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モブ央は善逸が好きだったのか、、!!
リクエストの宇善だゼ☆
連休は嫌いだ。
誰も俺を見なくなる。
彼氏と一緒、とか、ぼっちは嫌、とか、オールしようぜ、とか、
皆が皆、俺を見て話す
善逸
善逸
ガタッ
善逸が椅子から立ち上がる、
いきなり立ち上がったので周りが少し驚いた。
善逸
モブ
モブ央が善逸にすり寄る。
いつもの善逸ならわちゃって殴りかかるが、笑顔で答えた。
善逸
モブ
モブ
善逸
善逸が足早に教室を去った。 その背中をクラスメイトは呆然と見つめていた。
モブ
善逸は近道の公園を駆け抜けている。
善逸
善逸が走りながら右手首の時計を見る。
善逸
善逸
善逸の足が速く速く前に進む。
善逸
ダンッ
善逸はそう思いながらベンチを1回転して飛び越えた。
モブ
モブ
善逸
善逸
善逸
善逸を公園で見かけたモブ央は、そのまま善逸を 追いかけた。
するとここでは一番大きい大学病院に、善逸は入っていった。
モブ
モブ
モブ
シャーッ
音を立てて白いカーテンを善逸がめくる。
善逸
善逸
そこには呼吸器や点滴、管が身体から伸びている宇髄が寝ていた。
その整った顔が表情を変えることはなく、 怖いくらい白いその肌は、銀色の髪に馴染んできていた。
電子音が響く部屋。
善逸
善逸
善逸の明るい声が響く。
しかし、その声に宇髄も、誰も返す音はなかった。
善逸
善逸は宇髄さんの頬に自分の頬を擦り寄せる。
善逸
絞り出すように、ただ純粋にこの人に届くように………と、 一言一言温もりのある言葉が病室に響く。
善逸
善逸
善逸
善逸は宇髄から離れると、窓際の花を変え始めた。
善逸
善逸
ピッ ピッ ピピ
善逸
微かに息を吐く音がした。
でも、ありえない。
だって、だって、宇髄さんは…………
善逸
善逸
宇髄
善逸
宇髄
善逸
宇髄
宇髄は善逸の頭を撫でる。
善逸
宇髄
モブ
男の人の声がした次の瞬間。
バコッ
きゃああああぁぁぁ!!!!!
女性の叫び声、打ち付けられた身体。
善逸
善逸
宇髄
宇髄さんは俺をかばって、車にはねられた。
善逸
善逸
善逸
視界が狭まる中、宇髄さんに手を伸ばす。
その手が宇髄さんに届かないまま、俺の意識は途絶えた。
だって俺をかばってはねられたんだから。
善逸
俺をかばって
俺なんかをかばって
宇髄
善逸
気配はある、生きてる、意識がある、喋ってる、
なのに、なのに、なのに、なのに…………
善逸
善逸
善逸
宇髄
善逸
宇髄
善逸
宇髄
ポロッ
善逸の目から、大粒の涙が溢れる。
善逸
掠れた宇髄さんの声、
宇髄
温かい音、
善逸
宇髄
いや、違う。 謝るのは後だ、俺が今、一番言いたい言葉。
それは
善逸
善逸
善逸が、宇髄さんの方へ振り向く、 包帯ぐるぐる巻きの宇髄さんが 微笑んでいた。
そのまぶたは開いていて、綺麗な紅瞳が輝いていた。
宇髄
宇髄
宇髄
善逸が宇髄に抱きつく。 泣きじゃくる善逸を、宇髄は優しい手付きでその背中をなでた。
春の日がまちどうしい、1月の事だった。
善逸
善逸
宇髄
善逸
善逸と宇髄がベンチで話を弾ませる。 それをそっと見つめていたモブ央は笑顔だった。
モブ
そしてモブ央は自分の片思いに、そっと 幕を下ろした。
終わり