テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

__ねーえっ、!!

僕こないだのテストかなり点数高かったんだけどさっ、

桃くんは??

2月中旬

まだ寒い朝

......いや...俺は〜...w

へぇぇ?低かったの?ww

我ながらお得意の煽り

はぁぁ?なんて言っていつもの反論体制

俺の方が年上だからそりゃあ勉強の難易度だってさぁ…

はいはい、敗者の嘆きねぇ〜w

ひとつ年上の彼

近所同士で幼い頃からの仲

おまえさぁ…ッ

…ばいばーーいっ!w

いつもの教室に逃げ込んだ

……うーわっ、逃げた…

なんて彼の捨て台詞が聞こえる

馬鹿らしいけど これが日常

……っ、

教室に逃げ込んで真っ先に

すぐそこにある自分の席に座って突っ伏した

……はぁぁ…ッ、/

長い関係のはずなのに

今更話すだけでドキマギしてしまう

(まーたこんな調子で……)

(このまんまじゃ……)

幼なじみのまま

……まーた桃先輩と喧嘩ですか?w

…わッ…

日常茶飯事じゃん

……日常茶飯事って…

確かにそうだ

こんなのが日常茶飯事って──。

〝素直〟になりましょーよ~…

うぅ……

あ…、そうだ赤~ッ、

どしたの~?

バレンタインチョコあげるんで楽しみにしててくださいねっ、ニコッ

えぇーっ、ありがとおお…っ!

……はぁ~…

僕を置いてイチャイチャしやがって…

(でもそっか…バレンタイン…)

(義理でもいいから……渡せたらなぁぁ…ッ/)

だめだ僕。妄想ばっか。

うーわ、寒…

外の日差しがないからきつい……w

……ふぅ~…

冬の体育は地獄

外じゃないだけマシではあるけど。

(……青に煽られまくるとか情けないんだけど…ッ、)

何しとんの?

……いや

えー、なに?怪しいなぁww

年下に煽られたなんて言えるわけない

昔っから変わらない特有のノリ

青ちゃんの事ちゃうん?

……(ぎくっ

不意をつかれて思わず動揺する

…え、あっとる?w

へぇぇ~?w

……いや…認めるけどさぁッ、

自分でもわかった

頬が熱くなる感覚

___はぁぁ…/

バレンタイン近いんだしチョコ渡しなよー?ww

いいやん、せめて義理でも!

いや、やっぱ本命やな!!

勝手に決めんな…ww

いくら義理でも躊躇いだってあるし。

_それを理由に逃げてるだけ?

(……あれ)

(俺……なんでこんな……っ///)

可愛いとこあるんやなぁ~

だねぇ~

早速準備をしながら話す2人を横目に同じく準備に取り掛かった

あ、そうだ紫くんッ、当日チョコ渡すからなっ、

え、いいの?ありがとっ、ニコッ

(……イチャイチャじゃん。向こう…)

リア充で溢れかえる時期

この2人もその中の一員ですか。

桃ちゃんも〝素直〟になりなよ?

素直じゃないのかな

…青~

青の教室

約束はしてなかったけど何となく顔を出してみた

…あ、桃先輩

青ちゃんならなんか予定あるらしくて先に帰りましたよ~

……あ、そうなの?ありがと

予定なんてあって普通

すぐに納得して昇降口へと足を運ばせた

─その帰り道

なんとなく寄ったショッピングモール

いつも通り人で賑わっている

多数の店舗の前にはバレンタインコーナー。

(バレンタイン…かぁ)

(チョコ買おうかな……)

どの店で買おうか目を走らせていく

………、

その店舗のうちひとつ

青が真剣な顔つきでずらりと並ぶチョコを眺めている

(…青…?)

声でもかけようかなんて一瞬そんな思考が過ったけど真剣さにその思考は打ち消される

ひとつのチョコを手にしてはまた他のものに手を伸ばしたりとかなり考え込んでいる様子

(……めちゃ真面目じゃん。)

(あれ程真面目って……絶対好きな人じゃん……)

やけに心臓が痛む

経験したことの無いような感情に従順になるような事しかできない

この鼓動

この痛みは

恋と呼べるのだろうか

__遅くなっちゃったな……

真剣に迷いすぎた結果

時間を忘れもう外は暗かった

(寒……)

かなり冷え込む

吐息が白くなって冷えた空気中に溶けてゆく

嗚呼

どうしようもなくさみしいね

……逢いたいな

バレンタイン当日

変わらない朝

(どのタイミングで渡せば……)

__青ー、教室ここだろー?

……え"

……あ、ほんとだっ、じゃあねっ!!

あー、うん、じゃな

ぎこちな過ぎるよ、我ながら。

……っ、

学年も階も違う

伝えべき時間は____

……あの

桃く…桃先輩居ますかっ!?

放課後

残っている生徒はまだ少し居る

あー、今日確か委員会って…

……あ、そっか…!

ありがとうございます…!!

ぺこりと一礼

確か委員会活動室は___

真っ先に向かう

……(チラッ

ちらっとバレない程度に身をすくめて覗いたはずがすぐにバレた

……ん?w青…?w

……え、…あッ、

いーよ別に、まだ委員会の人達揃ってないから

……そうなの?

うん…で?どしたの?

「一緒に帰りたい」

これを口にするのは想像以上に恥ずかしくて

自分でもびっくりするほど躊躇う

……一緒に、帰りたいなって…

思った以上に震えた声

こんなんで渡せるわけないじゃん___。

……え、

委員会結構長引くよ?

今日は先帰りなよ、

やけに優しく接する彼からただ目を逸らす

僕がらしくなく真っ赤な顔で言うくらいだから心配でもしているのだろうか

そんな距離感がどうも照れくさくって

えぇ"~……ッ、やだぁぁッ、

いつものテンションではっちゃける

……だーかーら…ww

僕の事1人にして帰らせるのっ?

別に1人でも帰れるだろww

滅茶苦茶に笑う彼がどうしても愛おしくて

……だめなの?

思わずズレたテンション感

はいはい、…今日はもう帰れよ?

どうせ渡すのは無謀?

___そりゃそうか

…はぁーい、

仕方なく了承

___……

誰も居ない教室

自分のクラスじゃない__桃くんのクラス。

直接チョコ渡すのは無理だから

……(スッ

彼のスクバの中

そっとチョコを入れる

(……結局逃げちゃうんだなぁ。)

彼の席

なんとなく 座ってみた

ちょっとだけ 僕の椅子より高い

差し込む夕日

すぐに帰ろうと思いつつ

そんな外を眺めた___

───ガラガラッ

ふぅぅ……疲れた…

……(寝

ふと自分の机に目を向けると

すぅすぅと寝息を立てて眠りこけている彼の姿が。

え…w青…?w

……ん……ぁ…

……ww

幸せそうな寝顔が愛おしくて

……起きろよ…w

華奢な彼の体を優しくさする

うぅ、寒……

目覚めてきた?

見慣れた道

家までまだ少しある

俺の机で寝てたんだもん、びっくりだわ

……僕もなんで寝てたか覚えてないし…

ほんとなんで?w

……(くしゃみ

吹かれた冷たい風

……どした、風邪ひいた?

う~…昨日寒かったから…

夜の冷え込み凄かったもんなぁ…

昨日帰り夜になってたから尚更_なんて、言えないけど

風邪ひいたかもお…っ、

ふ~ん、

え、なに?もうちょっと心配してよっ、

思った以上にシラケた反応

思わずツッコむ

ごめんww

不意に僕の手が君の手に触れた

……手冷たっ、

んぇ?そう…?

手袋しろよ、

え~…持ってないんだもん

はぁ…とため息

ほら、手。

……え、

ぎゅっと手が掴まれたと思えば

彼の上着のポケットに無理矢理手を入れられた

繋いだまんま。

あったかいっしょ?

……あ

頬はもうすでに熱い

………うん。

……

前までこんな優しかった?

今までの距離感が分からなくなる

……あ、ねぇ、

今日うち来る?

……!

そりゃあもちろん

躊躇いなく頷く

……うんっ、!

お邪魔しまーす。

桃くんはというと…

帰ってすぐスクバを特定の場所に置いた

……さっ、ゲームしよ~

なんだ、結局?

別にいいだろ~

まぁ

定番で楽しいけどね

 

 

あ"ぁぁぁ…ちょ待って死ぬ……やだっ、

おら死ね青ッ!!

※ゲーム中です。

危なっ……おらっ、

は、ッなにそれきもッ、!?

パタリと画面の中で倒れる彼のキャラクター。

……よっしゃあああっ、

堂々と勝ち誇ってみせた

今のズルいって……

そんな彼の負け惜しみにも隙間なく反論した

ズルじゃないですー!!戦法ですううっ、

害悪戦法だろ……っ

そんなんじゃないって!!

言い合いだけで息を切らす

たまたま勝っただけだもんなぁ~?

たまたまじゃないからっ!!

証明するから、やろ!!

はいはい、w

なんやかんや楽しい言い合い

もし

君と僕の思いが違うなら

あのチョコが彼の目に入ってしまったなら

こうやって言い合う事も無くなっちゃうんじゃないかな

(……これで最後?)

嗚呼

どうしよう

しんどい

……ごめん、トイレ借りるね

ん、りょーかい

___(ガチャンッ。

馬鹿だ 僕

何ひとりで感傷的になってるんだろう

彼がリビングを淡々と出ていく

(……スクバ片付けとくかぁ)

スクバを開けて中身を取り出そうとした時

何か四角い箱のようなものに手が突っかかった

……なにこれ…?

スクバから取りだした

〝それ〟は___

(……え)

(チョコ……?)

〝桃くんへ〟

手書きでそう書いてある

その字は___

……ぁ、

……!

間違いなく

彼の字だ

……それ…、

ただ立ち尽くす彼の姿

これ、青のでしょ?

ただその姿を見て訊いた

〝これ、青のでしょ?〟

間違いなんてない

その通りなのに

……。

うん……、

これ義理?友チョコ?

なんて言って優しく微笑んだ

〝義理〟か〝友達〟の2択だけ?

〝本命〟って選択肢はないの?

本命……だし…っ、/

何故か涙目になって

頬を赤らめる

……

……ッ、///

今までにない温度感

異様な鼓動の速さを覚える

……えっ…と

顔、めっちゃ真っ赤じゃん、w

……っ!

いつものテンション感

逆にドキマギしちゃうよ

ぅあ……これは……ッ、///

……ありがとね、これ

……!

うつむいていた顔をぱっとあげた

彼の瞳と瞳がぶつかった

……ねぇ、青

……ん、?

これ。俺からもあげる

……え

これは___

チョコ…?

……うん、そう、ッニコッ

……え"ッ、///

すぐ真っ赤になるんだなぁぁ…ww

う…るさい……っ///

ふいっと目を逸らして反論する

この空気感

前と一緒だな

でもね 僕

前以上の関係になりたいの

わかんない?

……ねぇ、すき…?

……っ、

違う

もっと遠回しに言うつもりで___

……なに、急に……っ///

……え

思ったより真っ赤な彼の頬

え……桃…くん…、

一瞬硬直する

……桃くんこそ

でも

すぐにあのテンションを取り戻してしまう

真っ赤じゃん…っ?、

……っ、!///

不意にかわいいなって思ってしまう

ね〜え、すきなの?

立場逆転

くすっと笑って尋ねてみた

……だぁぁっ、///(ギュッ

んわッ、!?

照れ隠しか抱きついてきた君

勢いで後ろに倒れ込む

んねぇ…桃くん…っ、

好きだよ、ッ分かれよ…ッ、///

……へっ、///

不意打ち

ダメージ1000

……なに、青こそ結局真っ赤じゃん

嗚呼 僕

〝素直〟になれない

……うるさッ、んぐっ、!?

頬をきゅうっと掴まれる

青も言ってよ、すきって

……、!!

……や、…

……なんで?

はずかし……っ///

せっかく打ち負かしてやるチャンスだったのに

不意打ちのダメージで僕の負け

…っw顔赤すぎ……ww

誰のせいだと思ってんの、っ!?///

素直じゃないね

俺のせいです、認めるよ

……!!

素直じゃない

そんなバレンタイン___。

みく

めっちゃ遅れましたほんとすみません…😭😭

みく

バレンタイン投稿予定だったのに遥かにズレた……!!!

みく

ほんっっとう申し訳ない!!

みく

正直ホワイトデー投稿でも良かったんじゃないか…??

みく

気を取り直してッッッッ!!

みく

皆さん見て頂きありがとうございます!

みく

これを見て少しでも甘酸っぱい気持ちになれたら!!いいです!!

ご拝読ありがとうございました🍀𓂃𓈒𓏸︎︎︎︎

この作品はいかがでしたか?

584

コメント

7

ユーザー

みくさああああん!!!! かわいいいいいいいいいいいい!! まじで照れてるとこも可愛すぎますしほんと自分家族しかチョコ貰ってなかったので青春だな~って思いましたよ!! 神作をありがとうございます……!!

ユーザー

ぉぉぉおおおおおおお好きぃぃぃぃぃぃぃぃぃいぃぃぃいいいいいいいいいいいいい((((((((((((( ほんっっとに尊すぎる…(((( このツンデレすぎる2人がもう……わぁぉぁって(???) 書き方神様すぎますよ…😭💞(?)

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚