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" もっと生きたかった "
だが そんな願いは決して叶うはずもなく
儚く雪の中へ溶けていってしまった
吹き荒ぶ白の中 誰の姿もなく 声もない
けれどそこに 、独り佇む影があった。
ソ連
それは かつて『ソ連』と呼ばれた国だった
彼の思想強く堂々たる姿に皆魅了されゆく そんな謎の美しいオーラを出す国。
だが時代は来てしまった
真紅のマントは雪に濡れ、重く垂れている 帽子の縁からは霜が垂れ、目元には深い影
足元は凍った地面に沈み、立っているのか 崩れかけているのかさえ分からない。
寒い国で生まれ育ち 雪には慣れているようには 見えるがそうではないらしい
寒い、寒い と声に出しながら息をあげる
もう、彼は歩いていない
その足を止めたのは 、誰かを守るためでも 何かを誇示するためでもない。
ただ、ここで終わりたいと願っただけだった。
ソ連
ソ連
低く、かすれた声が雪に消える。
誰にも届かない。誰にも見つけられない。
?それでよかった?
いや、本当は___
____ おとうさん 、あったかいね 。
ソ連
幼き我が…子…… 愛するロシアが、自分のコートに潜り込んで、そう言ったのを鮮明に覚えている。
「おとうさん、おとうさんが ほんとうは 独りが キライなの おれ 知ってるよ。」
そう言って笑ったあの子の頬には、まだ傷もなく、 小さな手は雪の結晶のように白かった。
" おれが ずぅっと いっしょに居てあげる "
______ ヤクソク ね 。
俺は それを守るために、何をしてきたか。 いくつの自由を奪い、いくつの手を血に染めたか。
ソ連
けれどあのときの笑顔だけが 今も胸に焼きついて離れなかった。
足が、とうに冷たい。 けれど、もう痛みも感じない。
指先を見ても それが自分のものである 実感さえない。
この静寂の中で、ただ彼の中に 喧騒の記憶が再生される
爆音。
悲鳴。
整列した兵士たちの靴音。
凍える民の泣き声。
それでも 信じていた。
正しさを。
力の価値を。
統一という希望を。
けれど今 ふと気づく
誰もいない
結局自分のそばには 誰一人いない
ソ連
ソ連
肺が凍ったのかと錯覚するほどに苦しい
嗚呼、彼はなんて
孤独で、哀れで
惨め。
自身の子にも会えぬまま 雪の中へ溶けてしまう
求めた理想も願いも全て叶わない。 神は味方をしなかった
ソ連
ソ連
Моему любимому ребенку ”愛する我が子へ”
Надеюсь, ты всегда будешь счастлив без меня. ”この先どうか私が居なくとも、 貴方がずっと幸せでありますように”
Спокойной ночи ”おやすみなさい”
ソ連
彼は愛する子のために 手段を選ばず行動をした
周りに誰も居なくなってしまっても 過去と自分だけを信じ続けた結果、滅んだ。
”ソ連崩壊”
愛した我が子は彼から去り独立した
現実を受け入れられなかった
夢も希望も願いも身体も全て雪に溶けてしまった
皆様は これまでに 似た経験をしたことが ありますか?
彼が選択しなければならなかったのは 1つ、滅びることのみでしたが
我々にはまだまだ沢山の選択肢があります。 当然、どの道を行くか選ぶ権利もある
周りを恐つつでも構いません
失敗事か多かった貴方も 周りの視線が怖かった貴方も 叱られることか多かった貴方も 勇気が出せなかった貴方も 落ち込んだ貴方も 勿論、元気な貴方も
どこかで 必ず我々の足をとる雪や氷を 溶かせることを願っております
おかえりなさいませー!
最近正体がバレつつある あるちゅうです。 とても恐怖しています
というのは冗談で、嬉しい気持ちも点々…
皆様分かりきった通り低浮上ですが これからもよろしくお願いいたします🙏
フォロワー増やすぞー!