コスモス畑
静かでコスモスの花が 世界を埋め尽くす様に広がる場所
風も心地よくて 目を閉じると眠そうだ。
パシャ、パシャッ。
綾孝 京谷
今日もいいの撮れた…。
俺はコスモスが大好きだ。
紫から薄ピンクまで 綺麗な色が付いている花。
その花を見るだけで 心が和む。
綾孝 京谷
すぅ…はぁ…
深呼吸をする。 誰もいなくて、静かで─。
パラ…パラッ……
綾孝 京谷
ん?
振り向くと大きな木の そばで1人本を読む人がいた。
綾孝 京谷
ここにも人来るんだ…。
俺は興味本意で、本を読む人の 側へ行った。
綾孝 京谷
あの
??
……
綾孝 京谷
あの…
??
……
綾孝 京谷
あの…?
??
うるさいです、しずかにしてください
綾孝 京谷
っ…すみません。
少し強い口調で 叱られた。
??
…それで、なんですか?
綾孝 京谷
え?
??
何か用事があるんでしょ?
綾孝 京谷
あ…えっと…
興味本意で近づいたから 用事なんて何も無い。
綾孝 京谷
(ど、どうしよ…)
綾孝 京谷
すみません、興味本意で…
??
……
??
ふふっ
綾孝 京谷
(あ…笑った…)
??
君、面白いね
綾孝 京谷
そ、そうですか?
??
うん
??
私、多崎 優音。
多崎 優音
よろしくね。
綾孝 京谷
俺は綾孝 京谷です。
多崎 優音
京谷くんか。
綾孝 京谷
はい
多崎 優音
毎日いるの?
綾孝 京谷
まぁ…
多崎 優音
私も
綾孝 京谷
それなのに今日まで気づかなかったんですね(笑)
多崎 優音
えぇ
多崎 優音
……明日、またここで。