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日向王子と日影姫

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日向王子と日影姫

1 - 日向王子と日影姫

♥

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2019年10月31日

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涼夏

はぁ…今日もうるさいなぁ…。

今日も女子たちがキャーキャーと 騒いでいる。

もちろんその輪の中心に居るのは 外見内面共にイケメン 文武両道の学園の王子 小日向紘くんだ。

女子たち

紘くん!今日も髪の毛決まってる!すっごい似合ってるよ!!

小日向くん

ありがとう😊
ゆいちゃんもあやちゃんもはなちゃんも今日の髪型すごい似合ってる。

女子たち

きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!ありがとう!紘くん!!

小日向くんが喋るたびに 耳が割れるような歓声が起こる。 同じクラスになったばかりの時は うるさくてたまらなかったけど 今では慣れてしまった自分が怖い。

真波

ったく今日もうるさいねぇ

涼夏

だよね笑笑
毎日見てるだけでも大変そう。

真波

しょうがない、あんなイケメン、滅多に拝めないもんなぁ。

こうやって親友の真波と 側から観察して1日が終わる。 そんな毎日も悪くないし むしろ楽しいくらいだ。

今日も「そんな毎日」の 1つとして 終わるはずだった。

涼夏

やばい!!やばいやばい!


委員会の仕事が終わらない

思ったよりも委員会の仕事が多くて 完全下校までに終わらない… そう絶望を感じていた時だった。

バタバタバタ!!

涼夏

何!?何何何!?!?!?

女子たち

待って〜!!!
紘くーーーーん!!!!

小日向くん

わかったから!明日でいいからもう今日は追いかけて来ないで!!

女子たち

ダメ!今日もらってほしいの!そのために頑張って作ったの!

涼夏

(小日向くんの過激な追っかけがいるっていうのは聞いてたけど、こんな放課後遅くまで追っかけられてるんだ…大変だな)

そんな他人事のように 呑気に考えていたら 突然教室のドアが開いた。

ガラガラガラッ!

小日向くん

ハァ…ハァ……
あ!日影さん!!

涼夏

えぇ!?小日向くんどうし…

小日向くん

日影さんタイミング良い!
僕の彼女のフリしてくれない?
お願い!
ほら!!!!!
もう追っかけが来ちゃう!

小日向くんはそう言って 私の手を引いて握り締めた。

小日向くん

急にごめんね?
日影さんはそのまま何もしなくて大丈夫だから。

小日向くんが私にそう笑いかけるのとほぼ同じタイミングで 追っかけの人たちが教室に 勢いよく入ってきた。

女子たち

紘くー…って誰その人!

小日向くん

ん?僕の彼女だよ?

女子たち

待って!手繋いでる⁉︎

小日向くん

うん、彼女だもんねぇ

女子たち

そんなどこの誰かもわからない人が紘くんの彼女なわけないじゃない!

小日向くん

どこのだれって…笑
僕と同じクラスなんだけどなぁ

女子たち

…っ!
あなた、名前なんて言うの?

涼夏

あっA組の日影涼夏です。

女子たち

やっぱり知らない!
本当誰なの?

女子たち

私たちが知らないくらい顔広くないのに紘くんの彼女とか…笑笑

追っかけの人のあまりの怖さに 気圧されて今にも泣きそう…。

そんな時だった。

小日向くん

じゃあ僕、涼夏と一緒に帰る約束してるから!じゃあね!

小日向くん

帰ろ!涼夏!

涼夏

う、うん!

いきなり私の手を思い切り引いて 全力ダッシュし始めた小日向くん。

心臓の動きがどんどん 速くなっていくのがわかる

このドキドキは 走ってるからかな。 それとも…

続く

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