の外を見ると、遠くに白い雲が流れていた。
その先に、かつてなつと共に訪れた地上の都市がある。
こさめは立ち上がり、小瓶を胸に抱き締めた。
その頃。
地上、古びたビルの屋上。
なつは、こさめから届いた祈りの瓶を指先で転がしていた。
なつ_ソロネ
どこまでも純粋で、まっすぐで。
今のなつが、一番眩しく感じてしまう存在。
空は晴れていた。
けれどその光は、なつの胸を焼くように痛かった。
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
苦笑がこぼれる。
その声音には、ほんの少しの希望と、同じくらいの恐れが滲んでいた。
そのとき、風が吹いた。
それとともに、新たな祈りの糸が舞い降りてくる。
なつは手を伸ばし、糸を掴む。
そこにあったのは──いるまの祈り。
なつ_ソロネ
けれど、その祈りは今までとは違っていた。
語りかけるような、諦めを含んだ静かな熱。
“今は届かなくても、待ってる”──そんな言葉が、滲んでいた。
なつはそっと糸を引き寄せ、目を閉じる。
なつ_ソロネ
ただ、“戻る資格”がないだけだ。
そう、自分に言い聞かせるたびに、この祈りの重さが増していく。
それでも、糸を切ることはできなかった。
一方その頃。
天界・訓練場。
らん_ソロネ
みこと_パワー
みことは何度目かの光操作訓練に、汗を滲ませながら取り組んでいた。
目の前にいるのは、らん。
らんは言葉少なに、みことの一つ一つの動きを見つめている。
けれど、その視線はただの叱責ではなかった。
今の自分に何ができるか──その問いを、らん自身も抱えながら向き合っていた。
みこと_パワー
らん_ソロネ
みこと_パワー
らん_ソロネ
その言葉に、みことの動きが止まる。
らんは静かに続けた。
らん_ソロネ
らん_ソロネ
みこと_パワー
らん_ソロネ
らん_ソロネ
どこか不器用なその言葉に、みことは少しだけ笑った。
みこと_パワー
らん_ソロネ
みこと_パワー
笑いながら、もう一度光球を生成する。
今度は、わずかに光が安定した。
いるまは、天界の丘で静かに膝をついて祈っていた。
堕天の兆しは、日に日に濃くなっていた。
ときおり視界が滲み、聖域に立っているのに息が苦しくなる。
それでも、彼は手を止めなかった。
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
その言葉と共に、白い糸が空へと舞った。
彼の願いは、祈りではなく“誓い”だった。
たとえ自分が壊れても、 お前の居場所を護る──そのためだけに、生きている。
夜。
地上。
なつは星空を仰いでいた。
手の中には、ふたつの祈り。
ひとつはこさめ、もうひとつはいるま。
どちらもまっすぐで、温かくて──だからこそ、怖かった。
なつ_ソロネ
風が吹いた。
なつの黒い翼が揺れ、端にわずかに白が滲む。
その色は、夜の空にとけて、まだ誰にも見えなかった。
第12話・了
rara🎼
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡130
rara🎼
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