『オレンジの悪魔に気を付けろ』
モブ
クッソ……
モブ
痛ぇな……
モブ
酷くやられた…
モブ
足に銃弾受けて歩けねぇじゃねぇか…
トウヤ
……………………
モブ
ったく、どうすれば良いんだよ……
トウヤ
大丈夫か?
モブ
ひっ、…は?いつの間に…
トウヤ
先程来た
トウヤ
それより大丈夫か?
モブ
ッッ…近寄るんじゃねぇ…
モブ
どうせ、殺すんだろ!!
トウヤ
?
トウヤ
そんな事しない
トウヤ
それより、その足痛いんだろう?
モブ
っ、それは……
トウヤ
怖がらなくて言い
トウヤ
俺の相棒も良く怪我をしてくるんだ
トウヤ
だから、応急処置ぐらいなら出来る
モブ
お前…名前は…
トウヤ
名前?
トウヤ
名前はアオヤギトウヤだ
モブ
アオヤギ……
モブ
分かった、頼む
トウヤ
嗚呼、じっとしといてくれ
モブ
(此奴は天使だ)
モブ
(俺に降り注いだ俺の天使)
トウヤ
終わった
モブ
おお、ありがとな。えっと…アオヤギ
トウヤ
嗚呼
トウヤ
では、俺は帰るとする
モブ
え?お、おい待て
トウヤ
ん?何だ?
モブ
何か、礼をさせてくれ
モブ
こんなことして貰って、このままなんて流石に悪い
トウヤ
いや、大丈夫だ
トウヤ
俺がしたかったことだしな
モブ
いや、でも…
モブ
(この天使を離すわけには…)
アキト
おい、お前何してんだ?
トウヤ
アキト……
モブ
お前こそ………ヒュッ…
『オレンジの悪魔に気を付けろ』
モブ
お、おいアオヤギ…逃げるぞ
トウヤ
ん?なんでだ?
アキト
おい、汚ぇ手でオレのトウヤに触ってんじゃねぇぞ
モブ
う″っ……アオヤギ…此奴は悪魔だ
モブ
此奴は、オレンジの悪魔だ
モブ
オレンジの悪魔からは逃げねぇとならねんだ
トウヤ
悪魔?
アキト
だーから!触ってんじゃねぇよ
モブ
ゴフッ…っ…ゲホッ、ゲホッ……
モブ
アオヤギ、は、早く……
トウヤ
どうして逃げなければならないんだ?
トウヤ
俺はとうの昔にアキトの隣にいると決めた
モブ
だが…っ…
トウヤ
む、そこまで言うなら
トウヤ
″死んでくれないだろうか″
モブ
は?
トウヤ
大丈夫だ。悪いようにはしない
モブ
だが、おいっ…
トウヤ
……そうか…無理だったか…
モブ
(俺の天使が悲しんでる…)
モブ
(なら………)
バンッ
トウヤ
ふふ
モブ
(笑顔が綺麗だ、俺の天使…………)
モブ
(バタッ
アキト
お前が殺すと思わなかった
トウヤ
どうもアキトのことを知ってそうだったから
アキト
ま、働き手としても使えたと思うがな
トウヤ
む、アキトを悪く言う人間を近くに置いておきたくない
トウヤ
だが、そう、だな……
トウヤ
貴重な働き手を感情にまかせて殺してしまってすまない……
アキト
別に気にすんなって
アキト
お前がやってなきゃオレが殺してたしな
トウヤ
………すまない、アキトのように上手く客を取れなくて……んっ…
アキト
謝ることしか出来ない口は塞いどいてあげねぇとな
アキト
それに、ほんとに気にしなくて良いぞ
アキト
(ほんとは、こういう仕事も、血を見るのも好きじゃねぇ筈なのに…)
トウヤ
俺は、アキトと居るためだったら何でもやりきる
アキト
(背中を預けてくれるのは嬉しいが…ただ…)
アキト
自分の命を無下に扱うのはやめろ
トウヤ
え?
アキト
あの時、あいつがお前に銃を向ける可能性だって充分に合った
トウヤ
だ、だか、それはアキトも同じで…
アキト
オレはあいつの背後に居たから撃たれねぇよ
アキト
お前は、自分の命も天秤にかけてんだよ
トウヤ
ちがっ…
アキト
もし、自分が死んだらオレが殺せば良いとでも思ってんだろ
トウヤ
……………
アキト
ふざけんじゃねぇぞ
トウヤ
……………あ…
トウヤ
んッ…あき……………、と…っ?!
アキト
お前が生きてなきゃ隣にいたって意味がねぇだろ!!
トウヤ
あッ…………すまなっ……んっ…
アキト
なぁ、ほんとに分かってんのか?
トウヤ
わかっッ………っ、分かったから…!!
トウヤ
も、もうしないからぁ…(泣
アキト
ったく、言ったからな?
アキト
危ねぇことはすんな、頼むから
トウヤ
ああ
トウヤ
早く帰ろう、アキト
アキト
おう
アキト
(ったく、悪魔はどっちだっつーの)
感想求む
リベンジなんで







