《車》
渡辺翔太
、っおい、
渡辺翔太
もっと早く、!
岩本照
やってるって…っ、
アクセルをあるだけの力で踏み
車をとばす
渡辺は少し声を荒らげながら
岩本を急かして
阿部は下を向き
ただ、大事なメンバーの無事を祈る
ラウールは不安そうに目黒に体を寄せ
目黒はラウールを支えながら
感情を抑えるようにしている
《海辺》
キキーッ
岩本照
着いたよ、!
渡辺翔太
早く行くぞ、っ
《海の家》
キキーッ
夕方になり人も減った海辺に
激しいブレーキ音が響いた
宮舘涼太
(誰か……来たのかな、なーんて…)
何も食べ飲みせず
まもなく2日が経とうとしていた
既に向井と宮舘の体力は
限界だ
そんな中
深澤は睡魔と戦い
佐久間は眠ってしまっていた
ザワザワ…
一一一!!、ーー?!
外がざわつき始める
向井康二
外…騒がしいな、
深澤辰哉
何か、あったのかな?、
佐久間大介
んん…?
佐久間大介
なに……、?
宮舘涼太
わかんな…ッ、
バンッ
"わかんない"
宮舘がそう言いかけた時
閉ざされていたあの扉が
勢いよく開いた
そこには
ラウールと
阿部の姿があった
岩本と渡辺、目黒は
見張りについていた男達を
投げ飛ばしていた
ラウール
4人とも、!!
ラウール
大丈夫…っ?!
阿部亮平
今のうちに、逃げよう、!
阿部亮平
歩ける、っ?
ラウールと阿部に連れられて
4人は外に出た
_𝓉ℴ 𝒷ℯ 𝒸ℴ𝓃𝓉𝒾𝓃𝓊ℯ𝒹_