ミサ
ミサ
来栖奏
犯人
来栖を刺した男はナイフを床に投げ捨てると
焦ったように逃げていった。
ミサは自分を庇い腹を刺された来栖に駆け寄る。
ミサ
ミサ
来栖奏
来栖奏
来栖はその場に倒れ、 苦痛で歪んだ笑みをミサに向けた。
ミサ
来栖奏
来栖奏
来栖奏
ミサ
来栖はゆっくりと目を閉じ、 そのまま動かなくなった。
ミサは、震える両手で来栖の頰を包み叫ぶ。
ミサ
ミサの悲痛な叫びが廊下に響き渡る。
──そこへ、1人の女生徒が近付いていく。
ユイ
ミサ
ユイ
ユイ
来栖を陥れ、今回の事件の引き金になったユイは
鋭い表情で口角を上げる。
ユイ
ミサ「何言ってるの?」◀︎ ミサ「誰か助けて!」
亜沙
亜沙
亜沙
私の持つスマホには、 さっきまでプレイしていたアプリの画面が。
亜沙
亜沙
亜沙
私はベッドにダイブし、頭を抱える。
子供みたいにボロボロと涙が溢れ、 シーツを濡らした。
亜沙
亜沙
亜沙
亜沙
人気恋愛シュミレーションアプリ 『イケメン生徒会〜運命の恋〜』
私の推し来栖奏は、 ヒロインに愛されることを誰より望む、
ちょっと精神的に病んだ男子… いわゆる、ヤンデレ男子だ。
けど、ヤンデレが行き過ぎるがあまり、 いつも死亡ルート。
──そのキッカケとなるのはいつも
亜沙
亜沙
亜沙
親が学校に多額の寄付をしているから
生徒会でもやりたい放題。
自分が生徒会長に想いを寄せているからって
来栖くんを使い、 生徒会長が思いを寄せいているヒロインミサに
いつも困難を与える最悪の悪女、ユイ。
亜沙
亜沙
亜沙
亜沙
私は、今日あった酷い出来事を思い出す。
23時、夜のオフィス
亜沙
亜沙
先輩
先輩
先輩
亜沙
先輩はいつも私に仕事を押し付けておいて
それが終わらないとヒステリーを起こす。
自分が責任を取らされるのが嫌だからだ。
先輩
先輩
亜沙
上司
上司
先輩
先輩
亜沙
上司
亜沙
上司
上司
私達の騒ぎようにオフィスに入ってきた上司は
まるでゴミを見るような目で私を見る。
私は、先輩を頼ったことなんてほとんどない。
亜沙
亜沙
亜沙
亜沙
だから余計に、私は来栖くんに癒され
このアプリに依存していた。
亜沙
亜沙
亜沙
亜沙
私はベッドに倒れこみ、涙を流す。
そのうちにだんだんと眠気が襲ってきて
気付くと眠りに落ちていた。
──だから、私は気付かなかった。
スマホの画面が大きく、 真っ白く光ったことに。
──ズキン、ズキン
ユイ
ユイ
私は、後頭部に走る激しい痛みで目を覚ました。
ゆっくりと身体を起こすと、 そこがベッドではないことに気付く。
ユイ
ユイ
──階段の踊り場。
明らかにここは私の家ではない。
そして、私を取り囲むように 沢山の制服を着た生徒達がいた。
ユイ
ユイ
女生徒
私が1人の女生徒に話し掛けると
その女生徒は怯えたように後退り、
囲んでいた生徒達も 蜘蛛の子を散らしたようにいなくなってしまった。
ユイ
ユイ
ユイ
ユイ
私はゆっくりと立ち上がり辺りを見渡す。
すると、踊り場には大きな鏡があった。
──そこには
ユイ
何度も何度も呪った、 推しを死へと導く因縁の相手
ユイ
ユイ
コメント
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漫 画 化 お め で と う 御 座 い ま す !
これからどうなるんだろう… すごく楽しみです!
とっても面白かったです!