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これは、私が実際に経験した話。

山峰結衣

私は山峰結衣。花の高校一年生っ!とぉーっても歴史音痴なの!そんな私だけど、そんな歴史音痴を変えようと今、図書館で本を探してる所なの!

山峰結衣

あ!コレとか良さそう!ちょっと古そうだけど、きっと内容は……。でも高いとこにあって取れないよぉ……💦

????

取ってあげようか?

山峰結衣

いいんですか?!ありがとうございます!

????

はい。どうぞ。それじゃあ俺はここで。

山峰結衣

はい!

なんだか、いい人だったな!よし!読んでみよう!

その本のページをめくってみると、光に包まれて……

山峰結衣

うわっ!何?!光?!そんなっ!私、どうなっちゃうの?!

そして気づくとそこは……

????

あ、起きた?

山峰結衣

へっ?!だっ、誰?!

沖田総司

あ、ごめんね。僕は沖田総司。よろしくね。それにしても、なんであんなとこで倒れてたの?もしかして、長州から来た間者だったりして。

山峰結衣

(カンジャ?何それ。あ。患者さんのことかな。)違います!私、どこも悪くなんてないです!

沖田総司

ぷっ…おもしろっ!w
もしかして、君相当な莫迦でしょ。

山峰結衣

酷いです!莫迦なんかじゃありません!

沖田総司

でも、間者を患者と間違えるなんて、そんな人早々居ないよ。

山峰結衣

それと、ここは何処なんですか?!

沖田総司

ここは壬生。新撰組の屯所。

山峰結衣

しんせんぐみ?それって何ですか?

沖田総司

嘘でしょ!この京で知らないなんて……。珍しい…。それに、着てる服もなんだか異国の物だし。

すると、他の人も部屋に入って来て……

????

おい。例の女は起きたか?

沖田総司

起きてますよ。ほら。

山峰結衣

あ、えっと、山峰結衣です。

????

そうか。……って、ちがあーう!俺は手前の名前を聞いてるんじゃ……。

山峰結衣

そもそも、貴方誰なんですか!名乗る時はまず自分からっていいますし、それに正直そういう性格の人。絶対モテませんよ。

????

あ?!

沖田総司

ぷっ。確かにそれは一理あるね。でも残念。この人はモテまくりの女たらしだから。それはこの人に通用しないんだよねぇ。

????

あ?!手前総司!

沖田総司

なんですか?僕のこと殺すんですか?殺せるわけないのにねぇ。僕の三百六勝、零負。でしたっけ?

????

てめ総司。

山峰結衣

あのっ!なんでそんなに沖田さんのこと怒るんですか?!何も悪いことしてないじゃないですか!

沖田総司

ぷっ。

????

はぁ。

沖田総司

ねぇねぇ土方さん。名乗ってあげたら?彼女だけ名乗らせて、土方さんだけ名乗らないの。ダサいですよ?

????

手前も名乗ってないだろ。

沖田総司

ざーんねーん!僕は彼女が目覚めた時に名乗りましたー!この中で名乗ってないの土方さんだけーっ!

土方歳三

チッ...俺は土方歳三だ。

山峰結衣

あ、どうも。

????

総司ぃ〜!

????

何抜け駆けしてんだよっ!

????

俺もいんぞぉ〜?

沖田総司

抜け駆けしてないよ。あ、彼女が噂の山峰結衣さん。

原田左之助

俺ァ原田左之助!腹にある切腹傷が自慢だ!

藤堂平助

俺は藤堂平助!平助って呼んで!

永倉新八

俺は永倉新八!よろしくな!

山峰結衣

皆さん.....よろしくお願いしますっ!山峰結衣です!

こうして、結衣は新撰組隊士と出会ったのであった。

土方歳三

で、手前は何者だ?

山峰結衣

私は普通の学生です!歴史音痴の。

沖田総司

がくせい?

原田左之助

れきしおんち?

藤堂平助

何それ。

永倉新八

異国の言葉だろ。流石に。

山峰結衣

違います!日本人です!母も父もどちらも日本人です!貴方達こそ、今時着物って、古いですし、それに、学生が分からないなんて。

沖田総司

.....?どちらかと言うと、結衣さんの方が珍しいと思うけど……

藤堂平助

だよな。それにその服装、異国のだよな。

そんな会話か噛み合わない時、

????

おいおいお前ら。俺なしで何してんだ?

沖田総司

先生っ!

近藤勇

総司。今、これはどういう状況なんだ?

沖田総司

えっと、こちら、山峰結衣さんです!それでそれで、なんか、土方さんが結衣さんに対して尋問してて、あっ、えっと、結衣さん。こちら、新撰組局長の近藤勇先生だよ。

山峰結衣

あっ、えっと、山峰結衣です。よろしくお願いします!

近藤勇

うむ.....俺は近藤勇!よろしくな!

山峰結衣

はい!

沖田総司

それで、先生!土方さんが女性に対して尋問...と言うより、拷問?をしてるんですよ?!

近藤勇

そうか。歳。流石に女性に対して拷問するのは.....

土方歳三

こうでもしないと吐かねぇだろ。あと俺は拷問なんかしてねぇよ。総司。話を盛るな。

沖田総司

でも本当のことでしょう?

そしてその場が喧嘩になりかけていた時、

山峰結衣

(あれ。もしかして私、タイムスリップしちゃったのかな。某アニメでなんか似てる名前の人達が出て来た気がする。たしか、○魂の、真選組隊士達に、)あのっ!私、百五十年以上後の時代から来たかもしれないです!

土方歳三

は?

原田左之助

ひ?

藤堂平助

ふ?

沖田総司

へ?

永倉新八

...ほ...?

近藤勇

結衣さん。それはどういうことだ?

山峰結衣

えっと、その、私、とある本をめくった時に、光に包まれて、それで、気がついたらここにいて。その、

原田左之助

証拠がなければなぁ。

その一言で、結衣は確信した。どうしたら生き残ることが出来るのか。

山峰結衣

あのっ!証拠!物、とか、ダメですか?

土方歳三

んなもん幾らでも偽造できる。

山峰結衣

な、なら!知識、とか!

土方歳三

……分かった。言ってみろ。

山峰結衣

(ヤバいって!新撰組について何も知らないのに!こんなこと言っちゃって。あ、でももしかしたら、)

沖田総司

……?

山峰結衣

(沖田さんなら!信じてくれそう!)

そして、信じて貰うべく、沖田に助け舟を出すが……

山峰結衣

『あの、沖田さん。』

沖田総司

『何?』

山峰結衣

『あの、実は、かくかくしかじか……、信じてくれますかね……』

沖田総司

『うーん……まぁでも、結衣さんからは敵意とか、嘘の雰囲気とか、そういうの感じられないから、信じてみる価値はあるかも。分かった。とりあえず、一度だけ貴方を信じてみるよ。』

そして、無事沖田に信じて貰えた結衣は、この後とてつもないことが起こるとは微塵も思っていなかった。

沖田総司

『──────。』

山峰結衣

……!(これなら!)

土方歳三

なんだ?言えねーのか?

山峰結衣

いっ、言えるしっ!

土方歳三

なら言ってみろ。まぁろくな物が出てくるとは思えねーがな。

山峰結衣

豊玉発句集!

土方歳三

……一寸……っ!お前っ!総司!なんか吹き込んだだろ!

沖田総司

なーんにも吹き込んでないよ?それに、そういう時だけ僕のこと疑うの可笑しくない?

土方歳三

手前の日頃の行いが悪ぃからだろうが。

山峰結衣

えっと、梅の花一輪咲いても梅は梅。

土方歳三

一寸……

原田左之助

土方さんの作った句集ってよぉ。外部に漏れるようなもんだっけ。

藤堂平助

俺が知る限りではそんな対した句集ぞゃねーだろ。

永倉新八

どっちかって言うと昔からの総司の玩具だろ。

近藤勇

歳さんがそんな恥ずかしい句集を作ったのか?俺も知りたい!総司。教えてくれ!

沖田総司

いいですよ!えっとねぇ、例えば、あばら家に寝ていて寒し春の月とか、春の草五色までは覚えけり。とか!

土方歳三

総司ィ!手前後で局中法度百回書き直せぇ!

沖田総司

ごめーん!w僕この後巡察なんだぁ。だから無理ぃ!w

山峰結衣

(沖田さん、ものすごい土方さんのこといじってる……)

土方歳三

チッ...左之。こいつ屯所案内しとけ。んで総司は早く巡察行け。

沖田総司

はーい!

原田左之助

おう!んじゃ、行こうぜ!結衣!

山峰結衣

あ、はい!

そして、屯所を案内されることになった結衣は、

原田左之助

ここが道場だ!隊士達は皆んなここで稽古してるんだぜ。んで、剣術指南役が総司と新八と、あと齋藤ってやつがいて、基本的にはその3人がここで隊士達に教えてるぜ。んで、槍を習いたいやつは俺んとこくるな。

山峰結衣

そうなんですね!

原田左之助

んで、ここが広間。毎日ここで飯を食うんだ!まぁ、毎日土方さんと新八が何故か張り合ってるけど。

山峰結衣

そうなんですね。土方さんって、意外と喧嘩っ早いんですね……w

原田左之助

そうなんだよ。あれでも昔は石田村のバラガキって呼ばれてたんだぜ。

山峰結衣

そうなんですね……

原田左之助

んで、ここが大部屋。隊士達の寝床なんだ!で、幹部たちはここじゃなくて、個室を貰ってるからそこで寝るんだ。幹部達の部屋は、一階が総司と齋藤と新八と土方さん。二階が俺と平助とあと山南さんと近藤さんと源さん。

山峰結衣

えっ。沖田さんって幹部だったんですか?!

原田左之助

そうなんだよ。意外だよな。あいつ、ああ見えて結構強いんだぜ。新撰組で一位二位を争うほどな。

山峰結衣

そうなんですか?!すごい。

と、二人で盛り上がっていると、

沖田総司

あ!何二人で盛り上がってるの?!

原田左之助

おっ?!総司。巡察終わったのか?

沖田総司

うん。ついさっきね。

原田左之助

そういやさっき齋藤が総司のこと探してたような.....なんかしたのか?

沖田総司

なんかって……あっ!忘れてた。ヤバい殺される……

原田左之助

殺される?!お前が?冗談も程々に……

原田がそう言いかけると、

これは、結衣が幕末に来た時の話。

沖田総司

〜♪(帰ったらお団子〜♪)ん?あれは、

山峰結衣

……。

沖田総司

人が、倒れてる……?

大丈夫ですか?!

山峰結衣

……。

沖田総司

気、失ってる?とりあえず、屯所に連れ帰って……

????

おい。

沖田総司

……。誰?

浪士

俺は尊皇攘夷の志士だ。その女、異国の格好をしているな。

沖田総司

だから何?

浪士

受け渡せ。そうすりゃ、お前の命は助けてやってもいい。

沖田総司

やだ。

浪士

そうか……って、は?!手前分かってんのか?!異国の者は即刻打ち払うべき。そしてその異国民を助ける者も同罪。つまりお前の命はない。

沖田総司

嫌なものは嫌なの。それにこの女性が何をしたって言うの?貴方に直接何かした?違うよね?

浪士

こんの餓鬼が!俺を舐めてんのか?!

沖田総司

答えになってないよ。そもそもさ、貴方のその腰にかけてる刀。本当に使いものになる?飾り物じゃなくて?

浪士

……っ!そんなわけないだろ!俺は今度の新撰組入隊試験に参加するんだ!そのことをよく覚えとけ!

沖田総司

なら話は早いね。きっと貴方は不合格だよ。

浪士

は?!何を意味の分からないことを……

沖田総司

だって、次の試験監督は僕だから。

浪士

……は?

沖田総司

楽しみにしてるね。あと、僕一度見た顔は忘れないから。それじゃ、この子連れてくね。

浪士

……。

そうして、屯所に帰ると、隊士達は、

隊士

おかえりなさい!沖田くみ……は?!

隊士

……!

隊士

う、嘘だろ?

沖田総司

……。(隊士からの視線が痛い……。)

土方歳三

総司。頼まれてくれるか……?って、お前その女どうした。

沖田総司

倒れてたから拾って来た。

土方歳三

あ?!拾って来ただぁ?!……チッ。手前は厄介事しか持ってこねーな。手前の部屋運んどけ。細かいことはそいつが起きてからだ。

沖田総司

はーい。

そうして、結衣は拾われた。そして現在、

????

沖田。ちょっといいか?

沖田総司

……。芹沢、さん。なんですか?僕をそちら側にしようと?無駄ですよ。僕は先生以外の人を先生とは呼ばないので。

芹沢鴨

手前は本当に可愛げが無いなァ。

沖田総司

……何がいいたいんですか。

芹沢鴨

いんや?なんでも。じゃあな。

山峰結衣

あの、沖田さん。あの方は?

沖田総司

あの人は局長の芹沢鴨さん。

山峰結衣

えっ。局長って近藤さんじゃ……

沖田総司

ああ。新撰組には局長が三人いるんだ。先生と、芹沢さんと、あと、

すると、沖田の後ろから人が来て、

????

私だ。

沖田総司

新見さん……。えっと、こちら山峰結衣さんです。結衣さん。こちら、局長の新見錦さん。

山峰結衣

よろしくお願いします!山峰結衣です。

山峰結衣

あの、沖田さん。土方さんに呼ばれてたみたいでしたけど、大丈夫ですか?

沖田総司

全然大丈夫じゃないっ!ヤバい殺されるよ!土方さんホント鬼だから!

そう言って去って行った沖田を見てすこし楽しくなった結衣であった。

そして、それから時が流れ、

山峰結衣

(暇だなぁ。あっ!そうだ!スマホ!あるかなぁ。電源……は、あるみたい。ん?ニュース?これ、私がタイムスリップした時辺りの……)

山峰結衣

これ、私の事だよね……

沖田総司

なーにしてるの?

山峰結衣

うわっ!えっ、と。沖田さん?!

沖田総司

……?うん。

山峰結衣

えっと、

沖田総司

……?何それっ!見せて見せて!薄い箱みたいのが光ってるね。何?それ!

山峰結衣

えっと、これはスマホと言って、未来の日常必需品です!今これを読んでる人も、大体はこれで読んでるんじゃないのかなぁ……。

沖田総司

へぇ〜?でも、メタいことは言わない方がいいよ。で?何見てたの?

山峰結衣

うーん、特に何も……。

沖田総司

へぇ?じゃぁね!僕、この後稽古なんだ!

山峰結衣

そうなんですか……。それじゃあ。また。

沖田総司

うん。また夕餉時に。

山峰結衣

はい。

結衣が幕末に来てから、沖田と仲が良くなった。でもこの後起こることには何も気づいていなかった。

山峰結衣

あ。そうだ。せっかくだし、沖田さんについて調べちゃお。

初めはそんな好奇心だった。それなのに、

山峰結衣

えーっと、『沖田総司』っと。

へぇ。そうなんだ……。ぇ……死因……?あ、そりゃあるよね。過去の人だもん。えっと、どれどれ?……ぇ……?そんな、こと……。

そんな好奇心は、いずれ破滅へ、そして。後悔に。

山峰結衣

私が、止めなきゃ。

"肺結核にて死亡享年27(推定)"

道場にて

山峰結衣

あのっ!

藤堂平助

結衣ちゃんどうしたの?あ、総司ならそこにいるぜ。

山峰結衣

ありがとうございます!その、急用なので!

藤堂平助

お?おう。

山峰結衣

沖田さん!

沖田総司

……?結衣さん?どうしたの?

山峰結衣

あの、一寸来て貰えますか?

沖田総司

へ?え、えー?!一寸?!

そのまま引き摺るように沖田を部屋に連れて行くと、

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