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藤澤

何やってんだよ…

大森

若井

藤澤

はー…

藤澤がため息をつくと 立ち上がって2人を見る

藤澤がめずらしく苛立っている ピリついた雰囲気に2人とも 緊張して様子を見る

藤澤

そりゃ色々あるよ

藤澤

3人で付き合うなんて

藤澤

規格外なことやってんだから

大森も若井も息を飲んで 藤澤の続きの言葉を待った

藤澤

藤澤

とりあえずお風呂入ろ

大森

え?

若井

え?

藤澤

だって2人ともびしょびょだよ

若井は自分の服を見る 確かに結構濡れてしまっている

若井

まぁ

若井

確かに…

藤澤

そもそも僕だって

藤澤

早くシャワー浴びたいんだから

大森

大森

俺はいいよ

大森

2人で入って

藤澤が出ていこうとする 大森の腕を掴む

藤澤

だめ

藤澤

身体冷えてるし

藤澤

夏でも部屋は冷房効いてるんだから

藤澤

風邪ひくよ?

藤澤が大森の心を 見透かしたような瞳で見る 逃がしてはくれなそうだ

大森

大森は仕方なく浴室に残る 藤澤が湯船のお湯張りをする

お湯が勢い良く流れて 湯船に溜まっていく

藤澤が上着から服を脱ぐ 若井は少し戸惑いながらも 服を脱いだ

藤澤

元貴

藤澤

髪洗ったの?

大森

まだ

藤澤

じゃあ

藤澤

洗ってあげたら?

藤澤

若井

若井

藤澤

いいから

藤澤

ほら

藤澤が大森の肩を掴んで 浴室の椅子に座らせる そしてシャワーを若井に渡した

藤澤

はい

若井

若井はちらりと大森を見る 大森も少しこちらを 気にしている様子だ

若井は蛇口を捻ってシャワーを出す

若井

背中…

若井

お湯…

若井

かけるよ

大森

う…うん

大森の肩にそっとお湯をかけていく

大森

(あったかい…)

若井

頭…お湯かけるよ

大森

うん

若井の指がそっと大森の髪をなでる それがとても気持ちいい

若井

大森はしばらく若井が与える 心地良さに身を任せていると 若井が呟いた

若井

元貴の髪…

若井

好きだな

大森

若井

俺だけ?

若井

こんな好きなの

大森は何か言葉を 返さないと思い焦る しかし、言葉がまとまらない

自分でも答えが 見つかってないものを どう伝えていいのか分からないのだ

若井

元貴…

若井

なんで俺のこと避けるの?

でも若井は震えながらも 言葉を絞り出している

大森もどうにか言葉を探した

大森

大森

好きって…

大森

なに?

若井

大森

ごめん…

大森

分からなくて

大森は若井の方を振り返る 若井も大森を見つめる

大森

若井の喜ぶことしたらそれが正解?

今度は若井が何も言えなくなった 突然、罪悪感が湧き上がる

大森

若井

若井

ごめん

若井

嫌だった?

大森

大森

そうじゃなくて…

大森は何がこんなに嫌なのか もう一度考える

大森

(若井の喜ぶことをしたら正解?)

大森

(なんで俺そんなこと聞いたんだろ…)

なぜか若井の言うことに 対して強い反発心が あることだけは分かる

どうして、それが 藤澤の時にはないのか

大森

大森

(あ…)

ふっと何が思い当たった感覚がした 答えが見えてきたような気がする

大森

(そっか)

大森

(そういうことか)

大森はやっと腑に落ちる 答えを見つけた

大森は若井をちらりと見る

若井

大森

大森

思ったよりくだらないかも

大森

俺が若井避けてた理由

若井

え…

若井

若井

それでもいいよ

若井

教えて

大森

本当に下らないよ?

若井

うん

大森

大森

たぶん

大森

そういう事する時…

大森

若井が…

大森

涼しい顔してるの嫌だからだと思う

若井

え…

若井

涼しい顔?

藤澤

あー

藤澤

ちょっとわかるかも

若井

え?

若井

涼ちゃん!?

大森

触ってもらえるの嬉しいけど

大森

たぶん俺は自分の内面じゃなくて

大森

若井の内面がみたいんだと思う

大森

まぁ簡単にいうと…

大森

触ってもらうより触りたいみたいな…

若井

(触りたい…?)

若井

(え…元貴が?)

てっきり大森はこういう事に 興味が無いのかと思っていた

対照的に若井はそういう事に対する 興味が強いからめんどくさくて 避けられているのかと

それが蓋を開けてみたら 触りたかったからだとは 想像も付かなかった

若井は熱が頭に 上がっていくのを感じる

大森

若井?

大森が若井の顔を覗き込む

若井

…え

大森は指先で 若井の手のひらにそっと触れる

大森

ねぇ…ひとつ

大森

お願いきいて?

若井は耳を赤くしながら こくりと頷いた

大森

ふふwww

大森

ありがと

大森

じゃあ

大森

涼ちゃんも参加ね

藤澤

え、僕も!?

若井

大森

え、なんで?

大森

気持ちわかるって言ったじゃん

藤澤

いや…言ったけど…

大森

俺ひとりだと若井にやられるから

大森

2人いれば大丈夫でしょ

若井

え…

大森

涼ちゃん

大森

いいよね?

大森は藤澤に圧をかける 藤澤は若井を見る

藤澤

若井は…どう?

若井

いや…

若井

2人はきついと思う…

大森

それじゃ3人で付き合ってる意味ないでしょ

大森

それに若井が涼ちゃんとも付き合いたいって

大森

言ったんだから

若井

大森

ね?

大森

そうでしょ?

若井

まぁ…うん

大森

よしじゃあ決定

若井

藤澤

大森

お風呂はいろー

大森はお湯がたまった湯船に入る 若井はまだ戸惑っている 口角が上がりそうになるのを抑えた

今、自分は少し嘘をついた 若井を避ける理由は2つある 1つは触りたいから

もう1つは若井が 主導権を握っている事が 癪に障るからだ

若井と藤澤に 誰が主導権を握るべきなのか 理解してもらわないといけない

大森

(どうしようかな…)

大森はこの先を想像して こっそりと笑った

3人は浴槽から出て身体を拭く 若井が部屋服を着ようと シャツを掴む

大森

着替えなくていいんじゃない?

若井

え?

大森

どうせ…すぐ脱ぐし

若井

あ…でも

若井

ひと休みしたいな…

大森

ひと休み?

若井

なんか…

若井

この旅館…卓球とかあるらしいよ

大森

え?

大森

なに卓球って

大森はきょとんとして 若井の瞳を見る すると若井は目を逸らした

大森はまた口角が 上がりそうになるのを我慢した

大森

(相当嫌なんだ)

大森

(かわいい)

若井

若井

あ、じゃあお土産

大森

それより

大森は若井の腕を掴んで引っ張る さらに耳元で呟く

大森

ベットの方が楽しそう

若井が息を飲んだ音が聞こえる 様子を見ると瞳を潤ませながら こちらを伺っている

大森

若井は?

大森

嫌?

若井

いや…ってわけじゃ…

大森

じゃあ行こうか

大森

ほら涼ちゃんも

藤澤

あ…うん…

3人はベットルームに移動する

大森

じゃあ…

大森

仰向けかな?

若井

大森

寝っ転がれる?

若井

うん…

若井はベットの上で仰向けになる 大森が何をするのか想像が付かない

大森

じゃあ…

大森

涼ちゃんからどうぞ

藤澤

え?

大森

藤澤

僕から!?

大森

うん

藤澤

藤澤

えぇ…

大森

2人でやる時はどうしてんのかなーって

藤澤と若井が一瞬 顔を見合わせたが すぐにお互いそらす

藤澤

いや…

藤澤

普通だよ?

大森

普通って?

大森

どんな風に?

藤澤

普通は普通だよ

大森

みせてよ

藤澤

みせてって…

藤澤

見せるもんじゃないし…

大森は若井を見る ベットの上で気まずそうに 座っている

大森

若井?

大森

俺に見せられないことしてないもんね?

若井

大森

もちろん平等に愛してあげてるんでしょ?

大森は若井に近づいて見つめる

大森

それが若井の「好き」だもんね

大森の異様な気迫に 若井は本当は怒っているのではと 疑い始めた

確かに自分と藤澤の 扱いの違いに怒っておいて 自分自身は2人の扱いに差がある となると筋が通らない

大森

ねぇ

大森

証明してくれる?

大森

若井の「好き」

若井

若井

もちろん

藤澤

(もちろん!?)

藤澤は若井の言葉に顔をしかめる

若井

若井

じゃあ

若井

おいで涼ちゃん

藤澤

藤澤はため息を吐き出したいのを 我慢しながらベットに向かう

ベットに上がると藤澤は 若井の耳元に口を寄せて 小さい声で話す

藤澤

なに?

藤澤

もちろんって?

若井

いいから

若井は藤澤の肩を掴んで 上向きに寝かせる

藤澤

ちょっ!

若井

藤澤は大森をちらりと見たあと また小声で話す

藤澤

見せるってなにを?

藤澤

キスすらまだしてないでしょ

若井

それ分かったら元貴怒るでしょ

若井

整合性ない人が1番嫌いなんだから

藤澤

だからって

若井

いいじゃん

若井

付き合ってはいるんだから

藤澤

は?

大森

なにこしょこしょ喋ってんのー?

若井

ううん、なんでも

若井

ね!

藤澤

今度は若井から小声で 藤澤に話す

若井

涼ちゃんだって本当は

若井

バレたらまずいかもって思ってるでしょ

藤澤

藤澤は図星を突かれて黙り込む 確かにその通りだ

若井が藤澤を見つめてから 口元に目線を落とす

藤澤の身体が緊張で強ばる 若井とする初めてのキスが こんなにハードモードになるとは 想像もつかなかった

藤澤

(ああもう!)

藤澤

(どうにでもなれ!)

藤澤は瞳を閉じてシーツを ぎゅっと掴む

若井の唇が藤澤の唇に触れる 意外と柔らかい

そう思っていると 若井の舌が藤澤の唇を舐めた

藤澤

んっ

つい声を上げてしまうと 若井の少し荒れた息が聞こえてきた

ぱっと目を開けると 若井が口の中に舌を入れて来た

藤澤

うっん!?

藤澤

ちょっ

藤澤は若井の胸を押す 普通初めては軽いキスからだろうと

しかし若井はやめる気配がない むしろ、ますます激しくなっていく

藤澤

まっ…

藤澤が密かに顔を振って 抵抗をしていると 若井は藤澤の顔を 両手で抑えて固定した

さらに若井の舌が 奥に入ってくるのを感じる 背筋にぞわっとした快感が走った

藤澤

ん…あ

若井の指が藤澤の耳を撫でる 気持ちが良くて 身体の力が抜けていく

若井がやっと藤澤を離したが 藤澤は酸欠と快感で 頭がぼーっとした

若井

若井

涼ちゃん…

藤澤

藤澤

ん?

藤澤がぼーっとしながら 若井を見つめる

若井

かわいい…

藤澤

!!

藤澤は恥ずかしくてつい顔を覆う

若井

あ…

若井

なんで顔隠すの?

若井が藤澤の手を顔から引き剥がす

藤澤

ちょっ

若井

隠さないでよ

藤澤が眉をひそめて また小声で話す

藤澤

ちょっとキスして終わりじゃなかった?

若井

ふふっ…

若井は笑ったあと 藤澤の耳ともで喋る

若井

そんなつもりないけど

若井

もっとしよ

藤澤

なっ

藤澤が反論することを 許さないというように 若井は唇を再び重ねた

大森はそんな2人の様子を じっと見つめた

焚き付けてみたら ばればれの演技でキスを 始めた時も面白かったが

若井の波に飲み込まれながらも 2人のためにこの茶番に 乗っている藤澤が愛しい

大森は優越感に浸りながら 2人を観察した

🍏🎤愛され 人を操作できるスマホ...??

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