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フリーレン
フリーレン
あの夏が飽和する
フリーレン
フリーレン
フリーレン
フリーレン
フリーレン
フリーレン
明里
昨日人を殺したんだ君はそういっていた
七課
梅雨時ずぶ濡れのまんま部屋の前で泣いていた
明里
七課
夏が始まったばかりと言うのに君は酷く震えていた
明里
七課
そんな話で始まるこの夏の記憶だ
七課
殺したのは隣の席のいつも虐めてくるアイツ
明里
もう嫌になって肩を突き飛ばして打ち所が悪かったんだ
もうここには居られないと思うしどこか遠い所で死んでくるよ
七課
そんな君に僕は言ったそれじゃ僕も連れてって
明里
財布を持ってナイフを持って携帯ゲームもカバンに摘めて
明里
要らないものは全部壊していこう
あの写真もあの日記も今となっちゃもう入らないさ
明里
人殺しとダメ人間の君と僕の旅だ
明里
七課
そして僕らは逃げ出したこの狭い狭い世界から
家族もクラスの奴らも
何もかも全部捨てて君と二人で
七課
明里
遠い遠い誰もいない場所で二人で死のうよ
七課
もうこの世界に価値など無いよ
七課
人殺しなんてそこらじゅう湧いてるじゃんか!
君はなにも悪くないよ君はなにも悪くないよ
結局僕ら誰にも愛された事など無かったんだ
七課
そんな嫌な共通点で僕らは簡単には信じあってきた
明里
七課
君の手を握ったとき微かな震えもすでになくなって
誰にも縛られないで二人線路の上を歩いた
七課
明里
金を盗んで、二人で逃げてどこへでも行ける気がしたんだ
今更怖いものは僕らには無かった
額の汗も、落ちた眼鏡も
今となっちゃどうでもいいさあぶれものの小さな逃避行の旅だ
七課
明里
いつか夢見た優しくて、誰にも好かれる主人公なら
汚くなった僕達も見捨てずちゃんと救ってくれるのかな
でもそんな夢なら捨てたよだって現実を見ろよ幸せの四文字何てなかった
今までの人生で思い知ったじゃないか
自分はなにも悪くねぇと誰もがきっと思ってる
あてもなくさまよう蝉の群れに
水もなくなり揺れだす視界に
迫り行く鬼達の怒号に
明里
七課
バカみたいにはしゃぎ会い府と君はナイフを取った
君が側にいたからここまでこれたんだ
明里
七課
明里
だからもういいよ死ぬのは私一人でいいよ
グチャ!
七課
明里
そして君は首を切った
まるで何かの映画のワンシーンだ
七課
七課
白昼夢を見てる気がしたきずけばぼくはつかまってて
君が何処にも見つからなくって君だけが何処にもいなくって
七課
そして時は過ぎていった
ただ暑い暑い日が過ぎていった
家族もクラスの奴らも入るのになぜか君だけが何処にもいない
七課
あの夏の日を思い出す僕は今も今でも歌ってる
君をずっと探しているんだ君に話したいことがあるんだ
七課
九月の終わりにくしゃみして6月の匂いを追い返す
君の笑顔は君の無邪気さは頭のなかを飽和している
七課
誰もなにも悪くないよ君はなにも悪くないから
もういいよ投げ出してしまおう
そういって欲しかったのだろうなぁ?
七課
バタン
フリーレン
フリーレン