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涼夏
今日も女子たちがキャーキャーと 騒いでいる。
もちろんその輪の中心に居るのは 外見内面共にイケメン 文武両道の学園の王子 小日向紘くんだ。
女子たち
小日向くん
女子たち
小日向くんが喋るたびに 耳が割れるような歓声が起こる。 同じクラスになったばかりの時は うるさくてたまらなかったけど 今では慣れてしまった自分が怖い。
真波
涼夏
真波
こうやって親友の真波と 側から観察して1日が終わる。 そんな毎日も悪くないし むしろ楽しいくらいだ。
今日も「そんな毎日」の 1つとして 終わるはずだった。
涼夏
思ったよりも委員会の仕事が多くて 完全下校までに終わらない… そう絶望を感じていた時だった。
バタバタバタ!!
涼夏
女子たち
小日向くん
女子たち
涼夏
そんな他人事のように 呑気に考えていたら 突然教室のドアが開いた。
ガラガラガラッ!
小日向くん
涼夏
小日向くん
小日向くんはそう言って 私の手を引いて握り締めた。
小日向くん
小日向くんが私にそう笑いかけるのとほぼ同じタイミングで 追っかけの人たちが教室に 勢いよく入ってきた。
女子たち
小日向くん
女子たち
小日向くん
女子たち
小日向くん
女子たち
涼夏
女子たち
女子たち
追っかけの人のあまりの怖さに 気圧されて今にも泣きそう…。
そんな時だった。
小日向くん
小日向くん
涼夏
いきなり私の手を思い切り引いて 全力ダッシュし始めた小日向くん。
心臓の動きがどんどん 速くなっていくのがわかる
このドキドキは 走ってるからかな。 それとも…
続く