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ブラック企業勤めだった私が悪女に転生し、推しの死亡ルートを回避するために原作改変します!

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ブラック企業勤めだった私が悪女に転生し、推しの死亡ルートを回避するために原作改変します!

1 - ブラック企業勤めだった私が悪女に転生し、推しの死亡ルートを回避するために原作改変します! 第1話

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2021年06月24日

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ミサ

いやっ!!!!

ミサ

来栖先輩っ…!!

来栖奏

はぁっ……うっ

犯人

くそっ!!

来栖を刺した男はナイフを床に投げ捨てると

焦ったように逃げていった。

ミサは自分を庇い腹を刺された来栖に駆け寄る。

ミサ

来栖先輩っ…

ミサ

待ってて、今助けをっ

来栖奏

…ミサ

来栖奏

ようやく、俺のこと見てくれた

来栖はその場に倒れ、 苦痛で歪んだ笑みをミサに向けた。

ミサ

な、何言ってるんですか…?

来栖奏

愛してるよ、ミサ

来栖奏

…今までありがとう

来栖奏

たくさん傷付けてごめん

ミサ

…来栖先輩?

来栖はゆっくりと目を閉じ、 そのまま動かなくなった。

ミサは、震える両手で来栖の頰を包み叫ぶ。

ミサ

いやああああああっ!!!!

ミサの悲痛な叫びが廊下に響き渡る。

──そこへ、1人の女生徒が近付いていく。

ユイ

あら、死んでしまったのね

ミサ

ユイちゃん…?

ユイ

本当に馬鹿な人

ユイ

私のいうことだけを素直に聞いていればよかったのに

来栖を陥れ、今回の事件の引き金になったユイは

鋭い表情で口角を上げる。

ユイ

次こそ、あんたを排除する

ミサ「何言ってるの?」◀︎ ミサ「誰か助けて!」

亜沙

酷い…!

亜沙

なんでなの…

亜沙

また来栖くんが死んだ…!!

私の持つスマホには、 さっきまでプレイしていたアプリの画面が。

亜沙

(どれだけリセマラしても)

亜沙

(絶対に来栖くん死亡ルートから抜けられない)

亜沙

(これって来栖くんが生きるルートはないってこと…?)

私はベッドにダイブし、頭を抱える。

子供みたいにボロボロと涙が溢れ、 シーツを濡らした。

亜沙

うっ、うぅ…来栖くん

亜沙

来栖くんはヤンデレだから、いつも闇落ちする

亜沙

けど、今回のは酷いよ…

亜沙

自殺じゃなくても、刺されるなんて…

人気恋愛シュミレーションアプリ 『イケメン生徒会〜運命の恋〜』

私の推し来栖奏は、 ヒロインに愛されることを誰より望む、

ちょっと精神的に病んだ男子… いわゆる、ヤンデレ男子だ。

けど、ヤンデレが行き過ぎるがあまり、 いつも死亡ルート。

──そのキッカケとなるのはいつも

亜沙

あの悪女…ユイ…!!

亜沙

今回も、来栖くんがミサへの気持ちをこじらせてるのをいいことに

亜沙

闇落ちルートへ導きやがって…!!

親が学校に多額の寄付をしているから

生徒会でもやりたい放題。

自分が生徒会長に想いを寄せているからって

来栖くんを使い、 生徒会長が思いを寄せいているヒロインミサに

いつも困難を与える最悪の悪女、ユイ。

亜沙

ユイさえいなければ来栖くんは…

亜沙

うぅ…仕事を頑張る気力がなくなる

亜沙

毎日朝から晩まで仕事仕事

亜沙

今日だって…

私は、今日あった酷い出来事を思い出す。

23時、夜のオフィス

亜沙

(終わらない)

亜沙

(明らかにこのスケジュールは無理がある)

先輩

もう、いつになったら終わるのよそれ!

先輩

明日には出さなきゃならないのに

先輩

使えない奴!!

亜沙

…すみません

先輩はいつも私に仕事を押し付けておいて

それが終わらないとヒステリーを起こす。

自分が責任を取らされるのが嫌だからだ。

先輩

ねぇ!聞いてる?!

先輩

あんた使えないのよ!バカなの?!

亜沙

今、すぐに

上司

ほらほら、大きな声を出さないんだよ

上司

どうしたんだ?

先輩

っ…課長

先輩

この子の仕事が遅くて…

亜沙

課長

上司

…またか

亜沙

えっ

上司

いつまでも先輩に頼りきりで

上司

どういうつもりなんだ?

私達の騒ぎようにオフィスに入ってきた上司は

まるでゴミを見るような目で私を見る。

私は、先輩を頼ったことなんてほとんどない。

亜沙

(くだらない…)

亜沙

(ほんっとうにくだらない!!)

亜沙

本当にあの会社、どうかしてる

亜沙

どいつもこいつも最悪…

だから余計に、私は来栖くんに癒され

このアプリに依存していた。

亜沙

(来栖くんが生きてるから)

亜沙

(先輩や上司からのいびりにも耐えて)

亜沙

(仕事も頑張ってこれたのに…)

亜沙

なんで死んじゃうの…?

私はベッドに倒れこみ、涙を流す。

そのうちにだんだんと眠気が襲ってきて

気付くと眠りに落ちていた。

──だから、私は気付かなかった。

スマホの画面が大きく、 真っ白く光ったことに。

──ズキン、ズキン

ユイ

ん…

ユイ

痛い…

私は、後頭部に走る激しい痛みで目を覚ました。

ゆっくりと身体を起こすと、 そこがベッドではないことに気付く。

ユイ

えっ…

ユイ

待って、ここどこ?

──階段の踊り場。

明らかにここは私の家ではない。

そして、私を取り囲むように 沢山の制服を着た生徒達がいた。

ユイ

あ、あの

ユイ

ここってどこですか?

女生徒

ひっ!!

私が1人の女生徒に話し掛けると

その女生徒は怯えたように後退り、

囲んでいた生徒達も 蜘蛛の子を散らしたようにいなくなってしまった。

ユイ

え、なにあれ

ユイ

感じ悪すぎでしょ…

ユイ

(こっちは倒れてたのに)

ユイ

(っていうか、これって夢?)

私はゆっくりと立ち上がり辺りを見渡す。

すると、踊り場には大きな鏡があった。

──そこには

ユイ

えっ…?!!

何度も何度も呪った、 推しを死へと導く因縁の相手

ユイ

何で私…

ユイ

ユイになってるの?!

ブラック企業勤めだった私が悪女に転生し、推しの死亡ルートを回避するために原作改変します!

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コメント

51

ユーザー

一話だけでもすっごく面白かったです!!!!! やっぱり実力のある人はすごいですね!!!!! めちゃファンで応援してます!!! でも体調管理にだけは気をつけてください!! 体調を崩さないように祈ってます!! あ、あとフォローさせていただきました!! フォロー失礼します。 (長文すみませんでした。。。)

ユーザー

漫画化おめでとうございます⭐︎

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