命懸けの薬屋は私(姫)です！

そう言うクロウトの息が荒い。きっとリーナが自室に居なかったから、ずっと城中探し回っていたのだろう。

と、周りを見た後に声を出し、その次に顔を顰(しか)めミハエル兄弟を見た。

そう怒りを秘めた声で言うと、次第に空気が重くなりミハエル兄弟を緊張の最長へと誘(いざな)った

緊張の最中、最初に声を出したのはクエンカだった

言い終わると苦笑いをした。

幸い、リーナの持っていた本はクエンカが咄嗟に隠していたのでバレはしなかった。

言うと、申し訳なさそうに頭を上げた

その時その日は初めてにっこりと笑った。 それを見てミハエル兄弟は共に緊張が解(ほぐ)れ、自分たちの城へと戻って行った。

そんなことを思っているとコンコンコンと、ノック音が聞こえた

この日はクロウトとは別の人が担当をしている

そう聞くとリーナは目を輝かせながら説明した。

ニコッと可愛らしい笑顔を見せ言った

恐怖からなのか はたまた、好奇心からなのか

身体が小刻みに震えている。