汐彩
ふわぁ〜⋯
司
お、汐彩か!
司
おはよう!
汐彩
おはよ~。
司
どうした?寝不足か?
汐彩
うーん、ちょっとね⋯
2-A 教室
2限目
汐彩
(やばい、集中出来ない⋯)
汐彩
(昨日ちゃんと寝れなかったからか。)
汐彩
(昼休みちょっと寝るしかないな⋯)
昼休み
汐彩
ふぅ⋯さっさとお弁当食べて⋯
保健室の先生
彩葉さん、いますか~?
汐彩
あ、はい。
保健室の先生
実は今日の保健室の掃除の子が休みで、
保健室の先生
一人じゃ大変そうだから彩葉さん入ってくれる?
汐彩
はい、分かりました。
保健室の先生
ありがとうね。
汐彩
(はぁ⋯仕方ないか⋯)
汐彩
(これで一通りは終わったかな⋯)
汐彩
終わりました。
保健室の先生
あ、ありがとうね。
保健室の先生
ついでで悪いんだけど壁のポスター剥がしておいてくれるかな?
汐彩
(まじか⋯)分かりました。
汐彩
(やばい、疲れた⋯)
生徒
よいしょ⋯っと、
生徒
あっ!!
バサバサバサッ
汐彩
大丈夫?
生徒
あっ、ありがとうございます。
生徒
(見たことないし⋯2年生の人かな?)
生徒
ごめんなさい⋯
汐彩
いいよ、どこまで運ぶの?
生徒
科学準備室⋯です。
汐彩
わかった、運ぶの手伝うよ。
生徒
あ、いえ、もう大丈夫なので⋯
汐彩
ううん。また転んじゃうかもでしょ。
生徒
すいません⋯
生徒
ありがとうございます。
生徒
拾うの手伝ってもらった挙句運んでもらうだなんて⋯
汐彩
いや、大丈夫だよ。
汐彩
それじゃあ、私はこれで。
汐彩
はぁ⋯
汐彩
もうここで食べようかな⋯?
「───────。」
汐彩
?
汐彩
上って⋯屋上だよね。
汐彩
⋯誰か、居るのかな。
ガチャッ
??
(誰か来た⋯?)
??
⋯あ、お姉ちゃん?
汐彩
え?
??
あ、いや、そういう訳じゃなくて!
??
叶ちゃん!あの子!
??
叶ちゃんがよく叶ちゃんのお姉ちゃんの話をするから!
??
何となく顔とか似てるし!
汐彩
あ、そうだったんだ。
汐彩
私は彩葉汐彩。貴方は?
??
ボクは
瑞希
暁山瑞希!よろしく!
瑞希
あ、汐彩って呼んでいい?
汐彩
うん、どうぞ。
瑞希
汐彩はどうしてここに来たの?
汐彩
色々あって三階に居たんだけど屋上から声がしたから。
瑞希
それより汐彩はもうお弁当食べたの?
瑞希
それお弁当箱?可愛い!
汐彩
⋯まだ。
汐彩
まって、あと何分で5限目?
瑞希
あと⋯5分だね。
汐彩
え、やばい。
瑞希
ここで食べたら?
瑞希
ボクは大丈夫だよ。
汐彩
それなら⋯
瑞希
ねぇ、汐彩。
汐彩
ん?ほうひはほ?
(どうしたの?)
(どうしたの?)
瑞希
ここから見える景色、綺麗だよね。
汐彩
うん。
汐彩
すごい綺麗だね。
瑞希
最近は寒いし雨降ることが多かったけど、雨上がりだと虹が出たり空が綺麗なんだ。
瑞希
ボクは、一人で居たい時とかはこうして屋上に来るんだ。
瑞希
静かで、何となく心が落ち着くって言うか⋯
瑞希
あ、ごめんね、いつも来ないから分からないよね!忘れて!
汐彩
⋯いや、分かるよ。
汐彩
とってもいいところだね。
汐彩
私さ、独りぼっちが嫌いなんだ。
汐彩
でも、この景色をいつでも見れるなら独りぼっちでもいいかも!
瑞希
汐彩⋯
汐彩
それに、瑞希もいるし。
瑞希
そうだね。ボクもそう思う。
キーンコーンカーンコーン
瑞希
あっ、戻らないの?
汐彩
ん〜⋯
汐彩
じゃあ5、6限目はサボる。
瑞希
え、いいの?
汐彩
うん。
汐彩
てか、私眠いな~。
瑞希
寝てないの?
汐彩
あはは⋯ちょっとね。
汐彩
私、寝るね。
汐彩
5限目終わったら起こして。
瑞希
はーい♪