プルル プルル
家政婦
はい?
主人
あの、妻に変わってくれないか
家政婦
あの、どちら様でしょうか
主人
何をいっている
その家の主人だ
その家の主人だ
主人
俺のこと知ってるはずだろ
家政婦
いや、知りません
というよりは知るはずがありません
というよりは知るはずがありません
主人
なぜだ?
家政婦
私は今日の朝雇われたんですもの
主人
また妻が家政婦を変えたか
家政婦
はい
主人
今妻はどこにいる?
家政婦
寝室です
主人
まさか寝てるのか?
寝てるなら起こしてくれないか
寝てるなら起こしてくれないか
家政婦
無理です
寝室には入るなと言われました
寝室には入るなと言われました
主人
そうか…
では家の掟は聞いたか?
では家の掟は聞いたか?
家政婦
はい、聞きました
「主人の言うことは必ず聞く」ですよね
「主人の言うことは必ず聞く」ですよね
主人
そうだ
主人
では寝室に入ってくれ
家政婦
………
扉が開く音がした
主人
寝ているか?
家政婦
はい。
男の人と寝ています
男の人と寝ています
主人
なんだと!?💢
主人
わかった
金を五億円出すから
たのみを聞いてくれ
金を五億円出すから
たのみを聞いてくれ
家政婦は一瞬困ったが わかりましたと言った
主人
まずはキッチンの横の棚にはいっている拳銃を取り出してくれ
家政婦はなんとなく察した
主人
そして寝室にいる妻と男を
撃て
撃て
家政婦
っ!
家政婦はビックリしたが 五億円がもらえるということを 思い出して素直に応じた
家政婦
撃ちます
扉が開く音がし そのあと銃声が二回 聞こえた。
家政婦
撃ちました…
主人
よくやった
主人
しかしこのままでは、
ばれるからどこかに
隠そう
ばれるからどこかに
隠そう
主人
どこにしようか…
主人
そうだ地下室にある
クローゼットに二人を入れてくれ
クローゼットに二人を入れてくれ
家政婦
え?
家政婦
ここはマンションなのに
地下室があるのですか?
地下室があるのですか?
主人
は?
家政婦
もしかしたら間違い電話ではありませんか?
家政婦
もう一度確認してみてください
家政婦に言われた通りに 確認してみると 最後の一桁が違っていた