あの頃は
幸せだった
楽しかった
でも
悲しみは突然やってきた
れい
りさ
れい
りさ
りさ
れい
りさ
付き合い始めた頃は
幸せいっぱいだった
ずっと続くと思っていた
りさ
れい
れい
りさ
少しメドウだなと
思ってはいたけど
まだ幸せだった
出かけたりも
していた
それが徐々になくなっていくと
ある日彼女から言われた
りさ
りさ
れい
れい
りさ
りさ
りさ
れい
れい
りさ
りさ
2人で水族館に
行くことになった
多分
これが最後だったんだろう
俺が軽く考えてたから
めんどくさいと
思うようになってたから
大切にしていなかったから
あの、事故は起きてしまった
水族館に行った2日後
この日も
りさから連絡が来た
'出かけよう'と
俺はいつもと同じ予定があるから無理と言ってしまった
でも、なぜかこの日だけは
あいつもめげづに
会えないなら自分から会いに行くと言ってきた
俺が素直に
行くから待ってろとか
言っておけばよかったのかもしれない
めんどくさがらずに
ちゃんと目を向ければよかったのかもしれない
これは俺への天罰だ
そう思った
正直、会いに来るなんて
本当だとは思ってもなかった
だからあの連絡が来た時
'嘘だろ'と
そう思った
友達から電話が来た
かい
と
当然俺は
りさが家に来ているわけがなかったので
れい
そう言った
その言葉に
向こうからの声は
少しの間聞こえてこなかった
どうしたのだろうと思った
次の瞬間
思いもよらない言葉が出てきた
かい
かい
かい
言葉が出なかった
少しの間呆然としてたが
俺は無意識に
立ち上がり素早く玄関を出た
道の交差点では
何人かの人が群がっていて
救急車やら何やらと
ガヤガヤしていた
俺は呆然としながらも
群がっているとこへと
歩いた
そこには
頭から血が沢山流れ出ている
りさの姿があった
周りの大人に
君、この子の知り合い?
と、聞かれたから
…はいっ……
そう答えた
俺は混乱していて
何もすることが出来なかった
救急車が来て
唯一リサを知ってるのが俺だけだったから
俺と救急車を呼んでくれた大人が乗って
近くの病院へと
急いで向かった
救急車に乗っている時
悲しかったのか 悔しかったのか
色んな感情が出てきて
涙が止まらなかった