あれから数日、僕はいつも通り仕事を終わらせてふらふらと元貴の家へ帰宅した。
なんだか精神的にも身体的にも疲れて体が重い。
涼架
僕にとって元貴を待っているこの時間が1番辛い。
待っても待っても帰ってこない元貴をひとりぼっちで待つのはいつまで経ってなれないし、寂しくて悲しくなる。
しかも最近さらに元貴が冷たくなったように感じる。
僕が話しかけても返事をあまりしてくれなくなった、それでも元貴に嫌われたくなくて何も言えないで居る。
元貴
気づいたら眠ってしまったいたのか、目が覚めたら目の前に元貴が立っていた。
涼架
月明かりで見えた顔は複雑な顔をしていた。
涼架
元貴
涼架
元貴
胸が痛んだ。
そのままどっかりとダイニングチェアに座った元貴につい本音が漏れてしまった。
涼架
元貴
涼架
元貴
涼架
元貴
冷たい言葉が心に突き刺さる。
涼架
元貴
もう耐えきれなかった。
涙がこぼれて視界が霞む。
涼架
それでも元貴がこっちを見ることは無かった。
結局あの後そのまま僕はソファで眠ってしまった。
職場に着き、休憩してる時スマホに通知が来た。
確認してみると、男性と女性の仲良しそうなツーショットがアイコンのアカウントからのフォロー申請だった。
おそらくこれは、元貴の浮気相手だろう。
映ってる男性の服は元貴が愛用しているブランドのだし、そもそも僕が元貴を見間違えるはずがない。
この写真に映ってる元貴は、僕が大好きだった優しい笑顔を女の子に向けている。
涼架
いくら元貴でもここまで堂々と浮気はしないからこの写真に映ってる子がわざと送ってきたのだろう。
震える手でスマホを持ち直す。
嫌がらせなんて初めてで困惑や怖さで泣きそう。
滉斗
突然後ろから話しかけられて驚いて振り向くと同僚の若井が居た。
心配そうな顔で僕を見ている。
涼架
滉斗
涼架
半分自分に言い聞かせるように答える。
今の傷付いた心に若井の優しい言葉は響きすぎて泣いてしまいそうになる。
若井の前で突然泣いたら驚かせてしまうから無理やり笑顔を作ってそのまま席を立った。
滉斗
いつも純粋で綺麗な笑顔の涼ちゃんが無理やり笑顔を作っていた。
涼ちゃんの後ろ姿を見送りながらため息を吐いてしまった。
滉斗
俺、若井滉斗は涼ちゃんの事が好きだ。
だから涼ちゃんの様子が気になって仕方がない。だって日に日に表情が曇っていくのをずっと見ているから。
涼ちゃんがそうなった心当たりがあるとすれば、
滉斗
でも涼ちゃんからしたらただの友達の俺に聞く権利は無いだろうから何も出来ないで居た。
滉斗
前よりも少し小さくなった背中に向かって心の中でそう願った。
コメント
1件
あぁ本当に好きだわ笑